愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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インテル-CSKAモスクワ

2010-04-03 13:04:36 | チャンピオンズリーグ
観戦日 4/2(土)       

愛丸’s チェック
優勝候補のチェルシーを下馬評を覆し下したインテル、こちらも格上セビージャを退けたCSKAの試合。
1legは、ジュゼッペ・メアッツァ。
インテルは、この1legで試合を決めたいところ。
グループリーグではこのロシア勢に苦しめられたことを考えると、そう簡単にいかないかも。
ただ、戦力だけを考えたら、間違いなくインテルが上だし、普通に戦うことができれば。
CSKAはセビージャ以上にここでは胸を借りる感じか。
なんとかこの1legを乗り切れば、圧倒的な地の利のあるモスクワで戦うことができる。
リーグ戦も3試合しか進んでないし、コンディションはインテルよりも上。
アウエーゴールを取って、勝ち点が拾えればベストだが、最小失点での敗戦でも御の字かも。

インテルはこの試合をしっかりものにした。
最低限の結果は出すことができたが、スコアが1-0って言うのが・・・。
あの攻撃を考えれば、もっと点が入ってもおかしくなかった。
アキンフェエフが乗ってたのもあるが、それでも後2点は取れたはず。
D・ミリート、エトー、パンデフの3トップは破壊力満点だったし、これにスネイデルが絡むとさらに迫力が増す。
このカルテットでどれだけCSKAの守備陣を苦しめたことか。
これにスタンコビッチ、カンビアッソも機を見て攻撃参加してたし、どうしてこれで1点しか取れなかったのか。
いつでも取れるだろうって軽い気持ちも感じられなかったし、いい攻撃は展開できた。
こうなると、やっぱりCSKAのDF陣をアキンフェエフを誉めるしかないのか。
大きい展開だけでなく、細かいパス交換からの突破もあり、サイドも有効に使ったり、ミドルも枠を捉えたり、どれがどう入ってもおかしくなかったのに・・・。
よくを言えば、左のサネッティがもっと攻撃に参加してくれば、まだ厚みは持たせられた。
ただ、ここまで攻撃ばっかりに重点を置いても、カウンターの餌食になるし、バランスは需要。
そのバランス面では全く問題がなかった。
1点しか取れなかったが、しっかり勝利したわけだし、2legもこのサッカーが展開できれば、そう簡単にCSKAにゴールを割られることはないだろう。
カンビアッソがアンカーの位置でかなり効いてたし、DFラインではサムエルが大きく立ちはだかった。
キブもベンチに戻ってきたし、サネッティをひとつ前にあげれば、中盤の守備もかなりアップする。
2legはここまで攻撃的には出ないだろうし、インテル悲願のビッグイヤーも現実のものになるかもしれん。
今のインテルは守備の安定があるし、2legはその守備で見せればいい。
この試合で、ネチドに全く仕事をさせなかったし、本田もほとんど見せ場を作れなかった。
クラシッチも自分を出せてなかったし、選手交代をしてきても、インテルDF陣が慌てることはなかった。
マテラッツィでここまでやれたんだから、ルッシオが戻ってきたら、さらに強固になる。
1点しか取れなかったことをマイナスに考えず、勝利したことを念頭に置いて戦えば、このラウンドは間違いなく突破できるだろう。
CSKAは攻撃陣に精彩を欠いたが、これは世界レベルの守備が相手だったし、アウエーだってことを考えれば、これはこれで仕方ない。
本田が、このレベルでの戦いを経験できたことは日本にとってかなりプラスになる。
スネイデル、エトーとW杯で戦う相手のキーマンと肌を合わせたわけで、この情報をしっかり日本に持ち込んでもらいたい。
まだホームでの2legもあるし、本田には、モスクワで輝いてもらえれば。
守備陣は、あれだけインテルの攻撃陣に翻弄されながらも1失点で終えたことはかなり自信になっただろう。
A・ベルズツキは、パンデフのシュートをゴールラインの一歩手前でブロックしたり、アキンフェエフは神がかりなセーブで失点を防いだ。
DF陣がこの調子で守りきることができれば、まだチャンスはある。
そのためには得点が必要。
M・ゴンサレス、ジェゴエフと後半途中に登場したが、ここがそこまで機能しなかったことを考えると、トップ下の3人は、この試合でのスタメンがベストかも。
ネチドに切れが戻れば、もっとFKももらえるだろうし、そうなると本田の出番か。
インテルというか、J・セーザルから決めれることがあれば、もっと世界にアピールできる。

スコア 1-0

<得点者> 
インテル   D・ミリート    
~愛丸's MVP~
カンビアッソ(あれだけ攻撃的だったチームにおいて、守備での貢献がぴか一。DFラインに負担を掛けさせなかったのはこの男が集中して自分の役割をこなしたから)

