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品質工学・タグチメソッド普及のポイント

05.10.08.
昨日の7日、滋賀県品質工学研究会主催で関西地区品質工学シンポジウムが龍谷大学瀬田学舎に開催され参加しました。品質工学研究会は大阪、京都、滋賀にあって神戸というか兵庫県には 何故か無いのですネ。コウベッ子は 新シモン好きとの世間評ですが ホンマか、チャラチャラ・ファッションだけか・・・の感想です。
http://www.qes.gr.jp/top.html  ,http://sqrg.pos.to/

東亜合成㈱顧問の中島建夫氏の “品質工学普及の成功要因の分析” では 次のようなことが“成功要因”であると判明した、とのお話でした。
(1)マネージメントとしてのリーダーシップ
(2)開発プロセスの整理と徹底化
(3)技術者への普及とエクスパートの養成(継続的教育と活用する仕組:デザインレビューへのビルトイン)
(4)適用検討会の継続的実施
(5)社内外の専門家・コンサルタントの活用
(6)活用した成果の明確化(成果指標+実績)
(7)中間管理職への働きかけ
これに付け加えるのに、実は (8)があって、隠れた 極めて当たり前の要因“熱意あふれる担当者”がある、とのことでした。また“導入初期には専門家の指導がのぞましい”のであって、上手く行かないと直ぐ止めてしまったり、予備実験してからL18直交表を使うと言うような バカなマネをして その上で面倒だ、と止める危険があるとの ご指摘でした。

品質工学(タグチメソッド)の評価で(6)について “コスト・メリットが出し難い”または“ワザと出さない”事例が殆どのため なかなか品質工学のメリットがオーソライズされない。このためもあって普及しないのだ、との議論がありました。
ですが、“使った場合と使わない場合の差”など 要因が多すぎて事実上計算不能ではないのか、というのが私の感想です。“包括的でも良いから” というなら 経験企業にアンケートした方が良いのでは。個々の具体例での計算は困難でしょう。

やっぱり、新しい手法に取り付く時には 良いものだ という盲目的信心が 必要なのでしょうか。
関西品質工学研究会の大御所・原和彦先生は“バカの壁”を乗り越える“パラダイム(支配的な考え方)の転換”が 必要なのであって、アタマを柔軟にして取組んで欲しいとおっしゃっておられました。http://kaz727.cool.ne.jp/

しかし、上記(1)~(7)及び(8)の議論を見ていて いつも思うのですが、何だか どこかで聞いたような話です。
ISOマネジメントと同じ印象です。

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