愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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R・マドリー-バレンシア

2010-04-23 10:49:34 | リーガエスパニョーラ
観戦日 4/23(金)       

愛丸’s チェック
前節のクラシコで、なんとサンチャゴ・ベルナベウで、バルサに屈してしまったマドリー。
果たしてその後遺症はいかがなものか。
続けてのバレンシア戦で、かなり厳しい日程に。
ただ、前日の行われたデルビー・カタルーニャでバルサは痛恨のエンパテ・ア・セロ。
この結果を受けて、マドリーは俄然やる気が沸いてきただろう。
2位、3位の対戦とは言え、バレンシアはかなり離された3位だし、力の差は歴然か。
バレンシアは、なんとか、ここで勝ち点を奪いたいはず。
4位のマジョルカとの差も縮まってきてるし、まだ残り試合でどう転ぶかわからない。
今シーズンは是が非でも3位を確保し、CLにストレートインしたいはず。
ケガ人に悩まされてはいるが、攻撃陣の層に問題はないし、なんとかマドリーを苦しめることができれば・・・。

マドリーが力でバレンシアをねじ伏せた。
バルサが、あんな結果に終わってなかったら、どうなったかわからないが、あのエンパテで、マドリーは息を吹き返した。
サッカーとはわからないもので、前節、もう終わったかと思ったが、まだまだそうは行かない。
バルサはCLもあるし、マドリーにも大いにチャンスはある。
このバレンシア戦のような戦い方で、全ての試合に勝利すれば、バルサにもプレッシャーは与えられるだろうし、最後までリーガの覇権はわからない。
この試合、中盤をボックスにし、ラフィとグティが攻撃的に、ガゴ、X・アロンソがドブレ・ピボーテとしてプレー。
これで、中盤のクオリティがかなり高くなった。
ただ、グティにいつもの切れが感じられず、ここってところでのプレーが甘かったような・・・。
それでも、この男がいるいないでは、相手へのプレッシャーが全然違ってくるから、この男は、今後も貴重な戦力に。
よかったのが、ドブレ・ピボーテ。
X・アロンソだけでなく、ガゴにも展開力はあるし、どちらかに守備的な選手を使うよりかは、この方がいいかも。
ガゴ、X・アロンソにも高い守備能力はあるし、ここにきて、やっと中盤の形ってのが出来上がったか。
前線はもう不動になったイグアインとC・ロナウドの2トップ。
実際、このふたりが得点もしてるし、マドリーのこの破壊力は、この2トップで持ってるようなもん。
ただ、先制点を挙げたイグアインは、この時点ではよかったんだが、この後の追加点を取れる場面で、決めきれず、どこかまだ信用が置けない感じ。
C・ロナウドがいい突破を見せて、ここへパスを出しても、中盤からいいスルーが出ても、うまく相手の裏をついて抜け出しても、決め切れなかった。
早い段階で、2点目を取ってれば、もっと楽になれたはず。
貴重な2点目をゲットしたのは、C・ロナウドで、左からマルセロが突破し、マイナスの戻しをきっちり決めてみせた。
大事な場面で仕事をしてくれるのは、この男か。
危なげなくバレンシアを退け、これでまたバルサにプレッシャーを与えることができた。
それを受けてか、バルサはCLでインテルに完敗し、なおかつ、このときの10時間のバス移動で、心身ともに披露してる。
次節にもまた首位交代ってのが見られるかも。
バレンシアは、ちょっと今の2強とは差がありすぎる。
あの攻撃ユニットを持ってしても、押し込まれる展開になると、どうにもカンターにも繋げられない状況で、これでは点は期待できない。
なんとか守備陣ががんばって1失点で凌いでたいたんだが、この間にエンパテに追いつけなかった。
チャンスが全くなかったわけではなかったが、ここってとこではビジャにボールが渡らず、いくのはマタのとこばかり。
古巣への恩返しだったのか、これをマタがどれも決められない。
今シーズンのマタは明らかにコンディションが悪い。
これはP・エルナンデスにもいえることで、両サイドがこんな感じだと、ビジャにもいいボールが入らない。
バレンシアはなんと言ってもビジャが点を取ってなんぼだし、これがなかったら、こんな結果になってしまう。
D・シルバへの依存を大きくなるし、相手がここをつぶさないわけもないし、うまく攻撃できてない。
この大事なマドリー戦で、またしても、左のラテラルでJ・アルバを起用したエメリだが、いつまでテストし続けるのか。
攻撃的なラテラルとしては魅力だが、守備はまだまだ。
このままラテラルの選手になってしまうのか。
守備能力が向上すると、なかなかのラテラルになるとは思うが、まだその域には達してない。

スコア 2-0

<得点者> 
R・マドリー   イグアイン、C・ロナウド    
~愛丸's MVP~
C・ロナウド(額面通りの活躍ができてる。突破もしかり、ゴールもしかり。大事な場面で輝くのはイグアインではなく、やっぱりこの男)

トットナム-チェルシー

2010-04-23 10:10:33 | プレミアリーグ
観戦日 4/23(金)       

愛丸’s チェック
ミッドウイークのノースロンドンダービーを制したスパーズ。
4位シティとは勝ち点差が1P。
この試合の前に、そのシティはホームでユナイテッドに破れてしまった。
これでスパーズは、このロンドンダービーを勝利すれば、単独で4位に浮上することができる。
勢いはあるし、首位チェルシーに勝利ってことも。
チェルシーは、2位ユナイテッドとの勝ち点差は4Pで首位に。
1試合ではひっくり返らない差ではあるが、ユナイテッドが劇的な勝利で、ダービーを制してる。
その結果を知らないってことはないだろうし、ここはなんとか勝ち点1でも。
というか、首位のチームだし、ユナイテッドが息を吹き返さないためにも、アウエーとは言え、勝ち点3を狙ってくることだろう。
安定した戦い方ができるチームだし、ドログバの1発で試合を終わらせることも。

