最近、企業や政府関係者などが記者団に向かって「深くお詫び申し上げます。今後二度と起こさないよう最善の努力をいたします」といって深々と頭を下げる姿を見て、もう大丈夫だ、と信じてられないのです。国民も冷ややかな目で見ているのでないでしょうか。
もう日常化している企業の犯罪、経営者の確執、さらに隠蔽して取り繕うとする姿勢が多すぎて、強い失望感に襲われます。特に震災後、電力会社のとってきた言動の嘘が露呈され、不手際の深謝とお詫びというみっともない姿をよくみます。
それで事が済んだと思い、いつものように穴倉にもぐってしまうのではないか、と疑心暗鬼な目で見てしまいます。苦々しく思う「言い訳」はまさに空をうつ拳闘のようなもので、ぼくたちの心に響いてきません。
それほど社会は腐りきっているようです。最も鈍感なのは政界人でしょう。
先日電力会社の株主総会の様子をネットで見ましたが、冒頭はお詫びでした。しかし本当に次への策を持ってお詫びしているのか、いささか疑問でした。
日本人の「あいさいさ」をそのまま出しているなあ、と思いました。ということはその場を取り繕うのはうまいが、正義と正直をモットーにしていないからです。一つの通過儀礼として扱い、耐えていけばあとは国民は忘れてしまうのだから、という思い上がりを感じてしまいます。
やさしいタイガー
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