遊戯三昧

いかに人生を楽しんだかという進行形の記録です。

何もなかった夏

2021年09月01日 | 意見
9月になりました。

7月10日に緊急事態宣言等が解除されたものの、あっという間に陽性者数が増加し、その結果再宣言となったままの状態です。
生活上の閉塞感に押し潰れそうになりながら、それでも仕事が出来るだけ良いと思って毎日を送っています。
その閉塞感とは全く異次元の国際的なイベントが開催されていることとの違和感はぬぐえません。
どこかに書いてありましたが、学校単位でイベントを観戦することより、修学旅行の方が生徒にはずっとずっと大切なのです。
みんなでじっと我慢する覚悟を決めているのに、一方で式典が開催されているのでは、その覚悟・決意に水をかけているのは間違いない。
尾身会長が怒りをあらわにしていましたが、イベントで感染が広がることではなく、決意への水かけが問題なのです。
国としての覚悟が見えない。

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私はまだ仕事が出来るからいい。
新型コロナウイルス感染拡大のために、仕事をしようと思っても出来ない人、砂を噛むような学生生活を送っている人、生活が立ちゆかない人がひとりでもいるのならイベントは出来ないという考えにならないのでしょうか。
運動会も中止しているのに。

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どうせ9月12日には宣言は解除されないでしょう。
延長の際に、また「これを最後の宣言とする」と言うのでしょうか。
その台詞を何回聞かされたでしょうか。

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デルタ株は確かに今までとは違う。
そのパンデミックの中でオリンピック・パラリンピックを強行した「つけ」はもう返せません。
水はどんどん低きに流れます。
それはそれ、これはこれ、とはならない。
その意味では、今後何をやっても、どう呼びかけても手遅れだとも思います。

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こうして、何もなかった夏が終わります。

toko