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日本の良さはきちんと報じられない

2009年04月04日 | 全般
日本のマスコミは、世界での日本に関する好意的な報道を無視する傾向があると書いた。たとえば、英BBC放送と実施する共同世論調査「好影響を与えている国」で日本は、2006年、2007年と連続一位を獲得した(2008年は順位を下げている。日本4位、1独 2加 3英)。調査に協力した読売新聞はともあれ、朝日新聞はこれを取り上げていない。下に掲げる「世界平和度指数」調査の結果も大手マスコミでまともに取り上げられてはいない。

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平和度調査で日本5位 中国、ミャンマーは下落(【共同通信】2008/05/21 08:53)

【ロンドン21日共同】英調査機関などが平和な国をランキング化した2008年の「世界平和度指数」が20日、発表され、日本は昨年と同じ5位で主要国(G8)の中ではトップだった。1位はアイスランド、最下位が2年連続のイラク。中国はチベット情勢などが響き、67位で昨年より7位下げた。民主化勢力を封じ込める軍事政権下のミャンマーは126位(昨年108位)だった。

平和度指数の発表は今年で2回目。対象国は昨年の121カ国から140カ国に増えた。政治の安定性やテロの危険性、犯罪の発生率や武器取引など24項目の要素を、英経済誌エコノミストの調査部門とシンクタンクが連携して分析、数値化した。

上位10カ国は、北欧を中心に8カ国が欧州の国。米国はランキングで考慮される軍事費が突出しているため97位(同96位)で、核開発問題などで欧米と対立するイランが105位(同97位)。ロシアは治安悪化やチェチェン情勢の影響などで131位(同118位)だった。

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ちなみにこの指数が日本より上だったのは、アイスランド、デンマーク、ニュージーランド、ノルウェーといずれも北欧などの小国だ。

このような調査結果は、何かと暗いニュースに沈みがちな日本の国民にもっと積極的に知らせたり、その意味を深く認識して自信や誇りにつなげたりすることがとても大切だと思うが、なぜか日本のマスコミは無視する。たまに取り上げたとしても、その結果を素直に受け止めようとしない。そのよい例が、次の朝日新聞のコラムだ。

先日、このブログで取り上げた、日本が「ベスト・ツーリスト」の一位に選ばれたというニュースに対して2008年6月12日付の「天声人語」は、次のように述べている。

「わが同胞は行儀、静かさ、苦情の少なさなどの項目で点を稼いだ。米国人は金ばなれの良さで首位ながら、騒がしさや服装の評価が集計対象31カ国のビリ。総合の「ワースト」は中国、インド、フランスの順だった。 「かき捨て」たはずの恥まで、まんまと拾われたか。

ただ、ホテルの評判がいいとは、要するに扱いやすいということらしい。きちんと現れ、きれいに泊まり、黙して去る。 お金だけ落としていく風。加えて、日本語メニューの誤りを正してくれる優しさを持ち合わす。

旅に出てまで気を使い、評判だけいいのは悔しくもある。それで割引があるわけじゃなし、苦情や不満はしまい込まず、サービスのプロ集団にひと仕事させるくらいがいい。わがままな上客というのもある。」

礼儀正しさ、行儀のよさ、部屋を汚さないことなど、いずれも日本人の良さが評価されているのであり、素直に喜んで自分たちの資質として自覚すべきことなのに、「天声人語」氏はそうはとらない。逆に評判がいいのは悔しいという。

こういう大手マスコミの傾向にもかかわらず、日本の若者は健全にも「誇り」と「自信」を取り戻しつつあるのだ。

増田悦佐氏の『格差社会論はウソである』の紹介に入るつもりでいたが、上に書いたような日本のマスコミの悪しき傾向については、この本でも徹底的に批判されている。明日には、この本の内容に踏み込んでいこう。

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1 コメント

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Unknown (かのん)
2012-01-15 02:39:06
>サービスのプロ集団にひと仕事させるくらいがいい。わがままな上客というのもある。

海外で国内同様で振舞ってる方がバカでしょう。
女子大生がイタリアの大聖堂にらくがきした件とかあったが旅先で恥を残していくなんてバカがすること。国への評価にも繋がる。

マスコミの偏向をうけたくないからテレビ、新聞をみなくなった。

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