6月7、8日 相模湾 東京湾 

2008年06月09日 | 風の旅人日乗
週末は相模湾と東京湾でセーリング。今回もいい勉強になりました。

特に相模湾西岸からの帰りの電車では、モス・セーラーと一緒になり、最近の「空飛ぶモス」のことをいろいろ教えてもらった。



水中のフォイルであるセンターボードとラダー、空中のフォイルであるセールの、この3枚の翼だけで水と空気の境界面をセーリングしているわけだから、
従来のヨットでは重要だった船体の形状や水線長は一切仕事をさせてもらってない。
強いて言えば船体は、空気抵抗になるだけの邪魔者。
スタートのテクニックも、従来型のモスとはずいぶんと変わったらしい。そうだろうな。

この空飛ぶモスでセーリングできる日本人は現在のところ15人。そう、日本人一千万人に1人強、という割合。宝くじの1等に当たる確率に相当するくらい、希少な人たちだ。

地中海ではAUDI MED CUPのマルセイユ大会ファイナルステージが行なわれ、このマルセイユ大会だけにスポット参戦したBMWオラクルレーシングの〈USA17〉が優勝。2位にはこれまたBMWオラクルレーシングの主要メンバーが乗る〈アルテミス〉が入った。
〈USA17〉には、ラリー・エリソン、ラッセル・クーツ、ジェイムズ・スピットヒルが乗り、〈アルテミス〉にはジョン・コステキが乗った。

ボルボオープン70、TP52、GP42 ,,,
マルチハルレーシングの世界だけでなく、モノハル艇でのヨットレースも、非常に高速なヨットでレースをする時代に入った。
レースのタクティクスも、クルーワークも、高速ヨットでのレースに合わせて微妙に変わっていることだろう。
日本の立ち遅れが本当に心配です。このままでは浦島太郎です。