河瀬ビジネスサロン ライフワークを育てよう!

コーディネイター河瀬謙一@SOHO CITY みたかからの発信。
お金をかけない起業と経営で豊かな人生を!

実行へのヒント-649

2015年08月12日 | Weblog
アジャイル方式

小さく試し、その実践から学び次に進むことを「アジャイル方式」と呼ぶ。
ソフトウェア開発で使われる言葉だが、新プロジェクト、身の丈起業、経営革新にも
使える強力な武器だ。

従来の考えと明確に違う点は、最初にすべてを決めない点だ。
いや、決められないといったほうが正しい。
ソフトウェア開発では要件定義がはっきりしない案件、起業や新分野への進出では、
マーケットの土地勘が働かない場合に大きな力を発揮する。

最初からマーケット状況がわかっており、打つべき手がわかれば従来の方法でよい。
従来の方法は「ウォーターフォール(滝)方式」と呼ばれる。
わからない場合は「アジャイル方式」の出番だ。

アジャイル方式では、2週間程度で一定の成果を出すことができるよう、工程を適度に
細分化し、実行し、失敗したことを学習機会ととらえ即時に修正を加える。
このとき実行者は小さな「成功感覚」を手にする。
次に手を付けるべき箇所は、この時すでに見当がついているはずである。

手当たり次第に何でも行うのではなく、プロジェクト全体には最初から、目的・目標、
期間が一種の制約として働いている。
この制約をも上手に使うのである。

やってみなければわからない事だらけの新規事業分野などでは「アジャイル方式」を採用
することにより、良い成果を得る可能性が大きくなるはずだ。

私も試してみた。
「こりゃいい」が率直な感想であり、肩の荷が半分に減り、気分的にも楽になり、頭は
より働くようになった。

個々の細分化されたプロジェクト成果を全体計画にも反映し、前進する方式だと実行者への
負担が軽減し、「成功感覚」により推進力を得る。
同時に見えなかったものが見えてくる。

また、身の丈起業の場合にも、夢の事業計画作成づくりに頭を悩ますことはない。
最初にアバウトな事業計画書を作り、順次精度を上げていくのだ。
これなら万人に応用が可能である。

新事業だけではない。
人生についても「アジャイル方式」は有効に働く。
逆の立場に置かれる「ウォーターフォール(滝)方式」を例にとればわかりやすい。

従来の偏差値最優先教育と大組織への就職、昇進だけで人生は語られるべきではない。
もっと豊かな人生もある、と知ることだ。
不透明な時代だからこそ、人生には「アジャイル方式」を活用できる、と知っているだけでも
気持ちにゆとりが生じる。

いい学校を出て、いい会社に入って、それで今何人が自分の人生に満足しているだろうか?
よりすごいのは、学校を卒業してから学び続けることだ。

 少にして学べば則ち壮にして為すことあり
 壮にして学べば則ち老いて衰えず
 老いて学べば則ち死して朽ちず

学ぶを「アジャイル方式」で続け、経済的にも、人生全般についても豊かな人になったらどうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする