次期政権をとることになる自民党は、まだ閣僚も決められない中、安部さんだけの動きがひときわ目立っています。当然といえば当然ですが、こんな状態の中で民主党はどう対処するのだろうか、と想像してみました。
惨敗した民主党は、どんな評価を出して再生に向かうのか、よくわかりませんが、どうやら一番問題だったのは人事の政争でしょうか。失言の多かった大臣、どうも人事への失望感も強かったと思います。その結果、8人の閣僚が落選したのでしょう。
また政局の判断力も弱く、指導者のリーダーシップも迷走、取り組みも稚拙のような感じを与えました。要するに、まだ未熟なのではないかと思わせたことは失敗でした。
これに比べて、過去痛い目にあった自民党が奪取した政権をどうハンドルをとるか、まだ不明ですが、安部さんは、日に日に強い発言を繰り返しています。抑圧や強権や国民をまたないがしろにするのではないかという危惧もありますが、かなりスピードを上げて進めようとしています。
中味はともかく、スピードは重要なことです。失速しないよう願いますが、いずれにしても権力を持つおいしさを感じてしまうと、ブレーキが利かなくなる恐れがあります。国民もかなり成熟していますから、甘く見ると、またどんでん返しが起こらないとも限りません。
いずれにしても、もうごたごたしたことを止めてほしいのです。政治関係者はもっと真剣に勉強してもらいたいと思います。また批判的な官僚も謙虚になれと言いたいです。官僚は自分たちが国を動かしているなどという傲慢な思いは捨てて、国の為よりも人々に思いを深くしてほしいと願っています。
今年も数日で暮れようとしています。政治関係者に託した私たちの心をまともに受け取り、来年を持ち上げてくれることを期待したいものです。
やさしいタイガー