愛丸のサッカー観戦記

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インテル-アタランタ

2010-04-29 10:58:58 | セリエA
観戦日 4/29(木)       

愛丸’s チェック
インテルはカンピオナート、CL、コッパの3冠を狙える位置に。
CLではバルサとの1legで3-1と王者を圧倒。
この勢いに乗って、このカンピオナートで、ローマにプレッシャーを与えたいところ。
レガ・カルチョの計らいで、インテルは金曜にこのカンピオナートの試合を戦えるから、ここで勝っておけば、ローマは、自然とあせりが出てくることだろう。
相手が降格圏に沈み、残留に必死のアタランタでも、いつもの力で戦えれば、インテルが負けることはない。
その残留に全てを賭けるアタランタは現在18位。
17位のボローニャとは勝ち点差が2P。
次節に、その直接対決を控えており、この難しいインテルとのアウエー戦より、次節に重点を置いてるかも。
ただ、ここで勝ち点1でも奪えれば、ぐっとチーム状態はよくなるはず。

インテルは先制を許しながらも、取るべき選手がしっかり結果を出し、終わってみたら危なげなくアタランタを撃破した。
こういう状況を考えなかったら、この結果は妥当だし、バルサとの2legに向けても弾みがついた。
マイコン、カンビアッソを休ませることができたし、ローマにもプレッシャーを与えることができた。
カンピオナートでビッグクラブとの対戦がない中、難しいのはこの残留をかけてるチームとの対戦。
それを簡単に突破できたわけで、これからインテルが勝ち点を落とすことは考えづらい。
ただ、バルサに破れ、ビッグイヤーの夢が絶たれた場合、一気にモチベーションが下がるってことも・・・。
この試合でもインテルのパフォーマンスを見てると、コンディションは良好だし、チーム力もどんどん上がってる感じが。
いつもの3トップではなく、この試合はエトーとD・ミリートとの2トップ。
トレクァルティスタにスネイデル。
この3人の連携は試合を重ねる毎によくなってる。
D・ミリートの裏へ抜け出す動きとスネイデルのパスの呼吸はぴったりだし、これにエトーが絡むとかなり迫力を増す。
3トップでこれにパンデフが加わっても、また違った展開になるんだが、エトー、D・ミリートのそれぞれのプレーっぷりを考えると、この2トップがいいのかも。
ただ、パンデフのチームへの貢献度を考えると、これも捨てがたい。
この試合でも前線の動きを考えると、どうもバルサ戦はこの中盤ロンボの4-4-2でいくような気が・・・。
中盤もスタンコビッチ、ムンタリ、マリガと普段見られない布陣だったが、アタランタの中盤でのボール奪取や、前線を追い越す動き、どれも効果的だった。
この3人でバルサに挑むことはないだろうが、ここがカンビアッソ、モッタ、サネッティになれば更に強固に。
DF陣はいつもとは全く違った布陣。
右からサネッティ、コルドバ、マテラッツィ、キブ。
マイコン、ルッシオ、サムエルに休養を与えることができたし、ここもこの試合よりもバルサ戦の方がさらに強固に。
キブはこの試合、守備で魅せたのではなく、試合を決める3点目というティロでチームに貢献。
キブはこれがインテル移籍後初レテみたいだったし、あの大ケガを乗り越えてのレテ。
チーム全員で祝福してる姿を見たら、何かインテルがやってくれそうな予感が・・・。
この大事な時期でチームがひとつになるってことはとても重要で、これは今までのインテルには見られなかったこと。
それが、ここで生まれたってことは・・・。
アタランタはティリボッキのレテで先制したまではよかったが、この1点を守りきることはできなかった。
残留を争うチームのこの時期でのプレーってのは、ビッグクラブをかなり苦しめるものなんだが、この試合でのアタランタからはそれが伝わってこなかった。
からだを張ったディフェンスがあるわけでもなく、泥臭くボールを追い回すシーンもなかった。
ただ、インテルに押し込まれ、それに耐えるだけのサッカーに終始。
次節のボローニャとの直接対決の方が重要だとは思うが、今節、ボローニャが勝つようなことがあったら、勝ち点差は5に広がってしまう。
それを考えたら、あの1点先制したことを考えたら、もっと必死にそのリードを守るサッカーをやってもよかった。
インテルは、この試合よりも間違いなくミッドウイークに気持ちがいってるだろうし、付け込む隙はあったはず。
果たして、このようなサッカーを展開したアタランタが、残留を果たすことができるかどうか・・・。

スコア 3-1

<得点者> 
インテル   D・ミリート、マリガ、キブ
アタランタ  ティリボッキ    
~愛丸's MVP~
スネイデル(D・ミリートへのラストパスもよし、エトーとのコンビでの突破もよし、中盤の選手の使い方もばつぐん。今、のりに乗ってる選手)