2013年9月21日 サンフランシスコ6日め―その2

2013年09月22日 | 風の旅人日乗
今朝、9月21日その1 の日記を書いたときはいい天気だったのに、
着替えて、準備をして、ドアの外に出ると、アレレ、本降りの雨。
ヘリーハンセンのレインウエア上下を着込んで、
再び出撃する。

しかし、残念なことに風向がよろしくなく、
第14レースは明日に延期。

本当に面白いAC72クラスでの
両チーム、ガチンコ勝負の第34回アメリカズカップ。
勝負が着くまでずっと観ていたいものだけど、
そろそろ日本に帰って本来の仕事に戻らなければ、
結構大変なことになっている。

もうすでに、あれと、これとが、遅滞し、
お客にご迷惑をかける直前の状態。
かなりマズいので、
明日の飛行機で日本に帰ります。

仕事をある程度犠牲にしたのはもちろんだけど、
それにさらにちょっとだけ加えさせていただくと、

今回のサンフランシスコ行きは、
最終回間近かで佳境に入っている「あまちゃん」を
丸々6日分も見逃すことを意味し、
朝の連ドラ観劇以外に趣味というものをほとんど持たない自分としては、
人知れずかなりな精神的被害をこうむった。

その意味では後ろ髪を引かれながら、
泣く泣くやってきた今回のサンフランシスコだったけど、
秘かな趣味を奪われたという精神的被害を補って余りある、
たくさんの「じぇじぇじぇ」を目にし、耳にすることができた。

これらの「じぇじぇじぇ」をできるだけたくさんの
日本のアメリカズカップファン、セーリングファンの人たちに
伝えるのが、これからの使命だと思う。
そのチャンスを与えてもらったことを
今ではとても感謝している。


雨の中、チームニュージーランドの選手を送り出す
ニュージーランド応援団。






今日のスタート海面は、こんな感じ。
何度も第1マーク回航を練習して、
コードゼロを開くタイミングを確認するチームニュージーランド。







レース延期が決まり、帰途につくチームニュージーランド。



フォイリングできるだけの風速は充分あるんだけど。

フォイリングする生のAC72を見られるのも、
これが最後かもしれないな。




本日最後の写真は、
130年以上もの間、他の国が
どうしてもアメリカズカップでアメリカに勝てなかった時代、
負けても、負けても、果敢に挑戦を続けていた
レーシングセイラーの大先輩との、うれしいツーショット。



オーストラリアの
ハーディーワインの創業者としてしか
一般的には知られてないかもしれないが、
サー・ジェイムス(ジム)・ハーディーは
おいらが高校生のときからのセーリング界のヒーローだ。

アメリカズカップだけでなく、
ポリスカーという俊足外洋ヨットの
オーナー&スキッパーとして、
アドミラルズカップやシドニーホバートレースで
大活躍していたセーラーだ。

今回は、
この大先輩と一緒の写真を自分のお土産にして、
日本に帰ることにしよう。

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