愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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ラシン・サンタンデール-R・マドリー

2010-04-10 17:58:17 | リーガエスパニョーラ
観戦日 4/10(土)       

愛丸’s チェック
この間、カンプノウでのバルサ戦では戦力を落として、強豪とのフエラ戦ではやる気セロの試合を展開したラシン。
ここはマドリーが相手とは言え、カーサだし、しっかり戦ってくることだろう。
マドリーへの移籍が決まってるカナーレスが、サンチャゴ・ベルナベウで見せた活躍ができれば。
押し込まれ、自分たちのペースで試合を運べないとは思うが、少ないチャンスを逃さなければ、絶好調マドリーを止めれるかも。
マドリーは現在リーガで11戦負けなし。
それでいて、10試合連続で3得点以上。
バルサも負けてないが、マドリーも負けておらず、得失点差で首位をキープ。
次節のクラシコに向けて、ここはいい形で勝利したい。
バルサがCLを戦ってることを考えると、コンディション的にはマドリーが上。

ラシンは前半、けっこういい形を作ることができ、マドリーの右サイドの裏のスペースを有効的に使い、チャンスは作れた。
ここでがんばってたのがムニティス。
マドリーにも在籍してたこのベテランが攻撃の起点になった。
カウンターからここにボールが収まると、ひょっとしたらって期待も持てたし、なんとかここで点がほしかった。
チテが落として、左にって展開が多かったし、こうなると、トップ下のカナーレスがうまく入ってこないと。
このプレーがちょっと少なかった。
カナーレスはサンチャゴ・ベルナベウであれだけやれたのに、カーサではちょっと遠慮気味だった。
来シーズンからマドリーの一員になることが確定しており、やりづらかったのか、個人での仕掛けも少なかったし、パスワークで見せることはなかった。
プロなんだし、今いるチームで、チームのためにもっと働いてもらいたいんだが・・・。
ラシンは、ひとつ失点しても、そこまで崩れることはなかったんだが、グティが途中で入ってきてから、どうもリズムが崩された。
そのグティからのロングパスにイグアインが抜け出して2点目をゲットされてから、がくっと落ち込んだ印象が。
1点ならなんとか返せるかもって思いで戦ってたんだろうが、それが2点差になってしまうと・・・。
今のマドリーを相手に2点差を追いつくってのはかなり難しいミッションだし、ラシンレベルのチームとなると、この2点差は致命傷か。
前半のいい時間で点が取れてればよかったんだが、そうも簡単に事は運ばない。
それでも、マドリーの連続3得点以上という記録は止めたわけで、それは自信に繋がるかもしれん。
マドリーは、なかなかペースを握れず、あの破壊力満点のマドリーの攻撃を展開できなかったが、最初は、C・ロナウドの個人技で先制。
イグアインとの距離が遠かったし、X・アロンソも不在だったし、ボールの出所もなければ、コンビプレーの見られない。
それを打開するのはあの個人技ってことに。
シザースを何度も入れながらエリアに進入し、そこで一瞬のスピードで前に出る。
おくなると、ついてるディフェンダーはからだを張って止めるしかないし、どうしてもこれがフアルタになってしまう。
これがお金の威力か。
チームプレーで苦しんでも、個人でなんとかしてしまう選手がいる。
ペレスの目指すサッカーってのはこのことなのか。
ただ、後半、グティが投入されると、個人のサッカーよりもチームで崩すサッカーに変貌。
やっぱりこの男は何かを変えてくれる。
のどから手が出るほどほしかった追加点は、グティのロングボールから。
ここまで高い位置でのスルーだったり、こまかいパスでの崩しだったりにこだわってたように思えたんだが、一瞬のすきをついてのロングパス。
これが裏をついて抜け出したイグアインにどんぴしゃ。
最高のタイミングのパスを最高のタイミングでの抜け出し。
これを落ち着いて決めたイグアインは5試合連続のゴールで、この5試合で7得点目。
メッシとのピチッチ争いが熾烈になってきた。
この後もマドリーは魅力的な攻撃を展開し、点こそは取れず、3得点以上の連続記録はストップしたが、クラシコに向けてはいい試合になったはず。
カカがまだ戦列に復帰できないみたいだが、グティがいてくれる。
スーペルサブとして起用するか、スタメンからいくか、ペジェグリーニも頭を悩ませることだろう。
果たしてマドリーはリーガでの連勝を伸ばし、サンチャゴ・ベルナベウでの無敗を維持できるか。
同勝ち点のクラシコは盛り上がること間違いない。

スコア 0-2

<得点者> 
R・マドリー   C・ロナウド、イグアイン    
~愛丸's MVP~
グティ(停滞してた攻撃陣の流れを変えたのはこの男。2トップの下でボールをさばくもよし、下がっての展開もぴか一。クラシコではこの男の力が必要)

