初心者のクラシック

有名な曲からおすすめの曲まで、できるだけ初心者にも分かり易く紹介します。

音楽の冗談

2006年05月17日 | モーツァルト
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はモーツァルト:音楽の冗談です。

まったく冗談じゃないよって感じもしますが・・・。冗談で音楽が作れるんですから、音楽家っていうのは凄いですよね。この曲が面白いのは、わざと音をはずしたり、ヘンな終わり方をしたり、とにかく、冗談って言っておかないと、作品にはならないような気もします。

モーツァルトはこの曲を、当時の下手な演奏家や作曲家に対して批判と嘲笑の意味を含めて作曲したと言われているようです。つまりわざとらしく、わざとこんな曲を作ってたんですね。風刺画ならぬ風刺音楽と言ったところでしょうか?


 第1楽章:急に始まったかと思うほど、ちょっともう一回曲の初めからやってよ!
 え!?これが始まりなの?・・・いや、失礼。どうぞ続けてください。みたいな
 一応始まりのような途中のような感じがします。1楽章の終わりも、・・・ああこれで
 終わりだなぁ~と思っていると、また続いたり、気の抜けない曲ですね。

 第2楽章:さわやかなヴァイオリンから始まり、ようやく曲らしくなってきたなぁ~
 なんて思っていると、ホルンのアンサンブルが・・・。明らかに失敗したよな!今!
 (モーツァルトの楽譜がそうなっているんでしょうが。)なんてのが何回かあります。
 その後もホルンが出て来る度に聴いてる方が心配になってしまいます。

 第3楽章:上品なヴァイオリンがようやく綺麗なメロディを奏でてくれると、ようやく
 ホッとできる気がします。ただ、モーツァルトにしては少しおっとりし過ぎているよう
 に感じるのは、このタイトルのせいでしょうか?終盤にはヴァイオリンのソロもあり
 ますが、そのソロが最高潮に達すると・・・、ちょっとちょっと、それは行き過ぎで
 しょう!?ホントに楽譜にそこまで書いてあるの?っていう音が聴こえてきます。

 第4楽章:一応終楽章らしく、テンポもアップして盛上がってはきますが、どうも
 イマイチそれらしく聴こえないのは、聴いている方がタイトルを意識しすぎなんで
 しょうか?いや、違いますね。いいかげんホルンも音を合わせてよ!と言いたくなって
 しまいます。終わり方もコレは完全に決まってないですよね。

そこまでやるか!と言うほどオマヌケさんですね。今だから笑って聴けますけど、当時こんな事をやったら、いかにモーツァルトと言えどもちょっと結構な批判を受けてしまいそうな気もしますが・・・どうだったんでしょう?
ちなみに英語のタイトルだと「A Little Light Music」になっていますから、そのままだと「ちょっとした軽い曲」みたいな感じでしょうか。
面白いタイトルなので紹介してみましたが、初心者の方が聴くときは、これがクラシックなんだ。とか思わないように、くれぐれも注意してくださいね。おそらくモーツァルトも軽い気持ちで、シャレで作った曲だと思いますから。

≪オススメCD≫
以前「有名な演奏家」で紹介したオルフェウス室内管弦楽団でどうぞ。
モーツァルト:音楽の冗談
オルフェウス室内管弦楽団, モーツァルト
ユニバーサルクラシック

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆★★
怒:★★★★★
哀:☆★★★★
楽:☆☆★★★   →駄☆☆☆☆☆

≪おすすめシチュエーション≫
ここまでやると、ブラックジョークで通じるかどうかも疑問です。

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