山椒を育てている農家は6月頃、殆どが青い状態で出荷してしまう。
秋まで樹上で乾燥させてやれば皮が収縮して、黒い種をプイッと吐き出す。
種はクモの糸の様な細い糸で実と繋がっている。
風に吹かれたり、鳥に突かれたりして糸が切れ、あちこちに散らばる。
山椒に限らず、自然は素晴らしいシステムを作り出すものだ。
完熟した赤山椒の皮を乾燥させて挽くと粉山椒になる。
種を挽いてしまうと砂を噛んだ様なジャリジャリ感が出る。
また種は油分が多いので酸化してせっかくの良い香りを損なってしまうので完全に取り除く必要がある。
『用途』
うなぎ蒲焼き みそ汁 漬け物 冷や奴 うどん・そば 焼き魚 餅 焼き鳥 ステーキ 牛丼 すき焼き 焼き肉 麻婆豆腐等、様々なお料理にお試しください。
京都では火鉢で餅を焼き、山椒を混ぜた醤油に浸けて海苔を巻いて食べる。
臭み消しや毒消しに使われる。
また健胃、消炎、利尿、発汗、駆虫や整腸作用がある。
胃腸の冷えからの腹痛などを和らげてくれる効能もある。