愛丸のサッカー観戦記

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ローマ-フィオレンティーナ

2009-09-22 20:02:49 | セリエA
観戦日 9/22(火)       

愛丸’s チェック
開幕2連敗を受け、電撃辞任したスパレッティ。
この後任にはユーベを昨シーズン途中で追い出されたラニエリが3節から就任。
生粋のロマニスタみたいで、念願のローマの監督に。
3節のシエナ戦でカンピオナート初勝利を挙げたのはよかったが、ELではバーゼルの2-0と完敗。
まだまだローマは不安定な飛行を続けていくことだろう。
攻撃的なサッカーが売りのローマをラニエリがどう操縦していくかがみもの。
ヴィオラもなかなか点が取れず苦しんでいる。
1点より多く取れた試合がここまでない。
CLのプレーオフでは2点を取ることができてたが、あそこにピークを持っていってたのかも。
CLでもリヨンに敗れてるし、こちらもローマ同様、なかなか安定した戦いができてない。

ローマがラニエリオリンピコ初采配で見事に勝利を飾った。
選手が90分集中して戦ってないと批判してたみたいだが、この試合ではそういった面は見れなかった。
スパレッティがやりだしたゼロ・トップではなかったが、まだラニエリの色は出してない感じ。
そう簡単にチームを変えることはできないだろう。
トッティというバンディエラがいるし、このアンタッチャブルな存在を無碍にはできない。
実際、この試合2ゴールを挙げたわけだし、この男が中心でチームを作るべき。
守備をまず第一に考える監督だし、トッティ以外に守備的に振舞わせるようなサッカーになりそうだが、まだそこまでは・・・。
ヴチニッチとの2トップで、トレクァルティスタにペロッタ。
右にタッデイ、左にピサロ、アンカーにデ・ロッシと、スタメンはスパレッティと変わらない。
今のローマのメンバーを考えても、これがベストか。
守備的な中盤を2枚置いて戦うのは不可能。
これで、結果が出せたわけだし、そういじる必要もない。
トッティとヴチニッチ、トッティとペロッタ、トッティとデ・ロッシと、トッティ絡みで多くのチャンスを作った。
それがどれも点に繋がるんだから、調子が上がりさえすれば、これぐらいはできるチーム。
トッティ絡みの攻撃はどれも魅力的だし、相手もなかなか止めれない。
ヴチニッチはよく左に流れてチャンスを作ったし、ペロッタにはあの追い越す動きが。
デ・ロッシも機を見ての飛び出しが有効的。
しっかりチームとして攻撃できれば、ローマは点は取れるチーム。
トッティが取れば、チームも乗ってくるし、ラニエリもこの男は外せないはず。
守備面でもヴィオラの攻撃があまりにもしょっぱかったから、あまり見せ場はなかった。
ミスからの失点はあったが、それ以外はしっかり守ることができた。
このオリンピコで難敵ヴィオラに大勝できたし、ローマはここから勢いに乗っていくだろう。
問題はヴィオラ。
とてもCLとの二足の草鞋を履きこなせるとは思えない。
集中力にも欠けてるし、攻守で、不甲斐無い部分が多くみられた。
守備ではつかなければならない選手をフリーにしすぎだし、ボランチとDFラインの連携が取れてない。
フレイがもくもくとセーブする姿がかわいそうに思えた。
ザネッティとモントリーボのダブルボランチなんだが、どちらも中途半端。
ザネッティはインコントリスタとしてもっと動かないとだめだし、モントリーボもレジスタとして起用されてるのであれば、もっと攻撃に絡まないと。
SBの攻撃参加も少ないし、ジラが目立ったのも後半になってから。
ムトゥは全くこの試合に入りきれてなかった。
局面を打開するためにヨルゲンセン、ヨベティッチと投入されただ、このふたりも期待には応えれなかった。
ヨベティッチは仕掛けるのか、味方を使うのか、まだうまくプレーできてない。
周りとの連携も取れてないし、相変らず、ティロの精度が低い。
持ってるものはすごいものがあるから、もうチームにフィットしてもいいはず。
ヴィオラはこのままの状態が続けば、CLでのグループ突破は無理だろうし、カンピオナートでも上位進出は厳しい。
2010スクデット計画は、夢のまた夢。
現実を見ていかないと・・・。

スコア 2-2

<得点者> 
ローマ       トッティ×2、デ・ロッシ
フィオレンティーナ ジラルディーノ 
~愛丸's MVP~
トッティ(チームの窮地を救うのは、やっぱりチームのバンディエラ。2得点1アシストと全ての得点に絡む活躍。あとはけががなければ・・・)