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今日の夕食は「もってのほか」（食用菊）のおひたしです。
仙台の人は、「え！？菊って食べられるの？」と驚きますが、山形ではこの時季、欠かせない食材です。

変わった名前ですが、「皇室の紋である菊の花を食べるとはもってのほか」、「もってのほか（＝思いの他）おいしい」が由来だそうです。

しゃきしゃきした歯ごたえと、上品な香り、かすかなほろ苦さが食用菊の命です。もってのほかの花びらは筒状になっているので、茹でても形が崩れず歯ごたえが残るようです。

天婦羅とか和え物もいいですが、わが家では簡単におひたしにしてポン酢で食べます。茹でるときに酢を少し入れると、花びらが紫色からより鮮やかな紅紫色に変わります。

小さい時、もってのほかをむしる仕事をよく言いつけられた。面倒くさいけど、むしったあと手がいい匂いなるので嫌いではなかった。

もってのほかの旬は9月下旬から11月いっぱい。これが終わると木枯らしが吹き始める。