愛丸のサッカー観戦記

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マンチェスターU-バイエルン

2010-04-08 10:51:44 | チャンピオンズリーグ
観戦日 4/8(水)       

愛丸’s チェック
アリアンツ・アレーナでの1legはATの劇的なゴールでバイエルンが2-1で勝利。
あの最後のゴールがどう2legに影響を及ぼすか。
ユナイテッドはこのバイエルンとの連戦の間に、チェルシーとの首位攻防戦を戦っており、フィジカル的には万全とはいえない。
それに加え、結果も残せてないし、ルーニーも離脱中。
オールド・トラッフォードでの強さってところに賭けるしかないか。
バイエルンは1legをものにしたアドバンテージをどこまで活かせるか。
力関係だけみると、ユナイテッドに分があるように思われるが、バイエルンにはあの魂ってものがある。
リードを許す展開になっても、諦めるってことはないだろうし、ドイツ特有の熱い魂で、また何かやってのけるかも。

ユナイテッドは、ここオールド・トラッフォードでは負けなかった。
ただ、アウエーゴールの差で、このラウンドで敗退。
前半のうちに3-0とリードし、これでユナイテッドが勝ち抜け決定と誰もが思ったはず。
それが・・・。
この3点のリードで、どうも選手たちの気持ちが緩んだ感じ。
前半の終了間際にオリッチに決められたゴールも、キャリックのマークが甘くなり、オリッチにシュートを打たせたことが要因。
プレミアであれだけ激しいプレーをやる選手が、エリア内の一番踏ん張らなければいけないところで、簡単に倒れるようだと・・・。
このオリッチにボールが来るまでも、バイタルエリアでミュラーをフリーにしてたし、あれは本来のユナイテッドの守備ではない。
この1点でバイエルンに勇気を与えることになったし、これが後半に・・・。
後半は、ハファエウの退場が全て。
前半はかなりいい守備を披露し、リベルを押さえ込むことができてたんだが、イエローももらってるにもかかわらず、後ろからつかむようなファールで2枚目。
まだ危険水域に突入してないことを考えたら、うまくマークの受け渡しで対応すればよかった。
ここで数的不利な状況になり、さらにバイエルンに勇気を与えることに。
ここからは防戦一方になり、結果、CKからロッベンのスーパーボーレーで失点し、3-2。
この試合だけ見るとリードしてるが、アグリゲイト・スコアで同点になり、アウエーゴールの差でバイエルンがリード。
ハファエウが退場してからのユナイテッドからは、覇気も感じられなくなり、オールド・トラッフォードも沈み込んだまま。
サー・アレックス、ギグスなんかが、サポーターの後押しが必要なんてコメントしてたが、それが、この苦しい場面でなくなってしまった。
ルーニーが脅威の復活を遂げるも、見せ場はなく、ハファエウの退場でベンチに引っ込むことになり、この男の持ってるものも出せないまま、終わってしまった。
バイエルンに力の差を見せつけられての敗退ではなく、これはユナイテッドの自滅。
気持ちが切れたところで失点し、集中力の欠如が招いたもの。
バイエルンはユナイテッドの隙をしっかりついて、このラウンドを突破。
下馬評を覆す結果となり、V・ハールもしてやったりだろう。
1leg、2legとも早い時間に失点し、苦しい状況だったことに間違いはないが、最後まで諦めない力で、なんとかユナイテッドを退けた。
前半、3失点した段階では、やっぱりダメかと思われたが、あのオリッチのゴールで息を吹き返した。
ほんとにオリッチって男は何かやってくれる選手。
テクニックがあるわけでもないし、足もそう速くない。
ただ、気持ちだけは誰にも負けないものがある。
今のバイエルンを象徴してる選手。
プレミアでも重宝されそうなタイプだし、ここでの活躍で更なる飛躍が見込まれる。
後半、前半にかなりゆっくり休むことができたリベリ、ロッベンが両サイドでいい動きを披露し、ユナイテッドを自陣に押し込めることに成功。
こうなると、もう1点を取るのは時間の問題で、なおかつ、ここから失点しないことも簡単にやってのけた。
S・Fの相手はフランス勢だし、この熱い気持ちがあれば、ファイナル進出もそう難しいものではない。
ユナイテッドを蹴散らしてのベスト4進出だし、これは自信にもなるだろう。

スコア 3-2

<得点者> 
マンチェスターU  ギブソン、ナニ×2
バイエルン     オリッチ、ロッベン    
~愛丸's MVP~
ナニ(このラウンドで敗退はしたんだが、試合はユナイテッドが勝ったわけで、そうなると、一番よかったのはこの男ってことに。2点目のあのヒールシュートは見事だった)