愛丸のサッカー観戦記

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アーセナル-マンチェスターC

2010-04-29 18:56:56 | プレミアリーグ
観戦日 4/29(木)       

愛丸’s チェック
まだプレミア制覇にわずかな望みがあるアーセナル。
ただ、残り試合を考えると、かなり厳しい。
自分たちはしっかり勝って、チェルシー、ユナイテッドが連敗してくれないと、その願いは叶わない。
とにかく、アーセナルは最後まで自分たちのサッカーを貫いて、相手をねじ伏せないと・・・。
シティはスパーズの結果を受けてのこの試合。
勝ち点差が2Pで、今節を向かえ、そのスパーズはユナイテッドの敗戦。
地元のライバルが後押ししてくれた。
消化試合がひとつ少ないし、ここは勝ち点1でも奪えれば御の字か。
前節、ユナイテッドにまたしてもATで破れてしまったが、あれで勢いがなくなったとは思えない。
苦手なアーセナルホームの試合だが、ここはCL出場権を賭けて負けられない戦い。

試合は、アーセナルが最後まで守備的に振舞ったシティを攻めあぐね、1点も取れず、0-0のドロー。
このドローで、アーセナルのプレミア制覇ってのは厳しくなったか。
というか事実上消滅。
残り試合にどんなモチベーションで戦うかわからないが、こんな戦いでは、もうただの消化試合になるだろう。
やっぱりセスクがいないと、最後の部分で何か足りないし、中盤の構成って面でも、物足りなさが。
どこまでアーセナルはセスクに依存してるチームなのか。
アルシャービンも戦列を離れており、独力で突破できる選手が少ない。
それに加え、パスで違いを見せつけてくれるセスクもいないから、こんなちぐはぐな戦いに。
どうしても勝たなければならない試合で、あそこまでシュートが少ないと・・・。
ミドルを打つチームではないのはわかってるが、いつでも、それにこだわっては勝てる試合も落としてしまう。
ミドルを打つことによって、下がったDFラインを引き出すことができるし、そうなると、ウォルコットが輝けるスペースも生まれてくる。
スペースがない状況でのウォルコットは並の選手だし、アーリークロスを持ってるわけでもなく、ただリズムを悪くするだけ。
ディアビの飛び出しも少なかったし、ロシツキのドリブルも横にってのが多かった。
引いた相手を崩す術が全くなかった。
ベンゲルが何か策を講じればよかったんだろうが、この監督にもパスを繋いで美しく勝つってことしかないから、こうなると、何もできない。
いい監督に間違いはないんだが、相手によって戦い方を変えることができず、強いチームが守備的にくると、こんな結果によく陥ってしまう。
カウンターの餌食にならず、シティに敗戦しなかっただけでもよかったのかも。
セスクが来シーズンもここでプレーする保障はなく、もしそうなった場合、アーセナルはどんなチームになってしまうのか。
復帰してきたV・ペルシもまだ本調子になく、FKで唯一見せ場をつくったが、ケガする前の状態からはほど遠い。
W杯を考えると、このままの状態がいいのかもしれんが、まだまだやれる選手。
シティは、このスコアレスドローってのは、計算のうちだろう。
ユナイテッドに敗れる前には3試合で14得点と、攻撃陣が大爆発してたんだが、ここではそれを封印し、守備に重点を。
ブリッジが前半でケガで離脱するアクシデントも、M・リチャーズを右に入れ、右にいたサバレタが左へ。
これで守備は崩壊することなく、左SBという慣れないポジションでサバレタがウォルコットを完封。
ここで破綻しなかったことがこの勝ち点1を生んだ。
テベスを1トップに、左のベラミー、右のA・ジョンソンと攻撃に力を入れず、サイドでの守備に重点を。
これはマンチーニの指示なんだろうが、ここも最後まで集中を切らすことなく、そのミッションを全うした。
マンチーニがイタリアのエッセンスを持ち込み、これだけ守備でも見せれるようになったシティ。
これでスパーズとは勝ち点1差だし、消化試合もひとつ多いってことを考えると、もう4位というのは射程圏内か。
最後の最後まで、来シーズンのCL権はどこが獲得するかわからない。
シティにもスパーズにも出てもらいたい気もするが、現実的には残りの枠はただひとつ。
ビラもこの後のダービーで勝利するようなことがあると、勝ち点的には4位が可能だし、果たしてどんな結末を生むのか。

スコア 0-0

<得点者> 
 なし    
~愛丸's MVP~
サバレタ(試合中でのポジションチェンジにもしっかり対応。まだサネッティの域までは達してないが、あの鉄人の後継者はこの男しかいない)