スパーズが、この大事な時期でなんとロンドンダービーを連勝。
相手が、格下のチームではなく、アーセナルとチェルシーというビッグ4を打ち破ったってことに意義がある。
今シーズンはリバプールの不調により、目標の4位以内ってのが可能だし、シティが負けたってことを考えたら、この勝利はかなり大きい。
この試合、この結果を生んだのは、左サイドの攻撃。
普段はSBで起用されるG・ベイルが、チェルシーの右サイドを攻略。
この男の突破からどれだけチャンスを作ったことか。
ただ、チャンスを作っただけでなく、なんと貴重な2点目もゲット。
これが、左を突破して、縦に抜けるのではなく、中へ切れ込むことを選択。
このプレーで、対峙していたP・フェレイラは完全に裏をつかれてしまった。
中へ切れ込んだG・ベイルは、右足でニアの狭いところを抜く見事なシュート。
このゴールはチームにかなり勇気をもたらした。
相手を混乱に落としいれ、そこで点まで決めてしまう。
FA杯のリーズ戦で、終了間際の不用意なプレーで同点に追いつかれたときのG・ベイルではなかった。
この2点目がスパーズにとって大きなものであるのは間違いないんだが、これより大きなプレーが。
このG・ベイルの得点の直後、チェルシーが決定機を作ったんだが、これをゴメスがビッグセーブで防いだ。
右を突破され、ここからのクロスをランパードが完璧なボレー。
このシュートの前で、ゴメスは左右に振られてたんだが、なんとかセーブ。
ここでもし失点してたら、前半で2-1という状況だったし、どう展開が変わったかわからない。
前半を2-0で折り返せたのが、この結果を生んだか。
スパーズは、ベントリー、パブリュチェンコとシーズンの途中では戦力外と見なされた選手たちが、この大事な時期で戦力として使えてるのがでかい。
使われれば結果を出してるし、こういうチーム状況だと、このまま4位フィニッシュも。
チェルシーは、スパーズになす術なく、完敗。
相性のいいチームではあるんだが、チーム状況の差なのか、勢いの差なのか、最後まで主導権を握ることはできなかった。
PKで先制され、ここからも再三チェルシーの右サイドを攻略され、とても首位にたってるチームとは思えないサッカーを展開してたんだが、ミケルを下げてバラックを投入し、なんとか形になってきた。
これはデコがアンカーの位置に入って、いいボールの配給ができるようになったから。
このチェルシーの時間になったときに点がほしかった。
ゴメスのビッグセーブで得点はできなかったが、しっかり崩すことはできてたし、これを後半も続けられればよかったんだが・・・。
なんとかスパーズの勢いも止め、アネルカまで投入して、ここからってときにキャプテンが2枚目のイエローでセントオフ。
今のスパーズ相手に数的不利になると、かなり苦しくなってしまう。
キャプテンが苦しい状況をさらに苦しくしてしまい、ここで、チェルシーはジ・エンド。
後半のATにランパードが1点を返しても、どこか追いつく気配もなかったし、このダービーの敗戦で、ユナイテッドに勇気を与えることに。
まだ勝ち点1P差で首位にはたってるんだが、気持ち的な余裕はなくなったはず。
ただ、そう難しい相手との試合はないし、チェルシーがチェルシーらしい試合をやれれば、このままフィニッシュできるんだが・・・。
果たしてどうなるか、プレミアがまたまた熱くなってきた。

スコア 2-1

<得点者> 
トットナム   デフォー、G・ベイル
チェルシー   ランパード    
~愛丸's MVP~
G・ベイル(中盤のサイドで新境地を開いた。守備の負担も軽減されるし、攻撃力だけを発揮できるこのポジションは適任かも。右足で決めたってのも自信に繋がるか)

バイエルン-リヨン

2010-04-22 10:08:00 | チャンピオンズリーグ
観戦日 4/22(木)       

愛丸’s チェック
強敵ユナイテッドを撃破してベスト4に進出してきたバエルン。
長きに渡りベスト8を壁に跳ね返されてきて、念願の突破を決めたリヨン。
どちらがファイナルに進出してもおかしくない。
ただ、ここまでの戦績、チームの選手層を見たら、バイエルンに分があるか。
スペインでおこなわれるファイナルだし、バイエルンはあの忌々しい記憶を今シーズン晴らしたいだろう。
そのためにも、この大事なホームでの1legをしっかりものにしないと。
リヨンは、いい形で2legにつなげたい。
このラウンドを戦うのは初めてだし、ベスト4に残ったチームで、このCLの優勝経験のない監督ってのもリヨンだけ。
全員で舞い上がることがなければいいんだが・・・。

