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鑪幹八郎・著“アイデンティティの心理学”を読んで

今週は鑪 幹八郎・著“アイデンティティの心理学”(講談社現代新書)の紹介をしたい。身近の若者が“「自分は何者?」という思いがズーっとある!”と言っていたのが妙に気になって読んでみたのがこの本である。 “アイデンティティidentity”とは、英語の辞書には“本人であること、正体、身元、独自性、主体性、本性”とある。identification(ID) cardと言えば身分証明書。ネットでIDナンバー、PWパスワードがないと、“以前に登録した人物”と認識されないので、現代人は分かるだろう。 この本の著者は“タタラ ミキハチロウ”氏。心理学者・臨床心理士にして、アメリカの精神分析学者E・H・エリクソンの研究者。広島大学名誉教授,京都文教大学名誉教授、前京都文教大学学長。元日本心理臨床学会理事長。生没年:1934年8月3日~2021年5月7日(86歳没)残念ながらつい昨年お亡くなりになったようだ。 心理学で“アイデンティティ”という概念を確立したのは、このE・H・エリクソンであり、これを日本に紹介し研究したのは鑪幹八郎であったことを知り、なおその心理学の概要を知り得た。だが、身近の若者の不安感払拭にはどうすれば良いのかまでは分からず、どのようなアドバイスが有効なのかさっぱり分からないままである。“苦しみながらも自分で自分を見出していくことが大事”なので、一朝一夕で何とかなるような簡単なことはないとはあるのだが、アドバイスについてさらなる“お勉強”が必要なのだろう。 . . . 本文を読む
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