たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?
今日はラヴェル:組曲「クープランの墓」です。
この曲は、ラヴェルがフランスの大作曲家クープランに捧げる曲として作曲していましたが、途中、第一次世界大戦が勃発すると、ラヴェルの友人が戦火に亡くなり、同時期に母親も亡くしてしまいます。
そこでラヴェルはクープランのみならず、亡くなった友人たちをはじめフランスのために…、との思いを込めて曲を完成させていくのでした。
もともとは、ピアノのための曲として作曲し、戦争で亡くなった友人の未亡人マルグリット・ロン(ピアニスト)に献呈されましたが、その後ラヴェル自身によって管弦楽用に編曲されています。
そして何を隠そう、まだピアノ曲版では一度も聴いた事が無いので、今回の紹介は管弦楽版になります。
ちなみに、ピアノ版では全6曲ですが、管弦楽版では全4曲となっているようです。
前奏曲:イングリッシュホルンとオーボエのフレーズが軽やかに響き渡ると、
低音のやわらかいクラリネットに乗せて弦楽器が勢いをつけると、
弦楽器はハッ!と目の覚めるような鮮やかなフレーズをくりひろげていきます。
再びオーボエの軽やかなフレーズが聴こえてくると、
また鮮やかにそのフレーズをくりかえしていきます。
フルートやクラリネット、がふわふわと続きハープが入ると幻想的な
雰囲気が漂ってきます。
更にトランペットや木管楽器を加えながら、少しずつ勢いをつけると
弦楽器が大きく盛り上がり、更に鮮やかなフレーズが花を咲かせるように
奇麗に広がると、最後はハープがさりげなく流れていきます。
フォルラーヌ:弦楽器のフレーズが、ささやくように流れると、
イングリッシュホルン、フルート、クラリネットがそれを追いかけていきます。
三者が代わる代わるフレーズを重ねていくと、弦楽器がそれをまとめる
ようにピシャリと入ります。
木管楽器にはオーボエも加わり、なにやらお互いに世間話でもしているように
あれや、これやと代わる代わる言葉尻を追いかけるように、続けていきます。
とめどなく続く世間話は、とりとめのない事を次から次へと調子よく話して
いるようです。
メヌエット:オーボエのゆるやかで、ほがらかなメロディが流れると、
ゆっくりと落ち着いた雰囲気になります。
じわじわと合わせる弦楽器は、とてもさわやかに響きます。
メロディにフルートが入ると、そよ風が一瞬通り抜けたように感じます。
すると、少しトーンが落ちて静かな雰囲気になりますが、弦楽器ざわめくと
メロディはやがてオーボエ中心に戻っていきます。
木管楽器を加えながら弦楽器が徐々に美しく盛り上がっていきますが、
とてもさらさらとした感覚を残して、最後はフルート、ピッコロが
アクセントを加えると、静かに終わっていきます。
リゴードン:トランペットと共に弦楽器がザックリとひとつ決めると、
小気味よくフレーズを続けていきます。
弦楽器のサクサクとした軽妙なフレーズに、ファゴット、ホルン、トランペット
が陽気なリズムを付けていくと、
メロディはフルート、クラリネットへと次々に、軽妙に引き継がれていきます。
ひととおりめぐると、弦楽器がピシャリと一度区切りをつけます。
ゆるやかなオーボエのメロディがはじまると、ゆるやかな雰囲気のまま、
メロディはイングリッシュホルン、フルートなど木管楽器のソロへつないで
いきます。
すると、急に最初のトランペットのザックリとしたフレーズに戻り、
タイトルが「クープランの墓」で「墓」がついているので、最初はなんとなく敬遠気味に感じていましたが、作曲経緯やタイトルの由来を調べてみると、「へえ~、そうだったのか」なんて思って聴けました。
もっと言えば、タイトルはそんなに気にしなくてもとりあえず曲を先に聴いてみると以外にサラッと聴けると思います。その上で後から作曲の経緯とか由来を聞いても「へぇ~」と言えるかも??