バイエルンは最低限の結果は残すことができた。
リベリが前半の40分手前で一発レッドで退場になるアクシデントに見舞われたが、これにリヨンもお付き合いしてくれたおかげで、なんとか勝利することができた。
ただ、果たしてこの1-0というスコアで満足だったかどうか。
答えはノーだろう。
スタジアムに駆けつけたサポーターは満足してないはず。
終盤のあのバックパスのたびに起きたブーイングが全てを物語ってる。
こうなった原因は、間違いなくファン・ハールにある。
後半の頭でティモシュクを投入したことに関しては問題はない。
リベリがいなくなったわけだし、中盤の層を厚くしないと、バランスが崩れてしまうからだろう。
ただ、引っ込めた選手が・・・。
このCLでチームを救ってきたオリッチを下げてしまった。
10人になったし、4-4-1って布陣もわからんでもないが、前半の戦い方を見て、今のリヨンになら攻撃的にいくべきだった。
これがアウエーだったら、わかる采配だが、これはホームでの1leg。
引き分けでいい試合でもはない。
トゥラランが退場になって数的不利がなくなってM・ゴメスを投入したが、この男が仕事したシーンは皆無。
まさかのホームでの0-0って事態を救ってくれたのがロッベン。
T・ミュラーに当たったシュートがゴールネットを揺らした。
この後も、果敢に攻めたロッベンだったが、なんと追加点を奪う前に、一番輝いてた選手をファン・ハールは下げてしまった。
この采配で、チームは取ることよりも取られないことを選択。
2legでどんな結果になるのかわからないし、1legで取れるうちに取ってた方がいいとは思うんだが・・・。
どうして、ここでロッベンを下げてしまったのか。
一番可能性を感じてたし、リヨンにとっても一番嫌な選手だったはず。
ここで試合を決めてもいいのに、ファン・ハールはそれを拒否してしまった。
果たして、この結果で、2legはどうなってしまうのか。
1legでもっと点を取ってればよかったなんてことにならないことを祈る。
リヨンは、あれだけ押し込まれ、ほとんどチャンスも作れなかった状況での1-0での敗戦は、よしとする結果だろう。
トゥラランがまたまたCBを務めるような状況だったし、アンカーにもマクンでなくゴナロン。
攻撃でもバストスがベンチと、ビュエルも何か考えすぎてた選手起用だった。
チーム内でどうなってるのかわからないが、これは、この試合を勝ちにきてるとは思えなかった。
リベリがいなくなって数的優位に立っても、そこまで前がかりにならなかったし、トゥラランの退場があってからは、やるべきことが決まった。
DFラインはぎりぎりまで下がって守備に専念し、中盤の選手たちもまずは守備。
ここまで引いて守ってたからあの失点は防ぎたかっただろう。
下がりすぎたのが原因で、ロッベンがシュートを打てるスペースを作ってしまった。
ただ、この超守備的布陣で、この後は失点をしなかったわけで、これはこれでよかったのかも。
なんとかリヨンは2legに望みをつないだ。
次はもっと攻撃的にいってくれるとは思うんだが、なんだか、この試合は、グループリーグでの試合を見てるみたいだった。
気持ちってのが伝わってこなかったし、両チーム、この相手にならって踏んでるのか、なんだか気の抜けた感じが否めなかった。
次はやっぱりベスト4に残っただけのチームだってのを見せてもらいたい。

スコア 1-0

<得点者> 
バイエルン   ロッベン    
~愛丸's MVP~
ロッベン(一番気持ちを感じた選手。今、メッシの次に切れてる選手かも。この状態だったら、最後までプレーするところを見たかった)

インテル-バルセロナ

2010-04-21 09:46:10 | チャンピオンズリーグ
観戦日 4/21(水)       

愛丸’s チェック
とうとうCLもセミ・ファイナル。
この両チーム、グループで同居したもの同士。
そのときはインテルの1分け1敗。
モウリーニョは、あの頃とバルサの強さは変わってない、しかし、我々は、格段に強くなってると表現。
これはあながち間違いではない。
カンピオナートでは2位に転落してしまったが、このCLだけを考えたら、モウリーニョの言う通り、かなり強くなってる。
この強さをバルサ相手に発揮できるかどうか。
バルサはクラシコでも勝利を収め、このCLも危なげなく、ここまで勝ち上がってきた。
メッシの輝きがさらに増してきてるし、ジェゼッペ・メアッツァでも輝くようなことがあれば、この1legで試合は決まってしまうかも。
グループで対決してるし、お互い、手の内は知ってるわけで、果たしてどんな展開になるか。

インテルが王者の戦いぶりで、なんとバルサを粉砕。
1点を先制されたときはどうなるかと思ったが、ここでインテルは慌てることなく、自分たちのやるべきサッカーを貫いた。
この勝利、モウリーニョの指導の賜物だろう。
高いバルサのDFラインの徹底的について、失敗しても、これを繰り返す。
オフサイドになろうが、これを監督がよしとしてくれるわけで、やってる選手たちは自信を持ってプレーできる。
この試合のインテルからは、気持ちの充実も伝わってきた。
手を抜く選手もいなくて、誰もがフォア・ザ・チームの精神で、バルサに向かっていった。
それとバルサを知る男たちが、よくやってくれた。
モウリーニョもそのひとりだが、エトー、T・モッタの気持ちの入りっぷりが、これまた見事だった。
エトーは前線からの守備でバルサのパスサッカーを封じ、攻撃となると、あの裏のスペースを狙う動きだったり、サイドに開いて起点になったり、バルサが嫌がることがわかってた。
前線で、これだけやってくれたら、D・ミリートもフリーに動けるし、その下のスネイデルもプレーがしやすくなる。
T・モッタはメッシ封じに一役も二役もかった。
ちょっとイライラしぎみな性格がたまに傷なんだが、この試合では、その悪い部分は見られず、カンビアッソとうまく連携して、あのメッシに仕事をさせなかった。
これをカンプノウでもやることができれば、1legでのリードを守ることができそう。
パンデフも守備での貢献が光ったし、DFラインも乱れることなく、最後の猛攻を防ぎきった。
マイコンはセレソンのライバルでもあるD・アウベスに格の違いを見せつけたし、全てにおいてバルサを上回ることができたから、この結果になったんだろう。
心配なのは、マイコンが脳震盪で途中退場したことぐらいか。
この男がいなくてもサネッティで賄えるんだが、今の状態を考えると、やっぱりマイコンは外せない。
イタリアダービーでも、この大事な1legでも得点してるし、何かマイコンが今後のインテルを運命を握ってる気が・・・。
バルサは今シーズン初の3失点。
とてもとてもバルサとは思えない試合内容だった。
ポゼッションでは大きくインテルを上回ったが、このポゼッションってのが、いつものバルサのものではない。
ボールの出しどころがないから、最終ラインでちんたら回すことが多く、どこかの代表チームがよくやるようなプレーが目立った。
モウリーニョに完全に研究され、高いDFラインが仇となっての3失点。
特にD・アウベスの背後はかなり狙われた。
パンデフがここをつくのではなく、スネイデルに狙われてしまったときの対応があまりにもお粗末だった。
こう考えると、バルサは安定した守備でリズムを作ってたわけで、いつもあの背後のスペースを気にして、パスが回せないとなると、こんな展開になってしまうのか。
それともうひとつ浮き彫りになったのが、メッシとチャビを封じ込まれたときの打開策が乏しかった。
イニエスタがいてくれれば、また違ったんだろうが、この打開策としてのズラタンの起用も、全く効果なし。
かつての古巣相手に、こちらはノーインパクト。
ケガ明けってのもあるんだろうが、今のズラタンはインテルのCBコンビに太刀打ちできない。
マクスウェルは、先制点時での突破で、とりあえず見せ場は作れたが、それ以外は・・・。
バルサがバルサらしいかもって思わせたのは80分過ぎからで、ただ、ここでも点は奪えず、2点のビハインドでカンプノウに戻る。
アウエーゴールを1つ持ってるから2-0というスコアでいいんだが、あのインテルの徹底した攻撃を抑えることができるか。
カンプノウではさらに前がかりになるだろうし、6冠王者が、ここで終わりってことも十分考えられる。

