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ルソーの“孤独な散歩者の夢想”を一先ず読み終えて

今回は偉大なる天才思想家ジャン・ジャック・ルソーについて“お勉強”したことを報告したい。解説本を読んだが、未だにその重要部分の片鱗すら把握できていない。 ①西研[著]“ルソー・エミール~自分のために生き、みんなにために生きる”NHK「100分de名著」ブックス ②福田歓一[著]“ルソー”(岩波現代文庫) ③ルソー[著], 青柳瑞穂[翻訳]“孤独な散歩者の夢想”(新潮文庫) 西研教授を私の哲学の師と定めて、読み継いで“ルソー・エミール”に至ったのだが、残念ながら知りたいこと、つまり“社会契約論”の概要と“一般意思”の真髄についてはほとんど触れられていなかった。その後、ここに挙げた後ろ2冊を読んだのだが、浅学菲才を痛感するばかりだった。 ルソー自身の“孤独な散歩者の夢想”は当初は異様なまでの自己愛に嫌悪を感じたものだが、終盤に至るとそれが純粋な感情からのものと理解できるようになった。そのような純粋な人物にとっては、百科全書派文化人のヴォルテールの裏切りのダメージの大きさが計り知れないものだったようなのだ。それが原因で多くの友人を失い孤独の晩年となったようだ。 . . . 本文を読む
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