初心者のクラシック

有名な曲からおすすめの曲まで、できるだけ初心者にも分かり易く紹介します。

交響曲第101番「時計」

2006年05月19日 | ハイドン
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はハイドン:交響曲第101番「時計」です。

ハイドンの交響曲にはこの曲のようにタイトルがついているものが多いですから、タイトルを頼りに聴いてみてるのもいいかもしれないですね。交響曲ならモーツァルトやベートーヴェンのものが有名ですが、ハイドンもなにげに気楽に聴ける作品が多いと思いますよ。「交響曲」と聴くと仰々しい感じがしてしまいますが、ハイドンの場合は比較的肩肘張らずに気軽に聴けますから、楽な気持ちで聴いてみてください。

最近紹介するようになった作曲家「ハイドン」ですが、改めて聴いてみると、案外聴き易く軽いメロディが心地よく響いてきますよ。時計という名前は2楽章に出て来るフレーズが時計を感じさせるリズムを持っているため、こんな名前がついているようですね。

 第1楽章:少し妖しげな和音がゆっくりと流れてきます。静かな雰囲気に何かが忍び
 寄るかのような、ハイドンにしては珍しいフレーズで始まっていますが、しばらく
 すると、そんなイメージを吹き飛ばすようないつもの明るいハイドンのメロディが
 軽やかに流れてきますから、安心して聴いてください。

 第2楽章:ファゴットの愉快なリズムが時計の振り子が揺れる音のように聴こえますね
 タイトル「時計」の由来もここにあるようです。時を刻む“時計”と聞くと、どうも
 せかせかしたイメージに聞こえるかもしれませんが、この時計は実にゆっくりと、
 滑稽に時間を刻んでいるようですから、何も考えずに時計のリズムを楽しめる曲だと
 思いますよ。

 第3楽章:ヴァイオリンが目の覚めるような鮮やかなリズムとメロディを作り出して
 いますから、気分爽快でスッキリしますね。

 第4楽章:交響曲の作りらしく最後の楽章は上品にまとめている感じがします。しかし
 中盤からは弦楽器を中心にエンディングへ向けて元気よく曲は進んでいきます。
 細かい動きもありますが、オーケストラ全体をうまく鳴り響かせていますから、最後
 まで盛上がって聴けると思いますよ。

ハイドンの生前にはこの「時計」というタイトルはまだついていなかったようですが、2楽章を聴くと、どうしても振り子の古い時計を想像してしまいますよね。「コツコツ」と響くファゴットの音色がとても印象的ですよ。


≪オススメCD≫
そんなハイドンの肖像画載っているジャケットのCDにしてみました。
ハイドン:交響曲第94番「驚愕」/第100番「軍隊」/第101番「時計」
ドラティ(アンタル), ハイドン, フィルハーモニア・フンガリカ
ユニバーサルクラシック

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆★
怒:☆★★★★
哀:★★★★★
楽:☆☆☆☆☆

≪おすすめシチュエーション≫
ずっと聴いていると“時間”を忘れてしまうかもしれないですね。

→ハイドンの交響曲第94番「驚愕」の記事はこちら
→ハイドンの交響曲第100番「軍隊」の記事はこちら
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