初心者のクラシック

有名な曲からおすすめの曲まで、できるだけ初心者にも分かり易く紹介します。

序曲と前奏曲

2006年05月18日 | 序曲と前奏曲
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか。

今日は、序曲と前奏曲なんですが・・・

記事も増えてきて、もくじのカテゴリーも作ってみたんですが、もう少しキーワードで探せるといいのかな?なんて思ったのでこんなのを作ってみました。



「序曲」とか「前奏曲」というのは、歌劇(オペラ)の物語が始まる前の一番最初に演奏されるちょっとした曲の事で、これから演奏される歌劇をイメージしたものや、歌劇の雰囲気を盛上げるための要素があるんですが、演奏会では、単独で演奏されることのある程有名なものもありますし、序曲を聴いて「じゃあこの曲の歌劇はどんな曲なんだろう?」なんて思ってもらえれば、クラシックを聴く楽しみも増えると思いますよ。

それに、「初心者のクラシック」なんてタイトルでブログやってますけど、なかなかどうして、自分自身でもまだまだ知っている曲数も少なく、特に歌劇は1曲全部で、90~120分以上と、時間もありますから、見るのも勿論ですが聴くのも時間がかかってしまうので、正直有名なもの意外は、ほとんど知らないんですねコレが・・・
そんな個人的な事情もあるんですが、だったらせめて知ってる「序曲や前奏曲」だけでも紹介してみよう!という感じでこんなのを作ってみましたので、こちらも宜しくお願いします。

序曲とか前奏曲だけなら、だいたい5~10分程度なので、初心者の方にも聴きやすいかな~なんて思ったりして。もちろん知ってる歌劇はこれからも紹介しますし、知らない歌劇もどんどん聴いていくつもりです。(な~んて言い訳したりして)


歌劇「タンホイザー」序曲 (ワーグナー作曲)

2006年05月18日 | 序曲と前奏曲
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

・・・という訳で
今日はワーグナー:歌劇「タンホイザー」序曲です。

「序曲と前奏曲」というカテゴリーを作ったのはワーグナーの作品を紹介したかったから、という事もあったんですね。実は・・・。ワグネリアン(ワーグナーファン)の皆さんはお待たせしました。ところが、この歌劇「タンホイザー」は全3幕で約3時間の演奏時間なんですね。なので今回は「序曲」を紹介します。

この曲はドラマ「白い巨塔」で、唐沢寿明演じる名医財前教授が虚空に向かってメスを持つしぐさが印象的な場面で確か流れてましたよね。

物語のあらすじは、中世ドイツ騎士の主人公「タンホイザー」は貴族の娘エリザベートと恋人同士でしたが、ひょんな事から、愛欲の女神ヴェーヌス(ヴィーナス)の住むヴェーヌスベルクへと向かって堕落して愛欲に満ちた生活を送るようになる。しかし、ある日目が覚めたように、「これではいかん!ヴェーヌスベルクを離れなければ!」と思い立ち、ベルクを離れる。途中友人に逢い、故郷で待っているエリザベートのもとへ帰るよう説得され、罪の意識を追いながら故郷へと帰る。
帰郷したタンホイザーはエリザベートとの再会を喜ぶ。そんなある日「真実の愛」というテーマで歌合戦が開かれたが、参加者の多くは誠実な愛を歌ったが、参加したタンホイザーはヴェーヌスベルクで愛欲に満ちた生活を思い出し、自由な愛を歌ってしまったため、彼は、再び故郷から追放され、ローマ教皇の許しを得るまで帰れなくなってしまう。
こちらも再び取り残されたエリザベートは死をもってタンホイザーの許しを請う。やっとの思いで教皇の許しを得たタンホイザーは、変わり果てたエリザベートの姿に、タンホイザーも彼女と供に憔悴して果ててしまうのでした。

 ホルンの静かな響きが、山々にこだまするようなフレーズで始まります。この曲も
 壮大な大自然を思わせるような曲ですね。その後に続くチェロや弦楽器の整然とした
 そして、堂々とした響きも身の引き締まる思いです。更にヴァイオリンのめくるめく
 リズムに乗って堂々とおたけびをあげるかのようなホルンとトロンボーンの劇的な
 響きもこの曲の聴きどころでしょうね。圧巻です。
 その後、曲は少し静けさを取り戻し再び冒頭のホルンの静かな響きが再びよみがえり
 ます。その後は更にヴァイオリンが曲を盛上げ、金管楽器のド迫力のフレーズが曲を
 派手に飾ります。ところどころに、しっとりとしなやかなフレーズも織り交ぜていま
 すが、終盤にかけて、シンバルやトライアングル等の打楽器が表れるともう大変!
 ドンチャン騒ぎです。
 そして、いよいよ最後はやはり冒頭のメロディからこの序曲を総括するような堂々と
 した、大迫力のフレーズでトランペットが高らかに歌い上げて曲を終わります。

この曲もワーグナーの有名な代表作というだけあって、彼の魅力を凝縮した一曲と言えるかも知れないですね。大迫力のワーグナーサウンドは、まさにスペクタクル!お見事ですね。

≪オススメCD≫
ワーグナーの序曲の他、彼の有名な曲も盛り沢山です。
タンホイザー~ワーグナー管弦楽曲集
ショルティ(サー・ゲオルグ), シカゴ交響楽団, ワーグナー, ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ユニバーサルクラシック

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆★★★
怒:☆☆☆★★
哀:☆★★★★
楽:☆☆☆★★   →勇☆☆☆☆☆

≪おすすめシチュエーション≫
やる気が腹の底からみなぎってくるような曲です。

→ワーグナーの楽劇「ニーベルングの指輪」の記事はこちら
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