Alohilani

何てことナイ毎日のつぶやき。
取るに足らない日常のアレコレ。

[出産レポ] 1月23日

2011-01-23 23:18:21 | Weblog
病院の朝は早い。
6時半には3回目のGBSの点滴を追加し、NSTも取る。
助産師さんの内診があり、子宮口を刺激し、「何かきっかけがナイと進まナイのかも」と卵膜剥離というのをされた。(ここで子宮口は5,6cmに)
昨日に比べたらあまり痛くなく、柔らかくなって薄くなっているらしかった。
昨日内診してくれたのはテパ流産後の診察にいた人で、彼女のせいではナイけれど嫌な思いが甦るためか、相当に痛かった。
まだ子宮口付近が固かったか、単に下手なんじゃねぇかと思うのだけど。
少なくとも、一方的に相性は悪そうだよ。
そんなことを思いながら、朝食を完食した。

心の余裕が無かったので写真は撮り損ねた朝食。

・五目中華粥
・だし巻き卵
・ピーマンの千切り炒め
・大豆の煮物
・ヨーグルトフルーツ
・野菜ジュース
・ほうじ茶


今回も退院になるかと思いきや、どのみち明日には入院予定なのだし、そうするとまた点滴の針を刺されることになるし、だったらこのまま病院にいて、病院内で歩いたり階段を昇り降りしたりの運動をしたらどうか、とのことだった。
「手動で破水させてしまったら、その刺激で一気に陣痛が来るかもしれないし…」とか言われたけど、破水させといて陣痛来なかったらどーすんだよ。

9時過ぎにNSTを取っていたところ、途中で「先生が念のため診察しようと仰ってるので来てください」と呼ばれる。
行ってみると、予定日以降診ていただいている副院長先生がそこにいた。
予定日超過+陣痛微弱ということで促進剤の投与を勧められ、「もう今日産みましょう」と。
休日は促進剤投与はしないのではナイのかと問うたところ、休日は非常勤の先生しかいないことも多く、何かあった時に責任の所在をはっきりさせられないからやっていないのであって、自分(副院長)がいるのだからやれますよ、とのこと。

説明を受けて書類にサインをし、9時50分頃から陣痛促進剤の点滴投与が始まった。
家族にもサインして貰う必要があるとのことだったので、ハルトくんを呼び出して来て貰う。
到着したハルトくんは、「え、もう始まってるの?」と驚きながらも書類にサインをし、いつ本格陣痛が始まるかもわからない&何時間掛かるかもわからない私に付き添うべく、側の椅子に腰を降ろした。
前回は20時間も喚き続けた私に付き添っていたのだ、ペース配分というか、体力温存に気を配っている様子。

促進剤が効き始め、陣痛とはっきりわかる痛みがやってきても、割と平気な感じでスタート。
しかし間隔はナイに等しく、いきなり5分間隔→3分→1分と、どんどん短く!
それでも2週間も前駆陣痛に見舞われていた私には耐えられナイ痛みとは程遠く、「お喋りしていれば気が紛れるな」とか「NSTの波形と本当に連動しているね、どうしてわかるんだろう」とか、そんな研究をハルトくんと喋りながらしているような状態。
促進剤の投与量は20ml/hから始まり、30分毎に10ml追加、最大時で120ml/hとのことだったけれど、実際にはどのくらい入ったのだろう?
昼食中だった12時20分頃には、もう平然となどしていられない痛みに!
堪らず食事を放棄し、残りはハルトくんに食べて貰うことにしたけれど、その間にも痛みはずんずん強くなり、それを逃すのに「あ~~~~~」「痛い~~~~~」「ふぅ~~~~~」などと声を出すこと集中して痛みから気を逸らすように。
そんな私の様子に、ハルトくんものんきに食事などしている雰囲気ではなくなった。正しく私のせいだが。