スコア 3-1

<得点者> 
インテル   スネイデル、マイコン、D・ミリート
バルセロナ  ペドロ    
~愛丸's MVP~
エトー(このセミ・ファイナルで古巣相手に自分の大きさを見せつけた。攻撃だけでなく、守備でもバルサの嫌なところをしっかりつくことができた。これをカンプノウでも披露できれば)

ラツィオ-ローマ

2010-04-20 09:01:09 | セリエA
観戦日 4/20(火)       

愛丸’s チェック
この終盤戦でのローマデルビー。
ローマホームでは、ローマが勝利。
ラツィオは現在16位で18位アタランタとの勝ち点差は6P。
まだ残留が濃厚って勝ち点差でもないし、ここは最低でも勝ち点1は取りたいところ。
このところ、カンピオナートで3勝2分けと調子もあがってきてるし、ここは宿敵相手に一泡吹かせたいだろう。
ローマは金曜にインテルがイタリアデルビーを勝利し、暫定ではあるが、首位を明け渡した格好に。
ここでドロー以下だと、このまま2位になってしまうため、なんとかしてでもラツィオに勝利したいはず。
このデルビーを乗り切れば、後はそう難しい相手との対戦はないし、全てをここに賭けてもいいぐらい。
カンピオナートで5ヶ月半も負けてないし、ここ5試合は全て勝利。
果たしてデルビーダブルといくかどうか。

ラツィオは、自分たちがやるべきサッカーが展開できてた。
特に前半は、ローマに全く攻撃させなかった。
中での攻撃に終始したローマをことごとく跳ね返し、ムスレラは楽だったに違いない。
ステンタルドが早々にピッチを去るスクランブルになっても、ビアーバが高いテンションですぐさまフィットしたし、流れはラツィオに。
守備でいいリズムを作って、そこからすばやい展開から、念願の先制点もゲット。
中盤でたびたびフリーでボールをもらうことができてたレデスマから、ロッキへの絶妙のロングパス。
うまく裏に抜け出したロッキが、J・セルジオの飛び出しを見て、いいコースへのティロ。
ここでラツィオのムードは最高潮に。
前半は、どちらが上位のチームかわからないような展開だった。
後半、ローマがおもいきった選手交代で、サイドを意識した攻撃を展開してきたが、2分、コラロフの仕掛けからリゴーレをゲット。
このリゴーレを・・・。
デルビーという舞台で緊張してしまったのか、フロッカリが決めることができなかった。
ここで追加点が取れてれば、間違いなく最後までラツィオがペースを握れたはす。
このリゴーレ失敗で、ローマが息を吹き返し、幅を使った攻撃にラツィオが付いていけなくなってしまった。
3-5-2システムで、ウイングバックの裏のスペースを狙われ、なおかつ、個人技で仕掛けられ、ラツィオのDF陣が間延びしてしまった。
こうなると、今のローマを止めることは難しく、ヴチニッチに2発を叩き込まれ逆転。
サラテ、J・クルスと攻撃的な選手交代を行うも、最後まで点は取れなかった。
サラテの突破に何度か可能性を感じたが、突破からクロスってところまでで、フィニッシュには至らず。
ここでサラテがもっと中でプレーできれば、展開も変わったかもしれんが・・・。
試合の終盤、レデスマが一発ロッソで退場になり、試合終了後も、ローマとの小競り合いがあったり、ラツィオにとったら、散々なデルビーに。
ローマは、後半のあの交代劇が全て。
タッデイ、メネーズを投入し、右サイドに活気をもたせるってことはわかるんだが、引っ込めた選手がなんとトッティとデ・ロッシ。
ローマのアイコンとプリンチペをアクシデントが理由でなくベンチに下げた。
ラニエリはそうとう勇気のある交代をしてきたが、これがズバリ的中した。
前半、どう見ても右からの攻撃に厚みがなく、中々での攻撃ばかりで、チャンスすら作れなかった状況を考えると、こうなるのもわかるんだが、まさかあのふたりを下げるとは・・・。
確かにトニ、ヴチニッチ、トッティのトリデンテは全くと言っていいほど機能してなかったし、とくにトニとトッティの関係が。
タッデイが右で仕掛けることでラツィオのDF陣は広げられるし、そこにメネーズが仕掛ける。
これで流れを取り戻した。
タッディの仕掛けからリゴーレをゲットし、これをヴチニッチはしっかり決めて同点にし、ペナルティアーク付近からのFKをこれまたヴチニッチが割れた壁の間をぶち抜くティロ。
これで逆転。
サラテの投入で、ちょっとは危ない場面を作られはしたが、今のローマがこういう展開を落とすことはない。
インテルが金曜にユーベを蹴落とし、いつも以上に緊張感のあるデルビーだっただろうが、それを逆転でものにしたローマ。
それもトッティ、デ・ロッシといいうローマの2枚看板を交代させて得たこの勝利で、スクデットはかなり近くなったか。

