増毛スプレー

　S君の義父は義母に先立たれて3年になるが、気を紛らわせる為に色々と習いに行ってるとか。
　私 「義父さん、どんなん習(ナロ)てはるのん？」
　客S「英会話にカラオケにダンス」
　私 「凄いなあ。俺はようやくゴスペルだけやけど習いに行ってるねん」
　客S「へえ、マスターも習い事してるんや」
　私 「ああいうところは女性も多いから若返ってエエワ」
　客S「義父は若く見せる為、ハゲを隠すのに薄毛をカバーする粉を振りかけてるわ」
　私 「高いのんと違うのん」
　客S「雨や風に強く水で流しても粉が落ちにくくするスプレーと合わせて7700円程やわ」
　私 「高いなあ。俺は黒ゴマを振りかけよかな。ゴマだけにゴマかせるかも」
　客S「ゴマ塩頭になったりして…」
　私 「ハゲよりゴマシオの方が、コマシよ」

　一句：薄毛には　増毛スプレー　使いましょ
　謎かけ：増毛スプレーとかけて、胸パッドと解く。どちらもボリュームアップに使います。

阪神ファン

　Nさんが連れて来たD君と野球の話をした。

　客D「マスターは阪神ファンやねんな」
　私 「そうや。俺は内緒にしてるんやけど、何でみんなにバレるんやろな？」
　客N「そんなもん、看板にタイガースて書いてるから誰でも分かるわ」
　客D「Nさんはどこのファン？」
　客N「阪神ファンや。電車は阪神電車しか乗れへんし」
　私 「ホンマかいな。前は阪神ファンと違うかったやん」
　客N「そうやったかなあ」
　私 「元々巨人ファンやったけど彼女が広島出身と聞いてから広島ファンて言うてたやん。彼女と別れてから阪神ファンて言うてるだけやん」
　客D「何で阪神ファンになったん？」
　私 「今年、阪神が優勝したら飲み放題で安う飲めるからや。そうやろ、Nさん」
　客N「心を読まれたか～」
　客D「阪神、今年は強いもんなあ」
　私 「D君はどこのファン？」
　客D「野球は興味ないけど、阪神ファンの嫁さんのお父さんと会(オ)うた時『D君は何処が好きや』と聞かれて、僕も阪神ファンですと言うた事があったわ」
　私 「そうや、合わしといたらエエねん」
　客D「そしたら『阪神の誰が好きや』て聞かれて、答えられへんかってビビったわ」
　私 「会う前に下調べしといたらよかったなあ」
　客D「ああ、そうやね。ほんだら安心して会話できたのにね」
　私 「そう、安心タイガースや」

　一句：阪神ファン勝っても負けても熱入る
　謎かけ：阪神ファンとかけて、さくらと解く。どちらも(虎さん・寅さん)が気になります

父の日

　昨日は父の日だった。

　ママ「Yさんは父の日に何かして貰った？」
　客Y 「俺、何もして貰(モロ)てないわ」
　私　「俺は父の日も古希もして貰(モロ)てないわ」
　ママ「アンタは65歳やから古希はまだやんか」
　私　「しやけど、コキ使われてるやん」
　ママ「その古希と違う！Yさんはもう75歳やけど、古希の祝いはして貰(モロ)たん？」
　私　「古希は無いけどボッキはあったりして」
　客Y 「勃起も古希もない！父の日とか古希の祝いをして貰(モロ)たら、歳を意識して早(ハヨ)老けるからして貰えへんねん」
　私　「意地を張ってるけど頑固オヤシやから、祝いをして貰われへんかったんと違うのん」
　ママ「お客さんに失礼なことを言うたらアカンがな」
　私　「ごめん、ごめん。ほんだら成世昌平の、はぐれ“コキ”リコをプレゼントするわ」
　ママ「珍しいやん、あんたが唄うんか？」
　私　「いや、Yさんに唄(ウト)うてもらうねん」
　ママ「ほんだらプレゼントになれへんやん」
　私　「カラオケ代をプレゼントやん」
　客Y 「1曲100円やん、嬉しないわ」
　私　「ホンダら、オマケでボクの身体もプレゼントしよか？」
　客Y 「よけい、要らんわ！」

