愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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スペイン-イラク(コンフェデレーション杯)

2009-06-18 01:09:10 | 各国代表戦
観戦日 6/17(水)       

愛丸’s チェック
緒戦でNZを圧倒したスペイン。
自慢の攻撃を存分に発揮した。
あのサッカーができれば、この大会も優勝できそう。
このグループは相手がちょっと弱すぎるし、ここで慢心になると、セミ・ファイナルから厳しくなるかも。
そうならないように、デル・ボスケはしっかりチームを作ってくるだろう。
この試合、NZ戦同様、複数点が期待できるが、さてさて誰がどれだけ取ってくれるか。
イラクはなんとか開幕戦でドローに。
開催国相手に勝ち点1は今後大きいかも。
GKのカシドが大当たりだから、ここでもあのパフォーマンスができれば、スペインを苦しめることができるかも。
知将ミルチノビッチがどんな戦いを選択するか。
さすがにスペイン相手に打ち合いは挑んでこないだろう。

スペインが緒戦に引き続き、フエスタとはいかなかった。
5バックプラス3人の中盤の選手ががっつり引いて守るイラクにかなり苦労した。
絶好調だったF・トーレスもこの試合は不発。
いいボールを受けれるシーンも少なかった。
ボールがこないことには、あのF・トーレスも力を発揮できない。
中盤でもチャビが効果的なパスを出すシーンも少なく、X・アロンソのロングボールもそこまで輝かなかった。
狭いパスコースを狙って、ここってとこにパスを出そうとする姿勢はスペインらしかったが、これで崩せなかったわけで、早いうちからサイド攻撃に切り替えるべきだった。
このサイド攻撃で、先制点を奪えたわけで、もっと左右をバランスよく攻撃できてれば、点は多くとれたかも。
左でマタ、カプテビラのコンビで突破し、カプテビラが絶妙のクロス。
これを中でフリーになったビジャが完璧なヘッド。
この攻撃を見てれば、イラクは横の攻撃に弱かったはず。
緒戦よりも積極的だった、S・ラモスもどうも中に入ってきてのフィニッシュってのを狙いすぎで、縦の突破が少なかった。
前半はS・カソルラ、後半途中からはD・ビジャがS・ラモスの前に入ってたが、こことの連動ってのが少なすぎ。
誰もが中へ中へのプレーを選択しすぎで、引いて守られてるときこそ、縦への突破だろう。
今のスペイン代表に純粋な右のサイドアタッカーがいないのが気になる。
J・ナバスでもいてくれたら・・・。
守備ではほとんど仕事の機会がなく、プジョルの代わりのマルチェナ、アルビオルの代わりのピケとも、テストにはならなかった。
ピケは攻撃参加でなんとかしたかったんだろうが、これもそう見せ場はなし。
自分たちのサッカーを貫いての勝ち点3だし、文句はないんだろうが、まだまだスペインなら効果的な攻撃ができたはず。
それにビジャに代えてのグイサはどうなのか・・・。
F・ジョレンテがベンチにいるわけだし、こういう試合でこの男を試してもよかったはず。
F・トーレスをあそこまで引っ張ったのも謎。
ひょっとすると、得点王の絡みがあるのか。
2点取ってる選手もいるし、ハットトリックで決まりにはならないと踏んだのか。
EUROではビジャだったし、このコンフェデではF・トーレスにってことか。
それだけスペインには余裕があるってこと。
1-0での勝ちは勝ち。
この勝利でセミ・ファイナルへの進出が決定。
相手はイタリアかブラジルか、それとも・・・。
イラクは予定通りのどんびきの試合展開に持ち込めた。
ここまで引いて守ればって思うかもしれんが、スペイン相手に、これできたのはすごいことかも。
もし日本がこれをやったら・・・。
1点で済まなかっただろう。
この試合でもGKのカシドはいいパフォーマンスだったし、それなりのミドルもなぜか正面。
何か持ってるのかも。
それとCBのシャキルが好パフォーマンス。
F・トーレスにしっかりついて仕事をさせなかった。
カバーリングもしっかりできてるし、フィジカルもそれなり。
こういういいCBがアジアにもいたのか。
スマートにディフェンスするCBが少なくなってきてるし、今後、世界でも注目されるかも。
南アがNZには勝つだろうし、イラクは第3戦のNZ戦でどれだけ点が取れるかが鍵。
この試合と全く違ったサッカーをやらないといけない。

スコア 1-0

<得点者> 
スペイン   ビジャ
~愛丸's MVP~
カプテビラ(スペインでこの男の代わりをできる左のSBはいない。あの高精度のクロスは世界レベル。もしこの男がいなくなったら・・・)