アーセナル-バルセロナ

2010-04-03 10:56:18 | チャンピオンズリーグ
観戦日 4/2(土)       

愛丸’s チェック
ポルトを下して上がってきたアーセナル、シュツットガルトに危なげなく勝利したバルサ。
エミレーツでの1leg。
アーセナルはプレミアでちょっといただけない結果いに終わり、果たしてチーム状態はどうか。
セスクも万全ではないだろうし・・・。
プレミアを捨て、このCLに全てを賭けてくることになると、おもしろい展開になりそうなんだが・・・。
バルサはリーガとCLの二足の草鞋をしっかり履きこなせるだけの体力と実力はある。
アウエーでの試合だし、ここはしかりアウエーゴールを取れれば、カンプノウで叩きのめすことができるだろう。
プレミア勢との相性もいいし、そこまでの気負いはここではないはず。
メッシがいつも通りの活躍ができれば、ここで圧勝も・・・。

アーセナルは、前半、後半の入りが悪かった。
前半は、バルサの攻撃サッカーに圧倒され、全てが後手に廻る展開。
これではアーセナルのよさがひとつも引き出すことができない。
逆に守備での不安定さばっかりが目立った。
奇跡的にアルムニアがビッグセーブを連発し、DF陣もからだを張って守ったおかげで、ゼロで乗り切ることができた。
ここで失点しなかったことが、今後に繋がった。
バルサ相手に守備的に振舞ったところで、守りきれるわけがない。
運が必要なんだが、その運ってのがアーセナルにはあったかも。
アルシャービンがケガで途中退場したが、ここで投入sれたのがエブエ。
ここでもベンゲルは守備的に振舞うことを選択。
あれだけバルサに攻め込まれ、決定機を作られると、守備的な交代ってのを考えんでもないが、これはアーセナルの目標とするものではない。
ベンゲルがこういう選択をしたから、どうなるかと思ったが、前半の20分過ぎからペースを握りだし、ここでようやく目覚めた感じ。
このまま後半もって立ち上がりに集中力の低下から失点。
一番集中しなければならない時間で、ぽかっと穴が開いてしまった。
バルサがこれを逃さないわけがない。
その後もソングの怠慢なマークからズラタンに2点目を奪われ、ここで試合は終わったかと思った。
気持ちって点でなかなかリーダーシップを発揮できる選手がいない中、前半と逆に、選手交代で攻撃的に。
エブエをSBに回して、ウォルコットを投入。
この攻撃的な右サイドでバルサを攻略。
マクスウェルが弱点と、ここを徹底的について、ウォルコットが反撃ののろしを上げた。
この投入はずばりだった。
ここで勢いに乗り、セスクのPKでなんとこの試合同点に。
2legに向けて、いい流れは作った。
ただ、セスクが前半にもらったイエローで2legはサスペンション。
アルシャービン、ギャラスをケガで欠く状況だし、これでカンプノウでバルサに勝つってのは難しいかも。
奇跡を起こせるかどうか。
バルサは、この試合、しっかり勝たなければならなかった。
アーセナルに流れを渡したまま試合を終わったわけで、どこかバルサらしさが尻すぼみになっていった。
前半の15分までのバルサは、これぞ世界チャンピオンってサッカーを展開したが、ここで点が取れなかった。
アルムニアがバカ当たりしたのもあるが、それでも、あの時間帯に1点はほしかったところ。
最近、バルサが多様してるメッシのトップ下での起用に、あれだけアーセナルがあっぷあっぷになってたし、ここで取れたら、あの反撃もなかったかも。
流れをアーセナルに渡してしまったが、2-2って結果は悪くない。
2legはいつものバルササッカーをやれば、問題ない。
この試合、やっぱりチャビの大きさが浮き彫りになったし、ここを欠くわけにはいかない。
ケガ上がりだし、そう無理はしないだろうが、イニエスタが離脱中な今、今シーズン、最後までチャビにはプレーしてもらわないと。
2legの課題はまずは左サイドの守備。
マクスウェルの守備があまりにもざるだし、中盤との連携も手薄。
アビダルが戻ってくれば、もっと安定するんだろうが、果たしてここをどうするか。
守備ではピケ、プジョルがサスペンションで2leg出場できない。
マルケス、ガビーといるからなんとかなるんだろうが、バルサが守備で崩壊ってことも考えられなくはない。
流れはアーセナルにあるが、切り替えて、2-2とうアドバンテージを持ってることを考えれば、なんとかなるか。

スコア 2-2

<得点者> 
アーセナル   ウォルコット、セスク
バルセロナ   イブラヒモビッチ×2    
~愛丸's MVP~
ウォルコット(ここまで低調なプレーが目立ってたが、この試合では途中出場で流れを変えるプレーを披露。この男のスピードがチームを逆境から救った)