ブログ人 話の広場

日頃の生活のなかで見つけたことなどを写真もそえて

パソコンのご機嫌

2012-12-08 19:04:19 | 日記・エッセイ・コラム

 先週のことでした。突然パソコンが使えなくなり、どうしてもぼくの力量では解決してくれないので、いろんな書き物がやむなく手書きになるという事態になりました。当然の如くすべての作業ができなくなりました。

 ノートにいろんなことを書き込みながら、これも今までしてきたことゆえ、我慢するかとあきらめていたとき、念のためにパソコンを開いてみると、なんと正常に動き始めたのです。ご機嫌が直ったのです。

 こんなことってあるのか、と思いながらブログも再開し、いろんな資料も取り寄せることができるようになりました。今はひやひやものですが。

 その間、メールも随分溜まってしまい、返事を待っていただいている方にも不義理をしてしまいました。いまさらのように、コンピュータにお世話になっていることに感謝したのですが、それにしても一つわかったことがあります。

 ペンで書いていると、自分の漢字の力が随分落ちていることに気が付きました。頭の中で組み立てる漢字用語は出てくるのですが、手書きにすると、どうしても思い出せません。コンピュータの賢さは、そんな言葉もやすやすと出てくるところにあるのですが、少しも憶えていないのです。

 頭の劣化もあるでしょうが、ちょっとした漢字が出てこず、ひらがなでごまかしている文章を読むと、どこか絞まりがないのです。辞書を引けばよいのですが、それも手抜き。いかに自分が退化しているかを知ってしまいました。

 これからは、コンピュータが教えてくれる漢字をしっかりみて、憶えていきたいものだと思ったのですが、再生できますかどうか。

やさしいタイガー


今日は何の日

2012-12-08 18:42:15 | 日記・エッセイ・コラム

 今日が何の日であるかを思い出している人はどのくらいいるのでしょうか。ぼくもある記事を読んで、そうだったのだ、と思い出しました。そうです。12月8日は今から71年前、太平洋戦争に突入した日だったのです。

 ぼくはもちろんその日のことは知りませんし、それから4年経って1945年の8月に敗戦という形で日本が戦争に終止符を打ったことも、周囲の声で知ることができた年齢でした。

 私たちは、忌まわしい戦争への記憶が次第に風化していくことを憂います。また多くの犠牲を強いた国家の指導者の重大な誤りに気づき、犠牲になった多くの人々のことをどれほど心にとどめているでしょうか。辛く悲しい体験を後世に残すために、語り継ぐ人たちの心情に心痛めます。

 けれども選挙運動期間の今、勇ましい強硬論を唱える候補者がいることに、危惧を抱きます。たとえアメリカからの押し付け憲法であれ、当時の日本の憲法学者も真摯に検討した歴史が残っています。

 そのおかげで日本は抑制を効かせてきたのではないでしょうか。その中核をなした政党のトップが、ないがしろにするかのような発言を繰り返しています。

 言葉は、ときには暴力的でもあるのです。独占や独裁がはびこると真実を伝えたくないという隠蔽体質を生むことは、今度の東京電力福島原発でよくわかったのです。

 にもかかわらず、勇ましく吹くラッパのごとき言葉は、私たちの心にむなしく聞こえてきます。政権を握るということは、与えられた権力を我が物のごとく行使することではないはずです。

 本当に人々に寄り添えるような人物と政党を選ぶ責任は、今こそ大切ではないかと痛感します。今回の選挙はきわめて重要な選択の時だろうと感じます。

 今日の日、日本にとっては新しい歩みを選択した日です。過去に目をやり、そこから何かを学ぶ謙虚な姿勢を取り戻したい気がしています。

やさしいタイガー