休みが多いとかえって疲れるような気がします。といえば毎日どこかに仕事に行っているように思われますが、エブリデイ・サンデーの僕はいつも連休のようなものです。にもかかわらず、することは少しずつたまっていくので気にはなっているのですが、なかなか前に向かって進もうという気力がでてきません。
どこへも出かける元気もなく、さりとて家にいてテレビを見るわけでもなく、夢中になって読書するわけでもなく、どうやらエンジンも痛み始めているのかもしれません。ただ力を入れて調べたことがあります。一休和尚と良寛和尚のことです。
一休さんはくりくり頭の幼少期のとんち噺で有名ですが、実はこの噺は200年もたって江戸末期になって風分も含めてかかれた話しだそうです。1400年代に生まれた和尚さんですから。一方良寛さんは1700年代に越後に生まれて早くから出家して修行しますが、生涯寺を持たず檀家も持たず、清貧の生活で生涯を終えた禅僧です。
どうしてこの禅僧が「さん」付けで呼ばれてきたのか、定かではありませんが、僧侶仲間だけでなく、多くの大衆と親しくなじみ、慕われていたからではないかと思うのです。今の時代に自分に厳しく生きるというのは大変難しいと思いますが、条件の整わないあの古の時代に二人の和尚が生きた踏み跡は今もなお続いているように思います。ただその道を歩く人がいないのが現代なのかもしれません。
ふと考えさせられた連休でした。
やさしいタイガー