河瀬ビジネスサロン ライフワークを育てよう!

コーディネイター河瀬謙一@SOHO CITY みたかからの発信。
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実行へのヒント-721

2020年01月22日 | Weblog
伸び伸びと「鈍」を歩もう

一日、一か月、一年が早く感じられる。
社会が目まぐるしく変化しているから、と言われるからか。
だが変化の速さはいつの時代にも言われていた、と記憶する。

「古き良き時代」とは変化の速い時代を受け入れがたい、とする心情の一面を表したものだと思う。

さて、文明ごときものを取り入れた社会は、それは大変な混乱をもたらす。
「民情一新」の中で福沢諭吉は言った。

この書において、福沢は鉄道、蒸気船、郵便制度、電信、印刷技術など情報通信技術の進歩が人民の知見を拡大し社会に貢献したことを指摘しつつ、同時に、混乱と不安定をもたらすものと看破し、警鐘を鳴らした。

科学技術は20世紀を席巻し、21世紀初頭はGAFAなるものが利益と情報を独占するとされている。

大量破壊兵器、豊かな暮らしと原子力発電の共存、収入の高い生活と本来の暮らしの統合。
これからは「答えのない時代」、その未来に我々は身を放り込んで「挑戦」しなければならない。

まあ、普段の生活の中では、我々は目の前の凹凸に右往左往する必要がある。
だが、忘れがちではあるが「鈍」を踏まえた「超長期的視野」がもう一方で必要ではないだろうか。

本田技研誕生のとき、
「近視眼的な会社にはしたくないね」
と言った本田に
「わかった、金は俺が用意するから(やりたいことをやってくれ)」
と言った藤沢の間には、「豊かなもの」、「鈍」なものがあったと想像する。
二人は長期的に夢を見た。
当時、短期的な夢を見る環境にはなかったからだ。

「鈍」の反対は「敏」だ。
そもそも「敏」と「鈍」とを人は生来持っている。
今、令和二年、「敏」に震える人が多い中で、これからは「鈍」が貴重になるだろう。

それはさんざん「敏」で失敗してきたからである。
平成30年はそういう時代だった、とくくりたい。

さあ、伸び伸びと「鈍」を歩もう。
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