初心者のクラシック

有名な曲からおすすめの曲まで、できるだけ初心者にも分かり易く紹介します。

交響曲第100番「軍隊」

2006年05月05日 | ハイドン
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はハイドン:交響曲第100番「軍隊」です。

この人もスゴイですよね。100番ですよ100番!モップのCMじゃないですけど…それにしてもやっぱりスゴイですね。確かにこの頃の交響曲は20数分から30分弱ですけど、それにしたって、ねぇ。ハイドンは、モーツァルトとも面識があったようで、ベートーヴェンに至っては彼に弟子入りしてたとか、してなかったとか。作風が違うのであんまり仲は良くなかったようですけど・・・。

さて、今回の軍隊ですが、当時はシンバルとかバスドラムを音楽の演奏に使うなんて考えられなかった時代だったらしく、この時代の他の作曲家の曲をよ~く聴いてみると確かに
ベートーヴェンとかモーツァルトもシンバルは、ほとんど使ってないんですよね。その中で、ハイドンがこの曲でシンバルをにぎやかに使ったもんだから、当時はシンバルのイメージが軍隊だったので、こんなタイトルが付けられたようですね。


 第1楽章:可愛らしくやわらかな、ヴァイオリンの何か様子を伺っているようなそんな
 あどけなさも感じるようなすべりだしで始まります。途中、若干険しい表情も見せます
 が、すぐに、またフルートの可愛らしいフレーズが流れるとテンポも早くなり、元気な
 メロディが流れてきます。軽快なテンポには思わずこころもはずんでしまいますね。

 第2楽章:やはり少し様子を伺うようなフルートのメロディから始まります。そして、
 オーボエ、クラリネット、ヴァイオリンとメロディをつないでいきますが。いつもの
 ようにのどかな2楽章がしばらく続きますが、突如来ましたシンバルとバスドラム!
 トライアングルのリズムがそれを一層引き立てますから、結構ビックリですね。
 
 第3楽章:さわやかな朝を思わせるような、キレイなヴァイオリンがここちよい響きを
 出していますね。途中に合いの手を入れるオーボエもgoodです。キリッと引き締まる
 感じが全体的にしますが、ヴァイオリンのメロディはさわやかさを失いません。

 第4楽章:少し小走りな感じで、ヴァイオリンが忙しく駆け回っているような感じです。
 同じフレーズを少しずつ形をかえて繰り返しますが、繰り返す内に徐々に盛上げて
 いきます。途中からは何かに急き立てられているようにも聴こえてきますが、冷静さ
 を失う事は無く、終盤へと向かっていきます。最後には2楽章で聴いたあのシンバルと
 トライアングルが綺麗にエンディングを飾ります。


ちなみに、当時の演奏会では、やたらと派手なこの演奏は、やはり物珍しかったらしく、大好評だったみたいですね。クラシックといえども、当時もやっぱり新しい試みには注目されるもんなんですね。というより、当時は音楽=クラシックしか無かったのかな?今でも木魚とかドラとか、使ったりしてますからねぇ。当時ほどではないにしても、やっぱり初めてだとびっくりしちゃいますよね。


≪オススメCD≫
ハイドンのこの3つの交響曲はだいたいセットで1枚になってますね。

ハイドン:交響曲第94番&第100番&第101番
ヨッフム(オイゲン), ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団, ハイドン
ユニバーサルクラシック

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆★
怒:★★★★★
哀:☆★★★★
楽:☆☆☆☆☆

≪おすすめシチュエーション≫
眠いときに目覚まし代わりに派手に聴ける曲でしょうか?

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