何気ないフレーズが、いつの間にか輝くような鮮やかな音色に変わるこの曲は、なんともスッキリ、さっぱり聴ける一曲です。
≪オススメCD≫
ブーレーズでどうぞ
【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆★★
怒:☆★★★★
哀:☆★★★★
楽:☆☆☆★★
≪おすすめシチュエーション≫
スッキリ、さっぱり聴ける一曲です。
今日はラヴェル:組曲「クープランの墓」です。
この曲は、ラヴェルがフランスの大作曲家クープランに捧げる曲として作曲していましたが、途中、第一次世界大戦が勃発すると、ラヴェルの友人が戦火に亡くなり、同時期に母親も亡くしてしまいます。
そこでラヴェルはクープランのみならず、亡くなった友人たちをはじめフランスのために…、との思いを込めて曲を完成させていくのでした。
もともとは、ピアノのための曲として作曲し、戦争で亡くなった友人の未亡人マルグリット・ロン(ピアニスト)に献呈されましたが、その後ラヴェル自身によって管弦楽用に編曲されています。
そして何を隠そう、まだピアノ曲版では一度も聴いた事が無いので、今回の紹介は管弦楽版になります。
ちなみに、ピアノ版では全6曲ですが、管弦楽版では全4曲となっているようです。
前奏曲:イングリッシュホルンとオーボエのフレーズが軽やかに響き渡ると、
低音のやわらかいクラリネットに乗せて弦楽器が勢いをつけると、
弦楽器はハッ!と目の覚めるような鮮やかなフレーズをくりひろげていきます。
再びオーボエの軽やかなフレーズが聴こえてくると、
また鮮やかにそのフレーズをくりかえしていきます。
フルートやクラリネット、がふわふわと続きハープが入ると幻想的な
雰囲気が漂ってきます。
更にトランペットや木管楽器を加えながら、少しずつ勢いをつけると
弦楽器が大きく盛り上がり、更に鮮やかなフレーズが花を咲かせるように
奇麗に広がると、最後はハープがさりげなく流れていきます。
フォルラーヌ:弦楽器のフレーズが、ささやくように流れると、
イングリッシュホルン、フルート、クラリネットがそれを追いかけていきます。
三者が代わる代わるフレーズを重ねていくと、弦楽器がそれをまとめる
ようにピシャリと入ります。
木管楽器にはオーボエも加わり、なにやらお互いに世間話でもしているように
あれや、これやと代わる代わる言葉尻を追いかけるように、続けていきます。
とめどなく続く世間話は、とりとめのない事を次から次へと調子よく話して
いるようです。
メヌエット:オーボエのゆるやかで、ほがらかなメロディが流れると、
ゆっくりと落ち着いた雰囲気になります。
じわじわと合わせる弦楽器は、とてもさわやかに響きます。
メロディにフルートが入ると、そよ風が一瞬通り抜けたように感じます。
すると、少しトーンが落ちて静かな雰囲気になりますが、弦楽器ざわめくと
メロディはやがてオーボエ中心に戻っていきます。
木管楽器を加えながら弦楽器が徐々に美しく盛り上がっていきますが、
とてもさらさらとした感覚を残して、最後はフルート、ピッコロが
アクセントを加えると、静かに終わっていきます。
リゴードン:トランペットと共に弦楽器がザックリとひとつ決めると、
小気味よくフレーズを続けていきます。
弦楽器のサクサクとした軽妙なフレーズに、ファゴット、ホルン、トランペット
が陽気なリズムを付けていくと、
メロディはフルート、クラリネットへと次々に、軽妙に引き継がれていきます。
ひととおりめぐると、弦楽器がピシャリと一度区切りをつけます。
ゆるやかなオーボエのメロディがはじまると、ゆるやかな雰囲気のまま、
メロディはイングリッシュホルン、フルートなど木管楽器のソロへつないで
いきます。
すると、急に最初のトランペットのザックリとしたフレーズに戻り、
タイトルが「クープランの墓」で「墓」がついているので、最初はなんとなく敬遠気味に感じていましたが、作曲経緯やタイトルの由来を調べてみると、「へえ~、そうだったのか」なんて思って聴けました。
もっと言えば、タイトルはそんなに気にしなくてもとりあえず曲を先に聴いてみると以外にサラッと聴けると思います。その上で後から作曲の経緯とか由来を聞いても「へぇ~」と言えるかも??
何気ないフレーズが、いつの間にか輝くような鮮やかな音色に変わるこの曲は、なんともスッキリ、さっぱり聴ける一曲です。
≪オススメCD≫
ブーレーズでどうぞ
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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆★★
怒:☆★★★★
哀:☆★★★★
楽:☆☆☆★★
≪おすすめシチュエーション≫
スッキリ、さっぱり聴ける一曲です。
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