卒鉄。

「テレビ見てもイイ？」

ヒナタがそう聞いてきたので、宿題や明日の支度が済んでいるなら構わないよ、と答えて食事の支度。
何気なくテレビを見ると、Eテレでずっと前にやっていた、恐竜を題材にした30分程度のドキュメンタリー番組を見ていました。
はて、これ確か全3話だったけど、最近繰り返し見てる気がするね？
サキタは保育園の頃に「獣電戦隊キョウリュウジャー」にハマって、その流れで恐竜好きになったものだったけど、もうとっくに飽きています。（オイ）
対してヒナタは、ただひたすらに電車好きを貫いて来ていたのだけど…　あれそういえば、最近電車のDVDを見ていないんじゃナイ？
どうした子鉄、もう電車はイイのか？　そういえばプラレールも遊ぶ頻度が落ちてるよね？

食事の時にヒナタに尋ねてみました。

「うーん、電車が好きって、子どもっぽいかなって。プラレールも、結構遊んだしもうイイかなって」
「（子どもっぽい…？！）　電車は大人でも人気だけどね？　電車の運転士になる夢はどうしたの？　他の仕事に就くことにしたの？」
「あ～…　俺最近、恐竜に興味が出て来たんだよね。化石とか研究する人になりたい。博士とか」

研究者…！　Σ（ﾟдﾟ；

あれだけストイックに子鉄を貫いていたヒナタが電車から離れることは意外ですが、熱中してのめり込んだら追求していく性格であることはわかったので、研究者という道は合っているような気がしないでもナイ。
恐竜の化石なら福井県だよな、北陸には縁があるというか、富山に拠点はあるわけだから、まぁイイけど…。

「じゃあ、福井県が有名だね。富山から近いし、そこで研究するのもアリかな…？　そうそう、福井県の恐竜博物館に行ったの覚えてる？　また行きたい？」
「何それ！　行きたい！　でもママ、福井県が有名とか恐竜に詳しいんだねえ」
「そんなキラキラした目で見ないでくれる？　サキタがハマった時にちょっと調べただけだから。ロクに知らないから」

何にしても、子鉄は卒業するのでしょうか…？
電車関連の雑誌を欲しがらなくなったし、図書館でも電車の本ばかりではなく物語を選ぶようになってきたし、恐竜図鑑を借りていたのはそのせいか…！
でもプラレールで遊んでいる様子はまだあるし、そこまでハッキリと電車を切り捨てたわけでもナイのだとは思います。
別に何かを一途に好きでいる必要はナイし、どんどん新しいものに触れて、気に入ればハマったらイイじゃない。

サキヒナが今後何にハマろうとも、できる限りは応援してやろうと思うからさ。