スコア 1-2

<得点者> 
ラツィオ   ロッキ
ローマ    ヴチニッチ×2    
~愛丸's MVP~
ヴチニッチ(この大事な大事なデルビーでドッピエッタ。トッティが下がってもこの男がしっかり決めてくれる。大胆な交代劇を敢行したラニエリもMVPに値する)

マンチェスターC-マンチェスターU

2010-04-20 01:02:49 | プレミアリーグ
観戦日 4/19(月)       

愛丸’s チェック
今シーズン、これが4回目のマンチェスターダービー。
カーリング杯のセミ・ファイナルで2試合戦っており、4回目となった。
プレミアでのオールド・トラッフォードでのダービーは、疑惑のATでユナイテッドが劇的な勝利。
実際、指定された時間だったら、結果は違ったものに。
なんと、シティ・オブ・マンチェスターでの、このダービーも、あのレフェリーが笛を吹くことに。
これが今度はシティに好影響をもたらすかどうか。
スパーズと熾烈な4位争いをしてるシティだし、どうにかして、地元のライバルを蹴散らしたい。
ユナイテッドは、チェルシーと4P差離され、もう負けは許されない。
CLでの敗退も決まったし、FA杯も早々に姿を消してることを考えると、プレミアに全てを賭けるしかない。

なかなか見応えのあるダービーになった。
得点は1点しか入らなかったが、手に汗握る展開に。
シティはベラミーのスピードを活かした攻撃で、何度もチャンスを作った。
テベスのがんばりも目立ったし、右のA・ジョンソンもいい働きができた。
ただ、これだけいい感じで攻撃をしても、ユナイテッドの牙城を崩すことができず。
ベラミーがあれだけ突破をしても、中での微妙なずれで合わなかったり、A・ジョンソンの素敵なパスにも反応が遅れたりと、2トップの動きと噛み合わなかったのが原因か。
アデバのポストプレーだったり、テベスの献身的な動きだったり、悪いわけではなかったんだが、これがチームプレーとなると・・・。
ここまで4位と目標の順位でやれてるのは、チームとしてしっかりやれてるからなのは、間違いはないんだが、こういう大事な試合で、それを発揮しないと・・・。
それにしても、今シーズンのベラミーは絶好調。
ここまでサイドで輝くとは思わなかった。
セカンドトップでより活きてくると思ってたのが、まさか左のサイドプレーヤーとして一流選手ばりにやれるとは。
今、プレミアでの左サイドで一番いい選手かも。
もっとブリッジとのコンビを駆使するようなことになれば、最高の左サイドになる。
右のA・ジョンソンも左効きだが、カットインしてのプレーだけでなかう、トリッキーな動きでユナイテッドの守備陣を翻弄した。
今シーズンの結果がどうなるかわからないが、この攻撃ユニットはビッグ4を凌いでもおかしくない。
守備も、最後の最後の失点してしまったが、集中を切らさず、いいプレーができてた。
ここはやっぱりイタリア人監督の力なのか。
失点をしなければ負けることはないし、ここの安定で、この順位にいるのかも。
いい部分の多かったシティだが、またしてもATの失点で敗れてしまい、ダブルを献上してしまったわけだが、ここでスパーズに抜かれることがあっても、まだシーズンは続く。
ここからの踏ん張りで4位ってのが現実のものになるかならないかかかってくる。
今のシティならそれが可能だと思うんだが・・・。
ユナイテッドは、まだ首位に帰りざけるような試合展開で、この試合をものにした。
シティに押し込まれることも多かったが、慌てることなく、なおかつ最後まで諦めなかった。
シティがこれだけ力をつけ、負けないサッカーだけをすればいいのであれば、ドロー狙いでもよかったはず。
ただ、今は2位に転落し、チェルシーを追う立場。
ここで勝ち点1でもいいってサッカーをやるわけのはいかない。
この熱い気持ちを引っ張っていたのがスコールズ。
激しいプレーが持ち味で、それを、このダービーを言う舞台で惜しみなく発揮した。
立ち上がりからハードタックルを連発し、ここってところでシティの攻撃を未然に防いだ。
守備でも、攻撃でも、このベテランが起点に。
このシーズンの押し迫った時期に、ベテランがここまでベストコンディションでやれるってのは、かなり若手のお手本になる。
それに、あのATでのヘッド。
左からのクロスに完璧な入り方でフリーになり、最高のところへ決めてみせた。
この得点が、どれだけチームに影響を及ぼすか。
チェルシーが今節、どんな結果になるかわからないが、まだまだユナイテッドは燃え尽きてない。
これからまだプレミアは一波乱あるかもしれん。

スコア 0-1

<得点者> 
マンチェスターU  スコールズ    
~愛丸's MVP~
スコールズ(このシーズンの押し迫った時期にこれだけのコンディションでやれるなんて。攻守で頼りになる存在に。この男がもたらした1点はかなり大きなものに)

インテル-ユベントス

2010-04-19 10:47:54 | セリエA
観戦日 4/19(月)       

愛丸’s チェック
インテルのCLの都合で、金曜に開催されることになったイタリアデルビー。
そもそもイタリアデルビーと呼ばれるのはどちらもセリエBに落ちたことがないから、そう言われてたわけで、あのカルチョスキャンダルでBを経験したユーベを考えると・・・。
トリノ・オリンピコでの試合はユーベが快勝。
ここ、ジュゼッペ・メアッツァではどんな試合になるか。
インテルはローマに首位の座を明け渡し、このカンピオナートで久しぶりに首位から陥落。
それに加え、バルサ戦も視野に入れないといけないし、この試合だけに集中するってのは難しいかも。
ユーベは4位パレルモとは3P差。
このアウエーでのデルビーをものにして、なんとか最低条件の4位という目標を達成したいだろう。

