愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
※掲載された試合にのみコメントはして下さい

フィオレンティーナ-インテル

2010-04-11 20:50:38 | セリエA
観戦日 4/11(日)       

愛丸’s チェック
ヴィオラは、まだCL圏にもEL圏にも届かない状況。
4位のパレルモとは勝ち点差6Pあるし、6位のナポリとも4P差ある。
来シーズンのヨーロッパ戦を目指すなら、もうここから負けは許されない。
それがアルテミオ・フランキの試合だったら、なおさら。
相手がインテルだろうが、ここは勝ち点3を狙っていかないと。
インテルはCLで悲願のベスト8突破。
ここまできたら、もうビッグイヤーしかないだろう。
とは言っても、このカンピオナートではローマが1P差で追ってきてるし、CLのセミ・ファイナルも相手はバルサ。
ここからシーズン終了まで厳しい戦いの連続か。
それを跳ね除けるだけの戦力はあるし、今シーズンのインテルは何かやってくれおすなんだが・・・。

ヴィオラは若い力が躍動し、首位インテルを最後まで苦しめた。
この大事なインテル戦で、プランデッリはジラをベンチに置く大胆な布陣。
この試合を重要視してなかったんおか、それとも、ケイリソンの存在能力の高さに賭けたのか。
この賭けは吉と出た。
ヨベティッチとのコンビがばつぐんによく、ふたりは長いことコンビ組んでるような関係だった。
このコンビでの得点ではなかったが、ケイリソンが、貴重な先制点をゲット。
ラツィオ戦でセリエ初レテを上げ、それで、このインテルからもレテをゲット。
ベンフィカで全く芽が出ず、冬のメルカートでヴィオラに移籍したが、ここでやっと持ってるものを引き出せてきた。
本来はバルサの選手だし、来シーズンどうなるかわからないが、この試合でのヨベティッチとのコンビを見てると、もっとヴィオラでやった方がいんだが・・・。
モントリーボもプレーメイカーとしていい働きを見せた。
先制点時のあの右へのスルーはお見事の一言。
一度ためたことで、インテルの守備陣のタイミングを狂わせた。
あのプレーで生まれたレテといっても過言ではない。
この1点をヴィオラは守ろうとしたが、インテルに逆転され、これで終わりかって思われたが、その直後にCKから同点に。
ここにヴィオラの終盤戦に向けての意気込みが伺えた。
これまでだったら、逆転されたらずるずるいく感じで、この順位に沈んでるんだが、それが全く感じられなかった。
この気持ちを最後まで持って戦ってもらいたい。
よくを言えば、サイドの守備を強化しながら、左サイドを突破されての2失点はいただけない。
ゴッビ、パスクアルとSBが本職のふたりを左に並べたが、オーバーラップしたマイコン、途中出場のバロテッリに完璧なクロスを上げられてしまった。
ここをしっかりカバーできてれば、あの2失点もなかったはず。
油断は感じられなかったし、ただただ、インテルの攻撃にやられただけだったか。
インテルは、このドローはかなり痛いはず。
なかなか追いつけず、なんとかしての同点劇だったら、まだ気持ち的にもよかったんだろうが、逆転してそれを守れずってのはいただけない。
ローマが日曜に試合をすることを考えると、今節での首位交代もあるかも。
この試合のインテル、攻撃でも守備でも、そう悪いところはなかった。
前線の3人もうまくポジションチェンジを繰り返し、相手のマークを外そうと、しっかり動けてたし、守備も不安定なところはなかった。
気持ちがこもってないこともなかったし、何か原因といわれると、J・セーザルってことに。
今、明らかに、このGKはコンディションを落としてる。
キャッチミスってのも多いし、飛び出して触れないってシーンも見られる。
同点レテもいつものJ・セーザルだったら、なんとかしたはず。
これから大事な試合が続くことを考えると、この守護神のパフォーマンスが上がってこないことには何も勝ち取れないかも。
1-0の状況から一度は逆転した攻撃陣は誉められるが、最後に投入されたクアレスマはモウリーニョの期待にこたえられず。
ヴィオラの左サイドが穴ってのを見抜いての起用だったんだろうが、そのヴィオラの穴をつくどころか、ひとつも突破できなかった。
あれなら、バロテッリを右に置いてた方が、まだ点は取れたかも。
何はともあれ、日曜のローマの結果が全て。
ミランにも勇気を与える結果だったし、セリエがおもしろくなることを考えると、このドローはよかったかも。

スコア 2-2

<得点者> 
フィオレンティーナ  ケイリソン、クロルルップ
インテル       D・ミリート、エトー    
~愛丸's MVP~
ヨベティッチ(この男の持ってる力はそうとうなもん。ケイリソンとの関係もなかなかよかった。もっともっとよくなる選手)