　一句：母よりも　忘れられがち　父の日は
　謎かけ：父の日とかけて、長引く不景気と解く。どちらも(父さん・倒産)を意識します

車をぶつける

　土曜日は飲みすぎて深夜3時半に仕事を終え、帰宅して暫くしたら1時間半ほど寝てしまった。
　目覚めてからブログを編集してアップ＆コメ、そして数独と漢字クロスワードをしてから7時半ごろに床に就いた。
　新聞を読みながら横になるといつもはウトウトするのだが、今日は先ほど寝たせいで9時半になっても眠れない。昼から用事があるので眠剤を飲んで強制的に寝た。
　そして1時に目が覚めたが、脳ミソは酔いと眠気が残っていてシャキッとしない。妻は「大丈夫か？」と言ったが「こんなん、時々あるから大丈夫や」と答えた。
　そして高島屋へ行くも混んでいて、駐車場をグルグル回って6階あたりのコーナーの壁に左のフロントをガチャっとやってしまった。
　妻はフロントガラスで頭をブッつけた。妻は「昨日、飲み過ぎたからぶつけるねん」と怒り、私は「スマンスマン」と謝った。
　自分では大丈夫と思っていたが、二日酔いと眠剤が残っていたのと、15年間ずっと左ハンドルを乗っていたので左フロントの感覚が上手く掴めていなかった。
　高島屋で用事を済ませて帰る途中、ハンドルがかなり左にとられて真っ直ぐに走れない。調べると左前のホイールが歪んでいたので修理に出さなければならない。
　購入して1か月半ほどしか経っていないのにブツけてしまい妻はご機嫌ななめだ。だから夕食時、いつもは生ビールを1杯注文していたが、今日は自分自身の戒めとして、ノンアルコールビールで我慢した。

　一句：慢心と　油断で車を　ぶっつける
　謎かけ：車をぶつけるとかけて、笑いを狙った演劇と解く。どちらも(衝撃・笑劇)がある

カスタネット

　年配の女性客・K子さんがデンモクを持ったままなかなか歌う曲が決まらない。

　私 「なんや、まだ探してるんかいな？」
　客K「最近の曲を探してるんやけど、新しい曲にはついていかれへんわ」
　私 「H子ちゃんは50歳やけど、新しい曲をよう知ってるで」
　客K「そうそう、H子ちゃんは若い曲もよう知ってるわ。私は無理やけど…」
　私 「H子ちゃんは“ゆず”なんかも歌うしなあ。頭が柔らかいから〝ゆーずー”がきくねん」
　客K「息子さんが若いからやろね。若い人と一緒に居てたら若い曲も覚えるわ」
　私 「K子さんトコは年配の旦那さんと二人だけやから軍歌ばっかりと違うか」
　客K「軍歌は無いわ」
　私 「因みに旦那さん、唄いながら器用な伴奏を付けへんか？」
　客K「あら、どんな伴奏？」
　私 「唄いながらカタカタと上手いこと伴奏を付けてるで」
　客K「え？」
　私 「入れ歯の嚙み合わせの音、カタカタとカスタネットみたいやん」
　客K「わお～」

　一句：カタカタと　リズムを刻む　カスタネット
　謎かけ：カスタネットとかけて、拳銃と解く。どちらも(打てば・撃てば)響きます

天国

　お客さんが天国の話をしだした。

　客S「天国て、どんなトコやろね？」
　私 「織田信長とか武田信玄とかが生きてた時代や」
　客S「それ、戦国や。僕が言うてるのんは英語でヘブン、天国の事や」
　私 「ああ、天国ね。車を締め出した車道を沢山の人が楽しそうに歩いてるわ」
　客S「それ、歩行者天国やんか。俺の言うてるのは天上に存在するとされる世界や」
　私 「俺、まだ行ったことが無いわ」
　客S「当たり前や、まだ生きてるやん。天国ていつかは行くとこやろ。知りたいわ」
　私 「それやったら恐山のイタコに死者を降霊させて、天国の様子を聞いてみたら？」
　客S「それもエエなあ」
　私 「どんなトコとか、何を持っていったらイイのかを聞いてみたら？」
　客S「必需品は、やっぱりお金やで」
　私 「天国の沙汰も金次第」
　客S「それ、地獄の沙汰…やろ」
　私 「Sさんやったらコンドームが必要とか。あ、その前にバイアグラも持っていかんな」
　客S「天国まで行って、そんなんしてたらバチが当たるわ」

　一句：天国で　自由な余生　送りたい
　謎かけ：天国とかけて、ホテルの女性客室係と解く。どちらも(冥土・メイド)です

ボウリング

　関東在住のブログ仲間・Mさんが名古屋への出張だったが、私に会う為にわざわざ堺への用事を作って半年ぶりに店に来てくれた。
　彼は現在、ゴルフが大好きでかなりハマっているらしい。話を聞くと野球、テニス、ボウリングと球技が好きだとか。
　私　「さすが、男性だけにタマを扱うのんが好きやねんなあ」
　客M 「いやあ、タマタマですよ」
　私　「タマ二つで返すか、タマらんなあ。その中で一番ハマったのは何？」
　客M 「ボウリング」
　私　「ボーリング…？穴を掘って地質でも調べるのんか？」
　ママ「タマを転がす、ボウリングやんか」
　客M 「特にボウリングはプロを目指した事があったよ」
　ママ「へえ、ほんだらかなりエエ得点を出してたんやねえ」
　客M 「プロテストの合格基準の190アベレージ以上は出してたね」
　私　「アベレージて、安倍さんちのガレージ？」
　ママ「わざととぼけて。アベレージはボウリングの平均の点数の事やんか」
　私　「プロを目指したぐらいやから、数々の大会で賞を取ったんと違うのん？」
　客M 「トロフィーは沢山もらったけど、嫁さんが全部捨てたよ」
　私　「奥さんにしたらただのガラクタに見えたのかなあ。俺も捨てられるかもなあ」
　ママ「まだ、使い道があるから当分は捨てへんよ」
　私　「あ～、よかった。因みにMさんは何でプロを断念したん？」
　客M 「その時はブームが下がり気味だったので」
　ママ「ああ、中山律子さんの後やなあ」
　客M 「マスターはボウリングはしないの？」
　私　「ああ、若いころはやってたで、ぼーりんぐ暴食…」
　客M 「それ、暴飲暴食でしょ」　
　私　「さすが、ボウリングをやってただけに“ピン”とくるのが早い！」