インテルが、ここで強さを発揮。
ユーベの荒いサッカーにお付き合いする場面も見られたが、より冷静に戦ったのがインテルだった。
荒れた展開に持ち込まず、まずは自分のサッカーに徹し、ユーベを追い込んで、前半のうちに数的優位な状況に。
こうなると、カウンター狙いだった展開から、ポゼッションを高めて、じわじわユーベを自陣に押し込む展開に。
ボールを持ったら、それなりに力を発揮してくれる選手も多く、なかなか点を奪えない状況でも慌てた感じは見られなかった。
積極的にミドルを狙ったり、サイドをえぐったり、手を変え品を変えで、ユーベを混乱させた。
そんな中生まれたマイコンのスーパーティロ。
FKのこぼれを拾って、ここからボールを一度も地面に落とすことなく叩きこんだボレー。
アマウーリがこれを取りにいった際もリフティングでかわしてのものだったから、あっぱれと言うしかない。
さすがブラジル人って感じのプレー。
格下のチームを相手にレベルの高い選手が見せたって言うなら話も違ってくるが、これはイタリアデルビー。
最高の選手たちの試合で、こんなプレーが見られるとは。
この1点で勝負はついた。
前半の35分過ぎからユーベは1トップになり、ここからインテルのDFライン、J・セーザルと守備で見せる場面はほとんどなかった。
バルサ戦に向けて、いい準備ができたことだろう。
ほんと、相手を食ってやるって本気になったインテルはなかなか止めることができない。
もうユーベは目じゃないだろうし、今後、残留を争ってるようなチームとの対戦になったどうなるか。
本気のインテルは強さを発揮できるが、気を抜くプレーが目立つ試合もあるのは確か。
バルサ戦との兼ね合いだろうが、そっちにばっかり目がいってしまうと、ローマを抜き返せないって状況に。
ただ、この2日後にローマデルビーがあるわけで、だいぶプレッシャーはかけることができた。
ユーベは、ここで勝利することができれば、パレルモ、サンプの結果次第では4位に浮上することができた。
それが今後の最大の目標だろうし、なんとかデルビーを勝利して、勢いに乗りたかったところだが・・・。
ユーベは立ち上がりから荒いプレーが目立ち、アルビトロのあのジャッロの出し方を見たら、どこかでもっとチームを落ち着かせるべきだった。
それを止める人間がいなかったから、シソコが前半のうちに2枚目のジャッロで退場。
これで、アレを下げてポウルセンを投入し、4-4-1に。
これでインテル相手に勝つってことはいくらのユーベをもってしても難しい。
なんとか踏ん張ることはできてたが、あのマイコンのスーパーなレテを決められては・・・。
おそらく11対11で戦っても、ユーベがインテルから点を取ることは難しかったはず。
ジエゴの仕掛けは相変らず中途半端だし、シーズンがここまで進んでも周りと連動していない。
パスも通らない、ドリブルでも抜けない。
今シーズン、ユーベがこれだけ苦しんだのは、この男を中心にシステムを構築したから。
もっとユーベのやるべきサッカーがあったはず。
来シーズンには監督も変わるだろうし、はたしてどんなユーベが見られるか。
この敗戦で、また4位ってのが遠くなったわけだが、まだシーズンは終わってない。
誰かがチームに喝を入れないと、CLの出場権を逃すことに。

スコア 2-0

<得点者> 
インテル   マイコン、エトー    
~愛丸's MVP~
マイコン(ここまで攻撃的に振舞うマイコンを久しぶりに見た。やっぱりこの男はこうでないと。それにしても、このデルビーって舞台であんなティロを決めれるとは・・・)

トットナム-ポーツマス(FA杯 SF)

2010-04-12 20:28:04 | プレミアリーグ
観戦日 4/11(日)       

愛丸’s チェック
スパーズは、このFA杯、どこよりもリプレイを戦っており、試合数を自ら増やしてる印象が。
それでも、ここまで上がってきた。
こうなると、後は、ファイナルまで進出して、全てを出し切ってもらいたい。
プレミアでもビッグ4崩しを敢行し、なんとか4位以内を目指すというミッションも待ち受けてる。
この後の日程も厳しいし、このFA杯のセミ・ファイナルだけに賭けるわけにもいかないが、イングランドのチームにとったら、FA杯は別もの。
ポーツマスは、来シーズン、プレミアにはもういられないだろう。
あれだけオーナーがごたごたを起こすようだと、選手たちのモチベーションも上がってこない。
この試合も、個々の契約なんかで、出したくても出せない選手がちらほら。
こんな状況で、ファイナルまで進出できるかどうか・・・。

