たそがれ時のつれづれに

人生のたそがれ時を迎えて折々の記を・・思うままに

天皇の生前退位

2016年09月25日 | その他

8月8日に天皇が生前退位を希望する主旨の間接的なお気持ち表明をなされた。それからずいぶん活発な論評がなされた。
私のような庶民で年齢も天皇に近い老人はなおさら、天皇のお気持ちに沿いたい、と国民の80%以上がそう望んだ。
ところが議論を深めると、天皇は日本国の象徴であり、日本国民統合の象徴というお立場は、簡単に「はい、そうですか」とはいかないようだ。
その中でも9月11日朝日新聞の憲法学者・八木秀次 麗澤(れいたく)大教授の意見はよく理解できた。

ネットの天皇に関するQ&Aなど拝見すると、皇統譜に登録された皇族は選挙権もないし、交通違反にも問われないし、免許証ももたれない、国民ではないとの問答もあった。
天皇は「国政に関する権能を有しない」し、一般論では随分お気の毒な御身分であると思った。八木教授が「随分踏み込まれた」とか「宮内庁のマネージメント不足」を指摘されるのも分かるような気がする。

政府は23日、生前退位に関する有識者メンバー6名を発表した。政府は平成天皇一代限りの時限立法で対処したいらしい。
ただ、天皇は摂政も望ましくないと表明され、時限立法ではなおご不満であろうと思う。