ブログ人 話の広場

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ちょっとした配慮が足りない

2009-07-04 14:47:30 | 日記・エッセイ・コラム

 ベビーカーに寝かせた赤ちゃんを乗せたまま、市電の出口から降りることができないのですね。先日困った若いお母さんが運転手さんに頼んで真ん中の入り口から降りていく姿を見ました。そしてベビーカーを抱えて手伝っている見知らぬ中年の女性の協力もほほえましく感じました。

 はて、まだ歩けない幼子をベビーカーに乗せて電車に乗り、重たい荷物をショルダーに抱えているとこんなに不便なものか、まざまざとみて日本は本当に困った人や人の手を借りないといけない人にどこか優しさや親切心が欠如しているようです。基本は常に相手の立場に立ってという精神構造が出来上がっていないのですね。

 ぼくもだんだん年齢を重ねると、心身にいろんな支障が起こってくることがわかってきます。そして自分たちにとってとても不便なことが社会の中に多いということにも気づくようになります。幼児や高齢者はいつもどこかに置き去りにされていることがいかに多いかも目につきます。

 市電の出口はほんとうにひとり降りるのにやっとの狭さです。チェックするためにそう設計されているのでしょうが、これも互いに人間を信じるという考えが第一に考えられていないからだと思うのです。そんな目で周囲を見渡してみると家庭の中ひとつとっても狭いキッチン、猫の額ほどの部屋、ガラス戸を開けると下に落ちてしまいそうなベランダなど、そもそも弱者のおかれている環境とはこんなものなのです。それが自称先進国の姿です。

 「これでよいのか日本」麻生さんが書いた本のタイトルです。豪邸に住んで何が見えているのでしょうね。

やさしいタイガー


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