バレンシア-オサスナ

2010-04-10 16:34:06 | リーガエスパニョーラ
観戦日 4/10(土)       

愛丸’s チェック
前節、降格の危機にあるサラゴサに完敗を喫したバレンシア。
ミッドウイークのアトレチコとのELもカーサで2-2のエンパテ。
3位という順位にいるものの、どうもその順位通りのサッカーが展開できてない。
ビジャが離脱してしまうと、攻撃の厚みが極端になくなり、並のチームに成り下がってしまう。
ただ、頼みのビジャは戻ってきてるし、ここから3位をキープするために、全力で戦ってもらいたい。
オサスナは現在13位。
まだ残留が確定ってまではいってないが、ほぼ大丈夫だろう。
フエラ戦では苦しむだろうが、カーサで結果を出せば問題ない。
そうなると、このバレンシア戦、どこまで力を出してくるかわからないが、勝ち点1でも持って帰れれば御の字だろう。
守備が崩壊しなければ、今のバレンシアになら・・・。

やっとバレンシアが、すかっとする試合を見せてくれた。
前節のあの不甲斐無い試合を見てると、イライラするだけだったが、この試合では、アクシデントにもしっかり対応できた。
スタメンのCBはマドゥーロとデアルベールのコンビだったが、デアルベールが早々にケガで離脱。
ベンチにも本職がおらず、M・フェルナンデスがCBを務めることに。
マドゥーロも本職ではなく、不慣れなコンビになったが、セサルの好セーブにも助けられながら、なんとかオサスナを無失点に抑えることができた。
今後、このコンビが見られるかどうかわからないが、早く本職の選手が戻ってくることを願う。
ちょっとでも相手が強くなったら、これでは持ちこたえられない。
左のラテラルもJ・アルバが勤めたが、この男も攻撃的なサイドの選手。
危なっかしい場面もあったが、こちらもなんとか最後までやりぬくことができた。
オサスナのサイド攻撃がぱっとしなかったこともあるが、カムーニャス、アスピリクエタが、うまく連携して、こっちサイドを攻略したと思うと・・・。
何はともあれ、急造感が否めなかったDFラインではあったが、オサスナをセロに押さえたわけで、これは誉められることだろう。
攻撃ではやっぱりビジャがいてくれんないと。
この男の動きでチャンスを作るシーンもあるし、点もしっかり取ってくれる。
ビジャがセルヒオを引き出してくれて、その空いたスペースをホアキンが使うってシーンが多くみられた。
先制点はまさにそのような形で、左に展開されたボールから、中に詰めてきたのはビジャではなくホアキン。
こうなると、オサスナのDF陣はなかなか捕まえきれない。
ここでホアキンが技ありのシュートを見せ、これで流れがぐっとバレンシアに来た。
この得点シーンでクロスを上げたのはマタだったが、このプレー以外ではどこか疲れを溜め込んでる印象が。
切れが感じられないし、動きも重い。
これは途中出場のP・エルナンデスにも同じことが言え、今後、ホアキン、ビセンテのベタラン勢に託してもいいかも。
ビジャ、D・シルバ、バネガと中央の選手たちはコンディションもよさそうだし、ここで勢いにも乗れたから、ELも期待していいかも。
ここがこれだけやれれば、リーガで3位という当面の目標は達成できそう。
ただ、ビジャが、P・エルナンデス、マタとの連携がうまくいかず、表情が曇ることが多く、この点は気になる。
ここから終盤戦に向けて、チーム内でのごたごたがないといいんだが・・・。
オサスナは、うまくサイドを攻略できなかったのが、点を取れなかった要因か。
カムーニャス、カジェハが目立つこともなく、ラテラルとの連携もなかった。
オサスナの両ラテラルはビッグクラブからも狙われてるふたりだし、いつものコンビで崩すことができれば、もっとバレンシアを苦しめることができた。
トップにはアランダ、パンディアーニと高さ、フィジカルで勝負できるふたりが待ってるから、うまくクロスって展開に持ち込めれば、チャンスは広がったはず。
そこまでバレンシアのサイドアタックが強力じゃなかったことを考えると、気持ちがこの試合に入ってなかったのか。
カーサでやる気持ちのこもったサッカーを展開できないことには、ビッグクラブ相手のフエラ戦では結果は残せない。

スコア 3-0

<得点者> 
バレンシア   ホアキン、ビジャ×2    
~愛丸's MVP~
ビジャ(この試合での2得点で20の大台に。メッシ、イグアインに離された感はあるが、まだ諦めずにピチッチを狙ってもらいたい)

