初心者のクラシック

有名な曲からおすすめの曲まで、できるだけ初心者にも分かり易く紹介します。

序曲「コリオラン」

2007年10月27日 | ベートーヴェン
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はベートーヴェン:序曲「コリオラン」です。

この曲は、ベートーヴェンの友人が作った戯曲「コリオラン」を見たときの感動を、もとに作曲した作品と言われています。

元になった戯曲は、古代ローマの英雄コリオラヌスを主人公にした物語のようですが…、あらすじはちょっと分らなかったので、あしからず。

曲は、荒々しく力強いフレーズが多く悲劇の様相を感じさせる曲だと思います。個人的には、おそらく一般的なベートーヴェンのイメージをそのまんま曲にしたような感じ、みたいな気もします。


 低音の弦楽器が「ゾー」と不気味なフレーズを奏でると、金管楽器がそれを裂くように
 バリッと強烈に響かせながら、そのやり取りが何度か続いていきます。
 少し不気味なフレーズがつづき、ひたひたと迫るような弦楽器は金管楽器を加えながら
 次第に盛り上がり、やがて大波のように襲ってきます。
 弦楽器は激しくなりホルンが響くと、うねるように続いていきます。
 ときどき静かになり、収まるかのようにもなりますが、やはりティンパニ(大太鼓)
 などが響くと力強く盛り上がり、圧倒されてしまいます。
 途中、弦楽器が小刻みに静かに聴かせる部分もありますが、そこでもやはり
 緊張感が伝わるほど、張りつめたものを感じさせます。
 言い知れぬ緊張感を持ったまま曲は続き、不安と焦燥を感じさせながら
 グッと弾きつけていきます。
 そして、突然緊張の糸が切れたように、弦楽器のしなやかなフレーズが現れますが、
 それも束の間、曲は勢いを取り戻し、ホルンやトランペットがクライマックスを
 飾るように大きく盛り上がっていきます。
 金管楽器が叫びつくすと、力を出し切ったようにコントラバスなどの低音楽器が
 じわっと余韻を残すように響き、最後は低音の※ピチカートが寂しくポツリと
 つぶやくようにして終わります。

※ピチカート


前に一度このブログで紹介したときには、確か「CMのクラシック」のコーナーだったと思います。(ヤマサのポン酢)
冒頭の部分が使われていましたが、この曲って、ベートヴェンの序曲「エグモント」の冒頭にも少し似てたので、最初にCM見たときは「エグモント」の方かな?!とも思ってしまいましたが、よく聴くと、やっぱり全然違うんですよね。(あたりまえだけど)

≪オススメCD≫
交響曲と一緒に入ってます
ベートーヴェン:交響曲第1番&第7番
クレンペラー(オットー),ベートーヴェン,フィルハーモニア管弦楽団
EMIミュージック・ジャパン

このアイテムの詳細を見る


【コレってどんな曲】
喜:☆★★★★
怒:☆☆☆☆★
哀:☆☆★★★
楽:★★★★★

≪おすすめシチュエーション≫
激しい曲ですが、ムシャクシャしたときには返って聴かない方がいいかも?


音楽ブログランキング
 
「くつろぐ」ブログランキング⇔こちらもよろしく


最新の画像もっと見る

コメントを投稿