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燃える甲子園

2012-08-13 13:06:23 | 日記・エッセイ・コラム

 春の大会もそうですが、なんと言っても夏の厳しい暑さの中での大会は、一味違うように思います。第94回全国高校野球選手権大会は、灼熱の下溌剌としたプレーを連日見せてくれています。

 ぼくはインターネットで生中継を見て楽しんでいます。北海道から出場した札幌第一と旭川工業の2校は残念ながら一回戦で敗れてしまいました。けれどもすばらしい闘いでした。

 甲子園には魔物があるといわれているそうですが、本当に惜しい試合でした。

 いつしか生まれてきた伝統のよいところを受け継いでいて、さわやかな表情で取り組んでいるところがすばらしいです。負けると悔し涙を流し、仲間から肩をたたかれて慰めを受けるところや、去っていくときに球場に帽子を取って挨拶するところなど、いかによい教育がなされているかがわかります。

 負けた球児たちがベンチの前で甲子園の土を袋に入れて記念に持ち帰るのは、もう長い伝統になっているのです。

 何事も純粋に取り組む若人の姿に、観るものも心打たれます。今年も東北を中心に襲った大震災の復旧に取り組む人々に大きな励みを与えました。

 こうした一球一球に魂をこめてぶつかり合う若人から、あまり野球に興味のない人たちも雰囲気から何かの力をもらっているのです。ぼくもその一人です。

 夏の風物詩のように育った球児たちが、これからの人生に豊かな広がりと純粋な精神を大事にしてほしいと願わずにおれません。

やさしいタイガー


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