8月6日から仙台七夕祭りが始まった。
今年のテーマは、東日本大震災の犠牲者に対する「鎮魂」と地域の「復興」。
市内の商店街や町内会には、約3000本の竹飾りが取り付けられた。
「動く七夕」などのパレードは行なわれず、定禅寺通りの通行止めもない。
今年は折り鶴、復興の願いを書いた短冊が目立った。
京都市がチーム40名を派遣し、祇園ばやし「コンチキチン」を奏で、駒形ちょうちんや傘鉾による演出も行なわれた。
祇園祭は、貞観地震があった869年、当時の朝廷が災いを引き起こす怨霊を鎮めるために行った儀式が起源とされる。
今回の参加はそういう意味でも有意義である。
定禅寺通りのグリーンベルトには各地からの激励の手紙、短冊が並べられた。
祇園踊りの師匠、井上八千代さんから。
里中満智子さんから。
全国から届いた短冊。
姉妹都市であるフランス・レンヌ市からの励ましも。
その他、ネパール、ウガンダ、ドイツからも。
鹿児島県姶良(あいら)市から贈られた巨大な孟宗竹。
慰霊のため23mという最大の竹を切り、それを陸送してくれたそうだ。
シーズーちゃん、踏まれないようにね。
一番町に来た。
吹き流しには風が似合う。
武将隊の伊達政宗と記念撮影。三越前で。
だんだん混んで来る。
暑いが、吹き抜ける風が気持ちいい。
山形丹野こんにゃく店の出店。
知り合いが何時間もかかって串にさしたそうだ。
寄せ書きで作られた吹き流しが多い。
折り鶴だけの飾り。
色紙を書いて売る人。
お値段は買った人が付ける。(ちょっとメタボか)
今年一番の飾り、慰霊の鶴 「星に願いを」。 (藤崎前で)
仙台市内194校の小中学生8万人が折った8万羽の鶴で出来ている。
大勢の気持ちがこの形になった。
1本1本に学校名を書いた金紙がある。
近くの小学校の名前もある。
みんなの祈りはきっと犠牲者に届くはずだ。
ぼくたちも七夕大好き。
チワワとパピヨンのミックス犬(=パピチワ)。
チワワにしては耳が大きい。パピヨンにしては動きがせわしない。
紙芝居も登場した。
名掛丁に来た。
ここはアーケードがあって、飾りは風に揺れない。
アーケードでは竹を水平に設置していた。
東二番丁を渡る。日曜なのでこの人出。
仙台四郎がいた。
仙台にもようやくユーモアが戻ってきた。
東北の夏祭りの中で、亡くなった人の慰霊には七夕が最も適しているのではないだろうか。
「六大祭りを呼ぶ」などと大風呂敷を広げず、静かに郷土の祭りを楽しむのが良い。
新しく亡くなった方の霊は、七夕飾りを目印に仙台に帰って来るのだという。
期間中の人出は175万人を見込む。
祭りは8日まで。