愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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ラツィオ-ローマ

2010-04-20 09:01:09 | セリエA
観戦日 4/20(火)       

愛丸’s チェック
この終盤戦でのローマデルビー。
ローマホームでは、ローマが勝利。
ラツィオは現在16位で18位アタランタとの勝ち点差は6P。
まだ残留が濃厚って勝ち点差でもないし、ここは最低でも勝ち点1は取りたいところ。
このところ、カンピオナートで3勝2分けと調子もあがってきてるし、ここは宿敵相手に一泡吹かせたいだろう。
ローマは金曜にインテルがイタリアデルビーを勝利し、暫定ではあるが、首位を明け渡した格好に。
ここでドロー以下だと、このまま2位になってしまうため、なんとかしてでもラツィオに勝利したいはず。
このデルビーを乗り切れば、後はそう難しい相手との対戦はないし、全てをここに賭けてもいいぐらい。
カンピオナートで5ヶ月半も負けてないし、ここ5試合は全て勝利。
果たしてデルビーダブルといくかどうか。

ラツィオは、自分たちがやるべきサッカーが展開できてた。
特に前半は、ローマに全く攻撃させなかった。
中での攻撃に終始したローマをことごとく跳ね返し、ムスレラは楽だったに違いない。
ステンタルドが早々にピッチを去るスクランブルになっても、ビアーバが高いテンションですぐさまフィットしたし、流れはラツィオに。
守備でいいリズムを作って、そこからすばやい展開から、念願の先制点もゲット。
中盤でたびたびフリーでボールをもらうことができてたレデスマから、ロッキへの絶妙のロングパス。
うまく裏に抜け出したロッキが、J・セルジオの飛び出しを見て、いいコースへのティロ。
ここでラツィオのムードは最高潮に。
前半は、どちらが上位のチームかわからないような展開だった。
後半、ローマがおもいきった選手交代で、サイドを意識した攻撃を展開してきたが、2分、コラロフの仕掛けからリゴーレをゲット。
このリゴーレを・・・。
デルビーという舞台で緊張してしまったのか、フロッカリが決めることができなかった。
ここで追加点が取れてれば、間違いなく最後までラツィオがペースを握れたはす。
このリゴーレ失敗で、ローマが息を吹き返し、幅を使った攻撃にラツィオが付いていけなくなってしまった。
3-5-2システムで、ウイングバックの裏のスペースを狙われ、なおかつ、個人技で仕掛けられ、ラツィオのDF陣が間延びしてしまった。
こうなると、今のローマを止めることは難しく、ヴチニッチに2発を叩き込まれ逆転。
サラテ、J・クルスと攻撃的な選手交代を行うも、最後まで点は取れなかった。
サラテの突破に何度か可能性を感じたが、突破からクロスってところまでで、フィニッシュには至らず。
ここでサラテがもっと中でプレーできれば、展開も変わったかもしれんが・・・。
試合の終盤、レデスマが一発ロッソで退場になり、試合終了後も、ローマとの小競り合いがあったり、ラツィオにとったら、散々なデルビーに。
ローマは、後半のあの交代劇が全て。
タッデイ、メネーズを投入し、右サイドに活気をもたせるってことはわかるんだが、引っ込めた選手がなんとトッティとデ・ロッシ。
ローマのアイコンとプリンチペをアクシデントが理由でなくベンチに下げた。
ラニエリはそうとう勇気のある交代をしてきたが、これがズバリ的中した。
前半、どう見ても右からの攻撃に厚みがなく、中々での攻撃ばかりで、チャンスすら作れなかった状況を考えると、こうなるのもわかるんだが、まさかあのふたりを下げるとは・・・。
確かにトニ、ヴチニッチ、トッティのトリデンテは全くと言っていいほど機能してなかったし、とくにトニとトッティの関係が。
タッデイが右で仕掛けることでラツィオのDF陣は広げられるし、そこにメネーズが仕掛ける。
これで流れを取り戻した。
タッディの仕掛けからリゴーレをゲットし、これをヴチニッチはしっかり決めて同点にし、ペナルティアーク付近からのFKをこれまたヴチニッチが割れた壁の間をぶち抜くティロ。
これで逆転。
サラテの投入で、ちょっとは危ない場面を作られはしたが、今のローマがこういう展開を落とすことはない。
インテルが金曜にユーベを蹴落とし、いつも以上に緊張感のあるデルビーだっただろうが、それを逆転でものにしたローマ。
それもトッティ、デ・ロッシといいうローマの2枚看板を交代させて得たこの勝利で、スクデットはかなり近くなったか。

