今日(26日)、NHK沖縄が防衛局が辺野古側でも護岸工事に着手したというニュースを流した。NHKによると午後2時頃から石材を投下し始めたというが、私は、午前10時頃、この現場を海上から確認している。その際の写真を下に添付する。
今回、始まったのは、シュワブ内の既設道路から海岸まで下りるための道路工事だ。NHKの報道のように、辺野古側で護岸工事が始まったというものでは決してないが、護岸工事のための準備作業が始まったことは間違いない。
報道機関から、「仲井眞前知事の時代に設計概要変更申請が承認された『工事用仮設道路③』の工事ですか?」との問い合わせをもらったが、今回始まったのはそれにつなぐための取付け道路だろう。しかし、厳密に言えば、「工事用仮設道路③」にはこのような部分はなく、先に承認された設計概要変更申請の内容を勝手に変更していることとなる。
いずれにしろ、明日からの厳重な監視が必要である。
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6月26日(月)、早朝から辺野古へ。午前7時から海上行動のミーティングに参加した。しかし、今日は生憎、雷注意報が発令されており、天候も悪化するとの予報が出ている。大事をとってカヌーでの行動は中止とし、カヌーメンバーたち全員に船に乗ってもらうこととなった。私は、Sさんと「平和丸」を担当。他には、「勝丸 」と「不屈」が出た。
弾薬庫下のK9護岸工事現場では、今朝もダンプが捨石を運び込み、クローラクレーンで捨石を海に投下している。今日は、いつもより粉塵が大きく巻き上がっている。採石場での石材の洗浄が大きな問題となっているが、こんな粉塵が巻き上がっているのだから、洗浄などしているはずはない。
しばらく弾薬庫下にいたが、辺野古崎付近の工事の様子を監視するため、航路入口に向かった。辺野古崎の作業ヤードでは、捨石が大量に積まれ、石材を入れた根固用袋材もたくさん置かれている。さらに、右側では、重機が入って山が削られ、赤土の崖が露出している。いったい何の作業をしているのか?
消波ブロック(テトラポッド)の製作も、新しい型枠に生コンが投入され、かなりの数が並べられている。
生コンプラントの完成も近いようだ。政府は、「(この生コンプラントは、辺野古新基地建設事業に使用することは想定していません」と繰り返しているが、大量の消波ブロックや被覆ブロックの製作に使われることは明らかだ。
(シュワブの浜の海兵隊員たち)
K9護岸の工事も捨石の投下作業が終ったようなので、午前10時過ぎに海上行動を打ち切り、皆でゲート前に向かおうということとなった。抗議船は1隻だけを残し、「平和丸」も陸揚げした。
今日も大勢の機動隊が座り込む人たちを強制排除し、100台以上の工事車両が入っていった。
右の機動隊員を見てほしい。座りこんだ人の手首をゴムのついた軍手でつかみ、ねじ上げてそのまま引きづりだしていく。強烈な痛さだ。外から目立つような暴行は控えているが、陰では陰湿な暴力が続いている。