ボルドー-リヨン

2010-04-10 12:05:24 | チャンピオンズリーグ
観戦日 4/10(土)       

愛丸’s チェック
フランス勢同士の対決の1legはホームのリヨンが3-1で勝利。
リーグアンでは、ボルドーの後塵を拝するリヨンが、このCLでは意地を見せた。
ボルドーは、アウエーゴールを1つ持ってることで、この試合をどう戦うか。
崩壊しかけた守備の建て直しも重要で、このホームでの2legで失点するようなことになると、上にはいけない。
2-0というスコアでの勝利を目指しての戦いになるが、点を与えず、なおかつ2点を取る。
そう簡単にはいかないかも。
リヨンは1点取られても、まだ勝ち抜けることが可能。
ただ、守備的に振舞うだけでは、相手のポゼションを高めることになるし、攻撃もしないと・・・。
ただ、L・ロペスがサスペンションなのが痛い。

ボルドーはしっかり自分たちのサッカーをやりぬくことができた。
ただ、あと1点が遠かった。
前半の終了間際に貴重な先制点をゲットし、ここでかなり勢いはついたはず。
後半も、ほぼペースを握ったのはボルドーだったが、なかなかフィニッシュまで持ち込めなかったのが・・・。
ポゼションはしてても、最後の崩しの手前で跳ね返され、これを繰り返すばかり。
グルキュフが、この崩しの局面でなかなかボールに絡むことができなかったのが、その要因か。
FKではいいキックを見せて存在感をアピールできたんだが、流れの中では・・・。
この試合のボルドーはサイドを起点に攻撃を展開した方がチャンスは生まれた。
1legでは全く機能しなかったグフランに代えて、ジュシエを起用したのがよかった。
左サイドではトレムリナスとのコンビでの突破が有効的だったし、もっともっとここを使ってもよかったかも。
逆にヴェンデウが、いつものパフォーマンスになく、この男がいつも通りのプレーができてたら、2点目ってのは簡単に取れたかも。
これってチャンスもやっぱりヨリスの牙城を崩せず、突破の最低条件である、2点目を奪えなかった。
守備では1legに出場できなかったふたりが大活躍。
まずは中盤の底でピンチの芽を摘み続けたA・ディアラ。
危険な場面では真っ先にこの男が顔を出し、未然にピンチを防いだ。
やっぱりこういうタイプの選手はチームには必要。
それともうひとりがプラニュス。
頼れるCBが1legはいなかったから、ああいう事態を招いたわけで、頼れるキャプテンが健在だったら、しっかり相手を押さえ込むことができる。
このふたりの守備での貢献を考えると、1legにふたりがいてくれれば、あのスコアにはならなかったはず。
終わったことだし、これを今さら嘆いても仕方ないが、今後を考えたら、ボルドーがベスト4に進出した方がおもしろい試合を見られたかも。
OLは悲願のCLベスト4進出。
これまで、どれだけこのベスト8の壁に跳ね返されたことか。
リーグアンでの連覇も途絶え、これまでチームを支えてきた選手がいなくなった中での、この結果。
リーグアンを捨てて、ここに賭けたわけではないんだろうが、えてして結果とはこういうもの。
この勢いで、バイエルン戦に望んでもらいたい。
この試合のように、1点は許しても2点目を与えなければって状況だったら、この布陣でしっかり戦うことができる。
攻撃は前の3人だけ。
あとはしっかり中盤からスペースを消し、相手に自由にプレーをさせないようにする。
デルガド、バストスの両翼も、戻ってサイドの守備をこなしてたし、ゴミスだけが前線に残ることも。
ボルドーが中盤でA・ディアラの貢献が目立ってたが、OLではトゥララン。
この男のしつこい守備でグルキュフのよさを消したって言っても過言ではない。
シーズン当初はスクランブルで、CBもやったりしてたが、今は本職の中盤で、しっかり自分の役割を果たしてる。
それと何といってもヨリス。
この男がどれだけチームを救ってることか。
タイミングのいい飛び出しで、クロスをキャッチ、FKをパンチングとただセービングだけで魅せるGKではない。
GKとしての総合力でもう世界で5本の指に入だけの実力はある。
後半の80分を過ぎた時間にヴェンデウの完璧なヘッドをセーブした段階で、OLがこのラウンドを突破すると確信した。
トゥララン、ヨリスがシーズンを通してこれだけやってくれたから、チームの悲願であったベスト8突破ということが実現した。

スコア 1-0

<得点者> 
ボルドー   シャマフ    
~愛丸's MVP~
A・ディアラ(中盤にはやっぱりこんなタイプの選手が必要。フランス代表でトゥラランとコンビを組むようなことがあったら、かなり強固な中盤の守備になる)