スパーズは、この試合の主導権を握って戦うことができた。
戦力でも明らかに上だったし、攻撃、守備でも、ポーツマスを上回った。
それでも、結果は・・・。
気持ちの部分では劣る部分があったかもしれんが、いつ点が入ってもおかしくない状況。
それが、どうして1点も取れなかったのか。
相手をなめてた印象もなく、自分たちのサッカーは展開できた。
ただ、もっとやれる選手が、結果を出せなかった。
モドリッチがリズムをつくり出せず、クラウチ、デフォーの2トップも爆発力に欠けた。
右に入ったベントリーも、自慢の右足を炸裂させるシーンがなく、ハドルストンの強烈なミドルも放たれないまま。
よかったのはベイルぐらいで、いくらボールを持って、ポゼッションを高めても、ここってところで仕事ができないと・・・。
クラニチャルを投入し、流れを変えようとしても、いい攻撃はできるが、点が入る感じがしない。
ジェームスのビッグセーブもあったが、それでも、力関係を考えると、ここでポーツマスに負けるってことは考えづらかった。
そんなこんあで攻めあぐね、ETまで持ち込まれ、そのETで、ドーソンのミスから失点してしまった。
ピキオンヌの飛び出しより先にドーソンは反応してたんだが、なんと足を滑らせ、転んでしまった。
これでは、ピキオンヌに簡単に決められてしまう。
この失点で、スパーズはがっくりきてしまった。
プレミアではまだビッグ3との対戦を残し、4位以内って目標も達成が難しい状況で、これならFA杯のタイトルでもってことだったんだろうが、ここで、その夢もついえてしまった。
ここを突破できれば、また流れに乗れたかもしれんが、プレミアで最下位に沈むポーツマスに足元を掬われる形に。
あの戦力なら、もっとやれてもおかしくなかったんだが、これがサッカーというもの。
気持ちを切り替えて、ミッドウイークのノースロンドンダービーに挑んでもらいたい。
ポーツマスは、来シーズンはFLCで戦うことがほぼ確定。
4節で最下位に沈んでから、一度も這い上がることができなかった。
そんなチームがなんとFA杯でファイナル進出。
08年には優勝もしてるが、そのときはベスト4にはFLCのチームが3チームいたし、今回はまた意味合いが違ってくる。
個々の契約で、これ以上試合に使ってしまうと、オプションで給料が跳ね上がる選手がいて、今のチームの現状を考えると、支払いが不可能なために試合に使わないなんて前代未聞の事態に陥ってる。
そんなチームがスパーズを撃破した。
この試合に起用された選手は最後まで集中を切らさなかった。
黒人が多いチームで、なかなかチームプレーってのに慣れない選手が多い中、この試合ではチームで戦うポーツマスがいた。
苦労を厭わず、からだを張り、誰もがファイナルへって気持ちが大きかった。
試合前も、ETに入っても、そこで組んだ円陣が全て。
この試合をものにできたのはキャプテンのジェームスがバカ当たりしたのと、ピキオンヌ、ディンダンが走り回ったこと。
とくにディンダンはこれだけ動けるのかと感心するできだった。
これをシーズンの初めからやれてたら、ここまで苦労することはなかったはず。
チームを支えてきたオハーラがスパーズとの契約で、この試合を使えなかったハンディももろともせず、チーム全体で掴んだ勝利。
チェルシーとのファイナルでいい試合ができる保障はないが、もう当たって砕けろであの熱いポーツマスサポーターにいいプレゼントをしてあげたい。

スコア 0-2(0-0 ET0-2)

<得点者> 
ポーツマス   ピキオンヌ、ボアテンク    
~愛丸's MVP~
ディンダン(サイドで使われると全く使い物にはならないが、トップ下というか2トップの一角で起用されると、ここまでできることを証明。ファイナルもこの活躍を期待する)

フィオレンティーナ-インテル

2010-04-11 20:50:38 | セリエA
観戦日 4/11(日)       

愛丸’s チェック
ヴィオラは、まだCL圏にもEL圏にも届かない状況。
4位のパレルモとは勝ち点差6Pあるし、6位のナポリとも4P差ある。
来シーズンのヨーロッパ戦を目指すなら、もうここから負けは許されない。
それがアルテミオ・フランキの試合だったら、なおさら。
相手がインテルだろうが、ここは勝ち点3を狙っていかないと。
インテルはCLで悲願のベスト8突破。
ここまできたら、もうビッグイヤーしかないだろう。
とは言っても、このカンピオナートではローマが1P差で追ってきてるし、CLのセミ・ファイナルも相手はバルサ。
ここからシーズン終了まで厳しい戦いの連続か。
それを跳ね除けるだけの戦力はあるし、今シーズンのインテルは何かやってくれおすなんだが・・・。

ヴィオラは若い力が躍動し、首位インテルを最後まで苦しめた。
この大事なインテル戦で、プランデッリはジラをベンチに置く大胆な布陣。
この試合を重要視してなかったんおか、それとも、ケイリソンの存在能力の高さに賭けたのか。
この賭けは吉と出た。
ヨベティッチとのコンビがばつぐんによく、ふたりは長いことコンビ組んでるような関係だった。
このコンビでの得点ではなかったが、ケイリソンが、貴重な先制点をゲット。
ラツィオ戦でセリエ初レテを上げ、それで、このインテルからもレテをゲット。
ベンフィカで全く芽が出ず、冬のメルカートでヴィオラに移籍したが、ここでやっと持ってるものを引き出せてきた。
本来はバルサの選手だし、来シーズンどうなるかわからないが、この試合でのヨベティッチとのコンビを見てると、もっとヴィオラでやった方がいんだが・・・。
モントリーボもプレーメイカーとしていい働きを見せた。
先制点時のあの右へのスルーはお見事の一言。
一度ためたことで、インテルの守備陣のタイミングを狂わせた。
あのプレーで生まれたレテといっても過言ではない。
この1点をヴィオラは守ろうとしたが、インテルに逆転され、これで終わりかって思われたが、その直後にCKから同点に。
ここにヴィオラの終盤戦に向けての意気込みが伺えた。
これまでだったら、逆転されたらずるずるいく感じで、この順位に沈んでるんだが、それが全く感じられなかった。
この気持ちを最後まで持って戦ってもらいたい。
よくを言えば、サイドの守備を強化しながら、左サイドを突破されての2失点はいただけない。
ゴッビ、パスクアルとSBが本職のふたりを左に並べたが、オーバーラップしたマイコン、途中出場のバロテッリに完璧なクロスを上げられてしまった。
ここをしっかりカバーできてれば、あの2失点もなかったはず。
油断は感じられなかったし、ただただ、インテルの攻撃にやられただけだったか。
インテルは、このドローはかなり痛いはず。
なかなか追いつけず、なんとかしての同点劇だったら、まだ気持ち的にもよかったんだろうが、逆転してそれを守れずってのはいただけない。
ローマが日曜に試合をすることを考えると、今節での首位交代もあるかも。
この試合のインテル、攻撃でも守備でも、そう悪いところはなかった。
前線の3人もうまくポジションチェンジを繰り返し、相手のマークを外そうと、しっかり動けてたし、守備も不安定なところはなかった。
気持ちがこもってないこともなかったし、何か原因といわれると、J・セーザルってことに。
今、明らかに、このGKはコンディションを落としてる。
キャッチミスってのも多いし、飛び出して触れないってシーンも見られる。
同点レテもいつものJ・セーザルだったら、なんとかしたはず。
これから大事な試合が続くことを考えると、この守護神のパフォーマンスが上がってこないことには何も勝ち取れないかも。
1-0の状況から一度は逆転した攻撃陣は誉められるが、最後に投入されたクアレスマはモウリーニョの期待にこたえられず。
ヴィオラの左サイドが穴ってのを見抜いての起用だったんだろうが、そのヴィオラの穴をつくどころか、ひとつも突破できなかった。
あれなら、バロテッリを右に置いてた方が、まだ点は取れたかも。
何はともあれ、日曜のローマの結果が全て。
ミランにも勇気を与える結果だったし、セリエがおもしろくなることを考えると、このドローはよかったかも。

