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ちょっと気になること

2012-12-18 10:07:55 | 日記・エッセイ・コラム

 自民党が政権を奪還しました。早速明日に向けてあわただしく動いている様子が、メディアを通して伝わってきます。意気消沈した民主党と180度違う雰囲気です。

 でも大勝した自民党は、憲法改定や自衛隊の国防軍に変質させるなど、かなり勇ましく右傾化の発言をしています。早速、中国も韓国も警戒し、そしてドイツも原発再稼動か、と報じているようです。

 ある学者は、戦時体制もこんな風に作り上げてきたと、警戒する必要があるとの発言も読みました。

 国防軍をという背景には、軍事的貢献が日本はしていないという認識があるから火も知れません。けれどもPKO(国連平和維持軍)に自衛隊員が派遣されています。まさか自衛隊に物足りなさを自民党や維新の会は考えているのではないでしょうね。

 奄美大島から少し離れた島に「天然菊」という花が咲いているそうです。その花はいつしか「特攻菊」ともいってきたようです。小さな赤い花で年中咲いているそうですが、その名のとおりなのです。

 若い特攻隊員は、ここから死を覚悟して戦地に向かうとき、この小さな花を愛し、自分の短い人生を重ねていたそうです。この話を聞いた京都の若い写真家がこの花を写真にとり出版したようですが、この方がいうには「生々しい戦争を知ってこそ平和を感じることができる」と漏らしていたそうです。

 自然災害は多いが 今まで戦争に関わってこなかったがゆえに今の日本があり、私たちも国を誇ってきたのです。自衛隊員もその家族は、国家のために殉ずるなどという戦時下のような精神を持っているとは思えません。

 それほど命は大切だし、誰も変わることができません。たった一度限りの人生なのです。日本だけがぬくぬくと平和ボケしているという自己批判はおかしいし、外圧によってそんな思いに惑わされて姿勢を変えようとする為政者たちの精神こそ狂っているとしか思えないのです。

 今の日本は、世界に堂々と戦争をしない国だということをアピールするべきで、卑屈になることなど何もありません。

 政権党の発言はそのまま国際社会に発信されます。周囲の国は、決して日本から学ぼうとしているわけではなく、かえって警戒され関係を悪化させることもあります。

 今回の選挙の結果は国の体制を大きく変化させるかもしれないだけに、私たちも安穏とするわけにはいかないのではないでしょうか。軍国主義ではなく、人国主義になるべきだと私は思っています。ぼくの呟きです。

やさしいタイガー