　一句：ブーム去り　プロボウラーの　夢断念
　謎かけ：ボウリングとかけて、料理で材料を混ぜる、浸す、あえる、湯煎をすると解く。どちらも(ボール・ボウル)が必要です

ゴスペル講座＝ウォーミングアップ

　今日は楽しみにしていた初めてのゴスペル講座、どこへ行くのもいつも車か自転車で移動するが、今日は運動も兼ねて張り切って歩いて行った。
　予想では25分ぐらいかかると思っていたが、健康の為に早足で歩いたのと予想よりも距離が短かったので10分で到着。
　自由の泉大学の受講費は負担金2500円(教材費別)のみで、ほとんどボランティアの協力により運営されている。
　だから教室の準備や片づけや出席簿の押印も受講生がする。2人でする当番は50音順の輪番制なので名字の頭文字が「あ」の私と「い」の女性が1番目に当たった。
　講師はゴスペルシンガーのHanna(文屋範奈)さんで、今日の講座は音響機材のセッティングや片づけ方、マイクコードの取り扱い方などから始まった。
　そして待ちに待った本題のゴスペルは「ソプラノ」「アルト」「テノール」のパートを決めてから、『Amen』(Hanna作曲)で声ならしをして、そしてお馴染の『Amazing Grace』の一部を練習した。
　ちなみに私のパートはテノール、低音部でメロディーラインが単純なのでモノ足りなさを感じていたが、いざ全員で合唱すると他のパートの音につられそうで難しかった。
　歌の練習時間は予想の半分ぐらいで、今日は雰囲気に慣れるためのウォーミングアップというところか。

　一句：高ぶりを　ウォームアップで　もみほぐす
　謎かけ：ウォーミングアップとかけて、東大寺や春日大社がある所と解く。どちらも(慣らし・奈良市)である

牛乳配達

　お客のTさんは最近、毎日来るので話のネタに窮する。こんな時は休日の行動を聞く。

　私 「休みの日は何時に起きるのん？」
　客T「5時や」
　私 「夕方の？」
　客T「何でやねん、夕方に起きたらせっかくの休みを棒に振るわ。朝の5時や」
　私 「休みやのに早いなあ」
　客T「いつもの習慣や」
　私 「早(ハヨ)起きて、ヨソの家の配達された牛乳を盗んで飲むんやろ」
　客T「何てことを言うねん」
　私 「因みに牛乳配達て、今でもしてるんかなあ？」
　客T「俺とこのマンションでも、とってるとこがあるで」
　私 「やっぱりなあ、よくご存じで」
　客T「やっぱりて、なんやねん！」
　私 「悪意はない。ヨソはお金を払(ハロ)てとる。Tさんはお金を払わんと盗る」
　客T「悪意があるやん」
　私 「牛乳配達て、なんぼぐらいいるんやろね」
　客T「月に3500円から4000円ぐらいと違うか」
　私 「ヒトは3500円から4000円で、Tさんはタダかいな」
　客T「しまいに怒るで～」

　一句：健康を　配んでくれる　牛乳屋　
　謎かけ：牛乳配達とかけて、全ての検事を指揮・監督する人と解く。どちらも(早朝・総長)の仕事です

毒

　Tさんが2週間前に風邪をひくもほとんど治ったが、咳がまだ止まらない。

　私 「何、飲む？」
　客T「梅酒のホット」
　私 「シロップを入れたろか？」
　客T「いらんわ。お金、高(タコ)とろ思てんねやろ」
　私 「値段は一緒や。シロップは喉にエエ思て親切で言うたのに何でアカンねん」
　客T「上手いこと言うて、毒を入れるかもしれん」
　私 「ひねくれてるなあ、Tさんの口の方が毒やわ」
　客T「何で口が毒やねん」
　私 「毒舌」
　客T「マスターも毒舌家やんか」

　一句：毒をもって　毒を制する　毒舌家
　謎かけ：毒とかけて、コンドームと解く。どちらも(生死・精子)に関わります