お盆に仙台市若林区の荒浜を訪ねた。
震災から5年たっても海岸周辺はこの通り。
押しつぶされた金属のネットがそのまま転がっており、立ち枯れた樹木は今でも海から陸側に傾いている。
海に背を向けて、立派な白御影石製の観音像が立っていた。
「荒浜慈聖観音」と刻まれた観音像は平成25年3月11日に完成。
土台も含めた像の高さは約9メートルで、ほぼ津波の高さだとのことです。
右手にある慰霊碑は高さ1.7メートル、幅2.4メートルの黒御影石製です。
この地区で津波の犠牲になった190名の方のお名前が彫られています。
お名前と一緒に年齢も刻まれている。
「2歳」という年齢が胸を突く。
廃校になった荒浜小学校。
平成28年3月31日をもって閉校,4月1日より仙台市立七郷小学校と統合した。
4階建ての同小は津波で2階まで浸水、児童や近隣住民約300人が屋上などに避難して助かった。
校舎については県の有識者会議が、「学校と集落がセットで残った遺構はこれだけで、津波がそこにあった生活や伝統も破壊することを知る上でも貴重」と評価。
仙台市は2015年春、保存を決めた。
8月20日の16時、灯篭流しが行われます。
IRODORI(彩)せんだい
東北生活文化大学が行っている農地復興、再生プロジェクト。
同時に、ボランティアの人材育成も行おうというグループ。
黄色いハンカチは荒浜に残りたい希望を表現している。
夕暮れの荒浜地区。
5年前まで800世帯の街並みがあったとは信じられない。
県道10号線より海側は居住禁止になった。