スコア 1-2

<得点者> 
ラツィオ   ロッキ
ローマ    ヴチニッチ×2    
~愛丸's MVP~
ヴチニッチ(この大事な大事なデルビーでドッピエッタ。トッティが下がってもこの男がしっかり決めてくれる。大胆な交代劇を敢行したラニエリもMVPに値する)

マンチェスターC-マンチェスターU

2010-04-20 01:02:49 | プレミアリーグ
観戦日 4/19(月)       

愛丸’s チェック
今シーズン、これが4回目のマンチェスターダービー。
カーリング杯のセミ・ファイナルで2試合戦っており、4回目となった。
プレミアでのオールド・トラッフォードでのダービーは、疑惑のATでユナイテッドが劇的な勝利。
実際、指定された時間だったら、結果は違ったものに。
なんと、シティ・オブ・マンチェスターでの、このダービーも、あのレフェリーが笛を吹くことに。
これが今度はシティに好影響をもたらすかどうか。
スパーズと熾烈な4位争いをしてるシティだし、どうにかして、地元のライバルを蹴散らしたい。
ユナイテッドは、チェルシーと4P差離され、もう負けは許されない。
CLでの敗退も決まったし、FA杯も早々に姿を消してることを考えると、プレミアに全てを賭けるしかない。

なかなか見応えのあるダービーになった。
得点は1点しか入らなかったが、手に汗握る展開に。
シティはベラミーのスピードを活かした攻撃で、何度もチャンスを作った。
テベスのがんばりも目立ったし、右のA・ジョンソンもいい働きができた。
ただ、これだけいい感じで攻撃をしても、ユナイテッドの牙城を崩すことができず。
ベラミーがあれだけ突破をしても、中での微妙なずれで合わなかったり、A・ジョンソンの素敵なパスにも反応が遅れたりと、2トップの動きと噛み合わなかったのが原因か。
アデバのポストプレーだったり、テベスの献身的な動きだったり、悪いわけではなかったんだが、これがチームプレーとなると・・・。
ここまで4位と目標の順位でやれてるのは、チームとしてしっかりやれてるからなのは、間違いはないんだが、こういう大事な試合で、それを発揮しないと・・・。
それにしても、今シーズンのベラミーは絶好調。
ここまでサイドで輝くとは思わなかった。
セカンドトップでより活きてくると思ってたのが、まさか左のサイドプレーヤーとして一流選手ばりにやれるとは。
今、プレミアでの左サイドで一番いい選手かも。
もっとブリッジとのコンビを駆使するようなことになれば、最高の左サイドになる。
右のA・ジョンソンも左効きだが、カットインしてのプレーだけでなかう、トリッキーな動きでユナイテッドの守備陣を翻弄した。
今シーズンの結果がどうなるかわからないが、この攻撃ユニットはビッグ4を凌いでもおかしくない。
守備も、最後の最後の失点してしまったが、集中を切らさず、いいプレーができてた。
ここはやっぱりイタリア人監督の力なのか。
失点をしなければ負けることはないし、ここの安定で、この順位にいるのかも。
いい部分の多かったシティだが、またしてもATの失点で敗れてしまい、ダブルを献上してしまったわけだが、ここでスパーズに抜かれることがあっても、まだシーズンは続く。
ここからの踏ん張りで4位ってのが現実のものになるかならないかかかってくる。
今のシティならそれが可能だと思うんだが・・・。
ユナイテッドは、まだ首位に帰りざけるような試合展開で、この試合をものにした。
シティに押し込まれることも多かったが、慌てることなく、なおかつ最後まで諦めなかった。
シティがこれだけ力をつけ、負けないサッカーだけをすればいいのであれば、ドロー狙いでもよかったはず。
ただ、今は2位に転落し、チェルシーを追う立場。
ここで勝ち点1でもいいってサッカーをやるわけのはいかない。
この熱い気持ちを引っ張っていたのがスコールズ。
激しいプレーが持ち味で、それを、このダービーを言う舞台で惜しみなく発揮した。
立ち上がりからハードタックルを連発し、ここってところでシティの攻撃を未然に防いだ。
守備でも、攻撃でも、このベテランが起点に。
このシーズンの押し迫った時期に、ベテランがここまでベストコンディションでやれるってのは、かなり若手のお手本になる。
それに、あのATでのヘッド。
左からのクロスに完璧な入り方でフリーになり、最高のところへ決めてみせた。
この得点が、どれだけチームに影響を及ぼすか。
チェルシーが今節、どんな結果になるかわからないが、まだまだユナイテッドは燃え尽きてない。
これからまだプレミアは一波乱あるかもしれん。

スコア 0-1

<得点者> 
マンチェスターU  スコールズ    
~愛丸's MVP~
スコールズ(このシーズンの押し迫った時期にこれだけのコンディションでやれるなんて。攻守で頼りになる存在に。この男がもたらした1点はかなり大きなものに)