スコア 2-2

<得点者> 
フィオレンティーナ  ケイリソン、クロルルップ
インテル       D・ミリート、エトー    
~愛丸's MVP~
ヨベティッチ(この男の持ってる力はそうとうなもん。ケイリソンとの関係もなかなかよかった。もっともっとよくなる選手)

アストンビラ-チェルシー(FA杯 SF)

2010-04-11 18:58:01 | プレミアリーグ
観戦日 4/11(日)       

愛丸’s チェック
FA杯もとうとうセミ・ファイナル。
ここからはウェンブリーでの試合に。
セミ・ファイナルの最初の試合はビラとチェルシー。
ビラは直近のチェルシーとの試合は、スタンフォード・ブリッジで7-1と大敗。
このショックから立ち直ってるかどうか。
あの嫌な雰囲気のまま、このチェルシー戦を迎えるようだと、ここでも結果は残せないはず。
大量失点の反省ができてるかどうか。
チェルシーは、プレミアの前節、ユナイテッドとの首位攻防を制し、気分はかなりいいはず。
ドログバもだいぶ休むことができたし、コンディションは最高だろう。
新しいシステムも手に入れ、プレミアとの2冠といきたいはず。
CLからも開放されてるし、この2冠ってのは難しいミッションではない。

ビラは、あのスタンフォード・ブリッジでの不甲斐無い試合よりはだいぶましな展開だった。
守備もしっかりしてたし、攻撃でもチェルシーよりはチャンスを作った。
ただ、点を取ることができず、チェルシーをゼロに押さえることもできなかった。
これがチーム力の差って言われれば、それまでだが、いつもそうだが、ビラは均衡を破る手段を持ち合わせてない。
いつも同じような布陣で挑み、追いかける展開になっても、そこからなんとかその局面を打開する手立てがない。
M・オニールの采配ってのが問題で、もっといろんな選手を試さないから、こんな事態に陥ってしまう。
この試合、あのチェルシー戦より、守備の安定が感じられ、気持ちのこもったプレーで失点を防いできた。
ただ、失点はやっぱりミスから。
CKをフリーでR・ダンがクリアしたんだが、このヘディングが大きく飛ばすものではなく、叩きつけるものに。
これがテリーの前にいってしまい、そこからシュート。
これが当たりそこないで、ドログバへのいいパスになってなんなく決められてしまった。
あのR・ダンのクリアがもっと飛ばすことができれば、この失点は生まれなかった。
今のチェルシーを相手にこういうミスは許されない。
1点を取ったチェルシーは、自分たちのペースを取り戻し、攻撃に厚みが出て、あとは失点を重ねるだけ。
終わってみたら3失点。
コリンズ、R・ダン、ウォーノック、クエージャルと4バックは集中して守れてたように思えたが、あのミスで崩れ去ってしまった。
攻撃では前半、アグボンラホールがミケルにエリア内で倒されたシーンでPKを取ってもらえなかったことが、不運の始まり。
あれはどう見てもPKだった。
時間が早かったこともあり、H・ウェブは取りづらかったんだろうが、あれは取ってもらいたかったんだろう。
倒された後のアグボンラホールのあの悔しがりようが全て。
うまくサイドを使った攻撃もできたんだが、突破するまではいいんだが、ここからのラストパスがよくなかった。
チェルシーを相手にしっかり得点を取るには、フィニッシュまでを完璧にしないと、点は取れない。
これでFA杯からも姿を消し、プレミアでの4位以内ってのを本気で狙うしかない。
チェルシーは、ビラにペースを握られながらも、最後をしっかり締め、得点を与えず、相手のミスからしっかり得点。
強いチームの勝ち方でファイナル進出を決めた。
この試合、最近好調のデコが、なかなかボールに絡めず、チャンスをつくり出せなかったが、チェルシーにはドログバがいる。
あのテリーのシュートミスが自分の前に来たのを、落ち着いてコースを変えゴール。
あの反応は、さすがドログバってシュートだった。
コリンズ、R・ダンの魂のディフェンスに苦しめられたが、やるときにはしっかり結果を出すことができる。
これぞエース。
この得点で、チームは勢いに乗り、マルダ、ランパードがゴールを決め、終わってみたら3-0の完勝。
プレミアに影響するような敗戦をするわけでもなく、疲労が残るような展開にもならなかった。
これでファイナル進出を決め、逆の山を考えると、チェルシーのFA杯連覇は決まったような感じ。
チーム状態もいいし、プレミアとの2冠も不可能ではない。
ユナイテッドがCLで敗退し、プレミア1本に絞ってくるから、まだ安心とはいえないが、今のチェルシーだったら、残り試合でポカをすることは考えづらいんだが・・・。

スコア 0-3

<得点者> 
チェルシー   ドログバ、マルダ、ランパード    
~愛丸's MVP~
テリー(ちょっと危険なタックルもあったが、これがテリーの持ち味。いろいろあったシーズンだったが、ここって試合でのあの集中力はさすが)