愛丸のサッカー観戦記

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アストンビラ-バーミンガム

2010-04-30 10:27:32 | プレミアリーグ
観戦日 4/30(金)       

愛丸’s チェック
終盤戦に組まれたバーミンガムダービー。
ビラは現在6位ではあるが、4位のスパーズとは3P差。
この前日に、スパーズはユナイテッドに破れ、5位のシティはアーセナルとドロー。
したがって、ここでビラが勝ち点3を取るようなことになると、3チームが勝ち点で並ぶことに。
ただ、上の2チームはビラよりも消化試合がひとつ少ない。
それを考えると、このダービーは絶対に落とせない。
次節はシティとの直接対決だし、ここで勢いに乗りたいところ。
バーミンガムはEL圏が厳しく、残留も確定と、残りの試合に、どう取り組んでいくか。
ただ、これはダービーだし、そうやすやすと地元のライバルにおいしい思いはさせないだろう。
安定した守備を熱い魂で、ビラを苦しめること間違いない。

ビラは、やっぱり、このダービーで、バーミンガムにそうとう苦しめられた。
モチベーションに問題があるかと思われたバーミンガムだが、ダービーとなると話は別。
必死で、この試合に挑んできた。
押される時間が多かったが、それで、自慢のスピードを生かしたサッカーで、チャンスは作るも、ビラの前に大きな壁が。
それはバーミンガムのGK、J・ハート。
まだ23歳と若いGKだが、ここでも安定したプレーを披露。
決めれたかもって思うシュートも反応されたり、いいクロスが上がっても、飛び出してセーブされたり、なかなかこの壁が乗り越えきれずに苦しんだ。
それでも、やるべきサッカーに終始し、80分過ぎ、やっと最大のチャンスを手に入れた。
カウンターから、A・ヤングが中央をドリブルで持ち上がり、アグボンラホールの動きに合わせたスルー。
ここでスピードに乗ってエリアに入ったアグボンラホールを、R・ジョンソンがタックルで倒してPK。
このスピードに乗った攻撃がビラの特徴。
あれだけ早い選手が揃ってるし、こういう展開に早く持ち込みたかったことだろう。
このプレッシャーのかかるPKをミルナーがゴールのど真ん中に叩き込んだ。
さすがのJ・ハートもこればっかりは止めることができず。
この場面で、あれだけ冷静にゴールを決めれるミルナーには恐れ入る。
すっかりセントラルMFとしてやれるようになったし、この男が機を見ての攻撃参加で、どれだけチャンスが広がるか。
どっちのサイドに流れても、うまい走りこみで、連携ができてるし、中央ではいいミドルもある。
カペッロが視察に来てたが、ミルナーのレギュラーってのもあるかもしれん。
守備では試合の前半はミスが目立ったR・ダンだが、後半、バーミンガムが押し込む展開になってからは本領発揮。
からだを張ったディフェンスでピンチを防いだ。
浮いたボールのところには必ずこの男が真っ先にジャンプしてるし、熱い魂が伝わってきた。
ビラにとって、このダービーの勝利はかなり大きいものに。
バーミンガムがビラの望みを断とうと必死でくる中、最後の最後にチャンスをものにした。
これで、まだCLへの希望が繋がった。
バーミンガムは、残留を確定させ、なおかつELへの望みを断たれた今、ただ、地元ライバルを叩きのめそうとその一心で、この試合に挑んできた。
バーミンガムが魂全開できてくれたおかげで、この試合はかなり熱いものに。
荒れる展開ではなく、純粋に熱い戦い。
見てて清々しい気持ちになった。
J・ハートがあれだけビッグセーブを連発し、中盤のラーションがいつも以上に攻撃的で、見応えのあるサッカーを展開。
ジェロームのスピードでビラDF陣の裏を取ることもしばしば見られ、決定機はビラよりも多く作ってた。
欲を言えば、ボウヤー、B・ファーガソンの中盤センターのふたりが、この前の選手を追い越す動きがもっとみられれば。
バーミンガムの得点パターンは、この中盤のセンターのどちらかが前線で絡んだときが多く、もっとこの試合でもそれが見られればよかったんだが・・・。
マクファーデンの消えてる時間が多く、ガードナーもそれほど効果的な働きができなかった。
中盤から前がもっと連動できれば、得点できたはず。
それでも、これだけこのダービーを盛り上げてくれたわけで、バーミンガムには感謝しないと。
来シーズンも、この安定した守備で、もっと上を目指してもらいたい。

スコア 1-0

<得点者> 
アストンビラ   ミルナー    
~愛丸's MVP~
ミルナー(あのプレッシャーのかかる場面でのPKをなんなく決めてみせた。中盤センターが板についてきて、このポジションでも代表を狙える器に)