11月に入って、突然次のような葉書が届いた。
「12月31日で閉店」のお知らせだった。
3月の震災をきっかけに、息子たちのいる札幌に引っ越すことに決めたのだそうだ。
気がつけば庄子さんも66歳。
元気なうちに家族が近くにまとまろうということになった。
それは良いことだが、また近くに良い店がなくなる。
庄子さんはほんわかした、春の日射しのような人柄で、それを慕って毎日通うお客さんもいた。
3食ここで食べていた人もいて、「これがらいったいどごで食べだらいいのっしゃ?」と嘆いているそうだ。