慕嬢詩 『お父さんの膝の上』

お父さんの膝の上は
幼い娘の特別席
膝のくぼみにピッタリはまり
スヤスヤと眠れる憩いの場所
お日様のニオイがして
心地がよくて癒されて
やさしい空気に包まれる
膝の上にちょこんと腰掛けて
絵本の読み聞かせをねだった
お父さんの膝の上は
ふんわり柔らかくて安らぎの場所

お父さんの膝の上は
可愛い子猫の指定席
無防備な体を預けて
ゆらゆら寝落ちする憩いの場所
父親(父猫)のニオイに似て
懐かしむように嗅ぎわけて
幸せな気分に浸っている
膝の上に当然のように乗り
いい夢見ながら丸くなる
お父さんの膝の上は
ポカポカ温かくてくつろぎの場所

 

※娘が幼い頃はよく私の膝の上に座りにきました。小学校になってからは娘が拾ってきた子猫に席を譲りました。
※慕嬢詩(ﾎﾞｼﾞｮｳｼ)＝亡くした娘を慕う気持を綴った詩・文。私の創作語。