アストンビラ-チェルシー(FA杯 SF)

2010-04-11 18:58:01 | プレミアリーグ
観戦日 4/11(日)       

愛丸’s チェック
FA杯もとうとうセミ・ファイナル。
ここからはウェンブリーでの試合に。
セミ・ファイナルの最初の試合はビラとチェルシー。
ビラは直近のチェルシーとの試合は、スタンフォード・ブリッジで7-1と大敗。
このショックから立ち直ってるかどうか。
あの嫌な雰囲気のまま、このチェルシー戦を迎えるようだと、ここでも結果は残せないはず。
大量失点の反省ができてるかどうか。
チェルシーは、プレミアの前節、ユナイテッドとの首位攻防を制し、気分はかなりいいはず。
ドログバもだいぶ休むことができたし、コンディションは最高だろう。
新しいシステムも手に入れ、プレミアとの2冠といきたいはず。
CLからも開放されてるし、この2冠ってのは難しいミッションではない。

ビラは、あのスタンフォード・ブリッジでの不甲斐無い試合よりはだいぶましな展開だった。
守備もしっかりしてたし、攻撃でもチェルシーよりはチャンスを作った。
ただ、点を取ることができず、チェルシーをゼロに押さえることもできなかった。
これがチーム力の差って言われれば、それまでだが、いつもそうだが、ビラは均衡を破る手段を持ち合わせてない。
いつも同じような布陣で挑み、追いかける展開になっても、そこからなんとかその局面を打開する手立てがない。
M・オニールの采配ってのが問題で、もっといろんな選手を試さないから、こんな事態に陥ってしまう。
この試合、あのチェルシー戦より、守備の安定が感じられ、気持ちのこもったプレーで失点を防いできた。
ただ、失点はやっぱりミスから。
CKをフリーでR・ダンがクリアしたんだが、このヘディングが大きく飛ばすものではなく、叩きつけるものに。
これがテリーの前にいってしまい、そこからシュート。
これが当たりそこないで、ドログバへのいいパスになってなんなく決められてしまった。
あのR・ダンのクリアがもっと飛ばすことができれば、この失点は生まれなかった。
今のチェルシーを相手にこういうミスは許されない。
1点を取ったチェルシーは、自分たちのペースを取り戻し、攻撃に厚みが出て、あとは失点を重ねるだけ。
終わってみたら3失点。
コリンズ、R・ダン、ウォーノック、クエージャルと4バックは集中して守れてたように思えたが、あのミスで崩れ去ってしまった。
攻撃では前半、アグボンラホールがミケルにエリア内で倒されたシーンでPKを取ってもらえなかったことが、不運の始まり。
あれはどう見てもPKだった。
時間が早かったこともあり、H・ウェブは取りづらかったんだろうが、あれは取ってもらいたかったんだろう。
倒された後のアグボンラホールのあの悔しがりようが全て。
うまくサイドを使った攻撃もできたんだが、突破するまではいいんだが、ここからのラストパスがよくなかった。
チェルシーを相手にしっかり得点を取るには、フィニッシュまでを完璧にしないと、点は取れない。
これでFA杯からも姿を消し、プレミアでの4位以内ってのを本気で狙うしかない。
チェルシーは、ビラにペースを握られながらも、最後をしっかり締め、得点を与えず、相手のミスからしっかり得点。
強いチームの勝ち方でファイナル進出を決めた。
この試合、最近好調のデコが、なかなかボールに絡めず、チャンスをつくり出せなかったが、チェルシーにはドログバがいる。
あのテリーのシュートミスが自分の前に来たのを、落ち着いてコースを変えゴール。
あの反応は、さすがドログバってシュートだった。
コリンズ、R・ダンの魂のディフェンスに苦しめられたが、やるときにはしっかり結果を出すことができる。
これぞエース。
この得点で、チームは勢いに乗り、マルダ、ランパードがゴールを決め、終わってみたら3-0の完勝。
プレミアに影響するような敗戦をするわけでもなく、疲労が残るような展開にもならなかった。
これでファイナル進出を決め、逆の山を考えると、チェルシーのFA杯連覇は決まったような感じ。
チーム状態もいいし、プレミアとの2冠も不可能ではない。
ユナイテッドがCLで敗退し、プレミア1本に絞ってくるから、まだ安心とはいえないが、今のチェルシーだったら、残り試合でポカをすることは考えづらいんだが・・・。

スコア 0-3

<得点者> 
チェルシー   ドログバ、マルダ、ランパード    
~愛丸's MVP~
テリー(ちょっと危険なタックルもあったが、これがテリーの持ち味。いろいろあったシーズンだったが、ここって試合でのあの集中力はさすが)

R・マドリー-バルセロナ

2010-04-11 07:22:53 | リーガエスパニョーラ
観戦日 4/11(日)       

