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顧客重視はマーケット&リサーチ

それでは いよいよISO9001の核心について ご説明したいのですが、その前提として、“顧客重視”について触れたいと思います。これまでにも 触れた ISO9000に書かれている 品質マネジメントの8原則の 第一番目には “顧客重視”が 置かれています。

*ISO9001:ISO9000シリーズの中心規格。認証のための基準“要求事項”。
 ISO9000:ISO9001を理解するための参照規格“基本及び用語”。
 ISO9004:ISO9001を越えるためのエクセント規格“パフォーマンス改善の指針”。
 ⇒以上が いわゆるISO9000のファミリー規格と呼ばれる。

つまり、企業には 有形無形の 提供する製品及びサービスを購入する 顧客が居なければ その企業の存在価値が ないことを示しています。そこで、“顧客重視”となる訳です。これは 説明不要の至極当然な ことです。そしてそのISO9000には引き続き“組織はその顧客に依存しており、そのために、現在及び将来の顧客ニーズを理解し、顧客要求事項を満たし、顧客の期待を越えるように努力すべきである。”と書いています。

*組織:一般に“企業”のことと考えて構いません。ISO独特の用語です。単に“企業”として書いてしまうと、ISOの期待する適用可能な団体(“顧客”のある団体)が いわゆる“企業”に 限定されてしまいます。“法人”と書くより“組織”と書いたほうが 適用対象がより広くなります。“企業”や“法人”の部分、例えば工場が 認証対象になる場合もあります。

つまり 顧客の要求について その本当のニーズを理解して 現在の要求ばかりではなく、将来にわたって予測されるニーズとそれに伴う要求を把握しろ、ということですね。その予測した要求にそった製品開発を行い実現することによって、現在の顧客の期待を越えることができるはずです。
要は、顧客の その先の顧客、製品のマーケットを理解しろということになるかと存じます。
さらに深読みすれば、自分たちの製品の業界全体の先行きも 理解しておくことが必要なのだ、ということですね。そうすれば、自分たちの製品を通じて、自分たちの現在から将来にわたるポジショニングも 自然にできるようになります。これは 非常に重要なことですね。つまるところ マーケット・アンド・リサーチですね。

これは ISOマネジメントを実施するに当たっての“心構え”であって 具体的にしなければならないことはISO9001の各要求事項に示されています。

深い考察力・洞察力に欠ける ヘッポコ・カンパニーには いよいよ棲みにくい世の中になった ということでしょうか。
アホな企業は 世の中に存在する価値がなくなり、いずれ消滅することになるのでしょうね。その意味でも“知識創造型企業”とならなければなりません。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480058257/qid=1124502151/sr=1-8/ref=sr_1_2_8/249-7305013-0059529


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コメント
 
 
 
力が無いのですね (ダイコクヤ)
2005-08-20 21:34:18
将にマーケットとリサーチが重要ですが、悲しいかな、力が無いから出来ないのですね。寂しい話ですね。泣けます。
 
 
 
伝染病 (磯野及泉)
2005-08-21 02:17:34
Heppokoを眺め、観察し評価することは、お勉強になるのかしら、と思います。何だか 埋もれて同化してしまいそう。つまりミイラ取りがミイラになる話。

実例多数、ミイラ累々。

ア~ァ!クワバラ、クワバラ!



差し当たり、解毒剤に野中郁次郎氏の本でも読んで見ましょうか…とにかくHeppokoは伝染しますので消毒必要です。くれぐれも伝染しますので自分は大丈夫などと思うと大変です。マスクにゴム手袋で防護してご注意ください。



カリオケも抵抗力には 良いと おっしゃっていましたネ。
 
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