愛丸’s チェック
伝統のクラシコ。
同勝ち点で、この終盤戦に行われるクラシコは58年ぶり。
このクラシコを制したチームがそのままリーガのタイトルを勝ち取るだろう。
マドリーはCLからも敗退し、このクラシコに全てを賭けてきてる。
現在は得失点差で首位に立ってるが、リーガでは当該チーム同士の対戦の成績がまず優先されるため、エンパテではバルサに抜かれてしまう。
それを考えると、ここはどうしても勝たなくてはならない。
バルサはCLでアーセナルとの難しい戦いをメッシの活躍で、簡単に終わらせることができた。
プジョル、ピケはその試合がサスペンシオンだったため、コンディションは良好だろう。
エンパテでもいい状況で、気持ち的には有利だろうが、これはクラシコ。
何が起こるか・・・。

マドリーは、ここまで爆発的な攻撃で、複数得点の試合を重ねてきたが、その攻撃的な布陣をここでは封印。
ラテラルで使ってきたマルセロを中盤に上げ、DFラインは右からS・ラモス、アルビオル、ガライ、アルベロア。
やっぱり相手がバルサってことになると、ペジェグリーニも考えてきたか。
ただ、中盤に上がったマルセロがどうも消極的で、打てばいいシーンでパスってのが目立った。
いい位置でボールを受け、いいときならごり押ししてでもフィニッシュにってシーンがあったのに、クラシコって舞台に飲まれてしまったか。
これはイグアインも同じ。
なかなかいいボールが入ってこなかったのもあるが、シュートを吹かしたりで、得点の匂いすら感じられなかった。
ここがメッシと違うところ。
大舞台で、この男は結果を残せない。
リーガで得点を重ね、メッシと2点差まで詰め寄ってはいるんだが、あのCLでもそうだったが、ここって試合で決めれない。
C・ロナウドとのコンビってのもなかったし、もっとふたりが絡むシーンを作らないと、バルサレベルのチームが相手だと苦しくなる。
頼みのC・ロナウドも突破するのに苦労し、シュートまで持ち込めたのはひとつかふたつ。
この男もバルサDF陣に押さえ込まれてしまった。
攻撃が停滞しても、これまではなんとかこの男の個人技で救ってきたんだが、クラシコでは不発。
この大事なクラシコでやってこそ、マドリーのエースになれたんだろうが、まだ、その域までは達してないか。
このクラシコでもグティが途中出場で、流れを変えはしたが、これまでみたいにここで得点わけにはいかなかった。
V・バルデスの好セーブもあり、グティ投入後に得点ができてたら、マドリーに流れがきたかもしれん。
ラウル、ベンゼマと投入したんだが、これが実ることもなく、サンチャゴ・ベルナベウでバルサに0-2と完敗。
お金で、このクラシコは買えなかった。
まだシーズンが終わったわけではないが、何か、先が見えたような・・・。
バルサもマドリー同様、このクラシコで守備的な布陣で挑んできた。
これまでみたことがない、メッシ、ペドロ、D・アウベスのトリデンテ。
右のラテラルにはプジョルが入り、3-5-2とも思える布陣。
これで、マドリーの攻撃はだいぶ抑えることができた。
ただ、攻撃となると、やっぱり前線の選手じゃないD・アウベスの動きが周りと連動できず、いつものようにチャンスを作れなかった。
守備での貢献はあったが、ペップの頭の中にエンパテでもってあったのかどうか・・・。
ただ、バルサにはメッシがいる。
トップに張るだけではなく、下がってボールを引き出したかと思えば、一瞬のスピードで裏を狙う動きもある。
すばやいリスタートからチャビとのワン・ツーで抜け出し、なんと胸トラップでアルビオルを交わしてのシュートで先制。
この男のコンディションの良さが伺えるゴールだった。
この1点で、バルサはいつものプレーができるようになり、気持ち的にもマドリーよりも優位に。
後半には、またまたチャビのパスからペドロが抜けて、いいドリブルのコース取りから、カシージャスの位置を見ての落ち着いてのシュートで試合を決めた。
いつものバルサってわけではなかったが、しっかりサンチャゴ・ベルナベウでのクラシコで結果を出したバルサ。
アンリもズラタンもいない状況での勝利。
このバルサの勝利で、どれだけカンテラが重要か、チームつくりがお金ではないかってことを証明してみせた。
クラシコに引き続き、CLでもこの地で勝利の美酒に酔うことができるかどうか。

スコア 0-2

<得点者> 
バルセロナ   メッシ、ペドロ    
~愛丸's MVP~
チャビ(いつも以上にスペースが生まれない状況、違った前線だったが、それでもチャビはチャビのプレーを見せての2アシスト。さすがって言わざるを得ない)