心身ともに余裕が無くなって、やはり写真は撮り損ねた昼食。

・ライス
・きのこスープ
・ビーフシチュー
・海鮮マリネ
・イタリアンサラダ
・カスタードプリン
・ほうじ茶


昨夜内診で騒いだのが恥ずかしかったのと、「(長期戦になるだろうから)体力温存でいこう」というハルトくんとの作戦と、究極の痛みを知っている僅かな余裕と、経産婦なのだからという自制心から、何とか痛みを逃していた私。
お喋りから呻き声に変わりつつも、声を出すことでそちらに注意を逸らしていたものの、それだけではもうどうにもならなくなった頃、助産師さんに分娩室への移動を促された。
12時50分頃だったように思う。うろ覚えだけど。
強烈な痛みに見舞われるようになってからたったの30分、「え、もう!?」と思ったのは私だけではなく、ハルトくんも同じだったそうだ。
それでもプロの指示には従うに限るので、素直に痛みを堪えつつ分娩室へ。
サキタの時は歩け歩け!という感じだったけど、今回は何故か「歩ける? 車椅子を持って来ようか?」と優しいことを言われた。
トータル20時間の分娩時間でヘロヘロだった前回こそ、その台詞を聞きたかったものだよ。
激痛はあれど体力にはまだまだ余裕のあった私は、陣痛の隙を見てさっと分娩室まで歩いて移動したさ。
立ち上がった途端尿意に見舞われ、「トイレに行きたい」と助産師さんに訴えたのだけど、陣痛の隙はほんの僅か。
助産師さんにはのらりくらりとかわされて、「分娩室にもトイレはあるから」と移動を促され、「漏らしても大丈夫だから」と分娩台に乗るよう促され、結局「赤ちゃんの頭に圧迫されているからね、尿意はあっても上手く出せないことが多いのよ~。管入れてイイかな~?」と導尿カテーテルで出された。orz
けれどもうそんなことはどうでも良かった。
痛い痛い痛い!! ギャー!!

分娩台に横になる頃には、痛みを逃していた声は完全に悲鳴に変わり、助産師さんの指示に従うのにもう必死。
促進剤の威力だったのか、経産婦ゆえの「勢いに乗ったら早い」ということか、心の準備も体の準備も不完全なスピードで臨界点を突破してしまったため、「横向きが楽」とか考える余裕はなく、今回は素直に上向き出産。

「短く『ふ~、うん!』ねー。目を開けてこっちを見て~。『うん!』で顎を引くよ~。ハイご主人、そこで頭を支えてあげてね~」

ハルトくんにしてみれば、ここまでの時間は短いし、時間帯も真っ当に起きている日中だし、展開が早過ぎて腰のマッサージをすることもほとんどなかったし、足を支えたりの肉体労働もナシ。
必死さはカケラもなく、余裕ありまくりで、助産師さんの「ここを支えて」「励ましてあげて」等の指示に素直に従う。(大事なシーンで喧嘩を売った前回とは大違い・笑)
優しく「頑張ってるよ、イイ調子だよ、よしよし、イイよ」と声を掛けてくれたり、頭を撫でてくれたり。
「ツライね、痛いよね」などと気持ちを理解するような代弁するような声掛けは、ただ「頑張れ」という励ましや「あーしろこーしろ」というアドバイスよりも何か良かった気がする。うん、ありがとう~。

悲鳴と一緒に弱音を吐き始めた頃、破水。
「ハイ、破水しました」という助産師さんの声に、「もう!?」と「まだしてなかったのか!?」の混ざった変な気持ちになった。
やがて、何かこうこれまでより直接的な「デカイもんがオマタを通ろうと無茶してやがる肉っぽい痛み」が!
この辺りで、「もう力は要らないよ! 『ふぅ~~~』だけでイイよ、力を抜いて! 裂けちゃうよ!」と助産師さんに指示される。
必死で従おうとするものの出来る訳もなく(爆)、結論から言うと裂けたね。orz
サキタの時と違い、ゆっくり伸ばす暇がなかった上、やはりイクの方がデカかったのが敗因かと!

「もうちょっとみたいだよ」というハルトくんの声、「頭が出たよ、次は肩が出るからね、あとちょっとね、力を抜いて~」という助産師さんの声に励まされ。
「あ、出る!」という声が自分の口から零れ、ぐにゅりという感触と共に、遂にイクが通過。

2011年1月23日 13:11 3334g 49.5cmで、イク誕生!!


ずんずんグイグイ進んだため、分娩時間は「第1子の半分」という予想の10時間を大きく短縮しての3時間半だった。
心の準備もクソもナイよね。
陣痛促進剤の威力、ハンパねぇよ!(因みに「アトニンO」という点滴薬剤だった)

サキタの時は20時間も掛かったせいか下半身の痺れが半端なく、あとの処置として何をされても痛くナイし、陣痛がピタリとなくなった清々しさしか記憶に残っていないのだけど。
今回は麻酔をして貰っているはずなのに、効いてナイのでは?と疑いたくなるほど縫ったり何だりの諸々が痛かったよ。(T△T)
先生に「痛いですー!」と訴えても、「そりゃ縫ってるんですから。麻酔してますけどね」とスルーされたし。orz
(この副院長は、こういう人です。そのドライさが良くもあるのだけど、入院中に他のママさんの話を聞いたら、この先生に当たった人は皆痛かったと言っていた。麻酔を弱めに掛けるのだろうか~)
因みに裂けたのは1箇所で済み、助産師さん曰く「これなら切開よりも痛くなかったかも。傷も大きく裂けたわけではナイから、治りはイイと思う!」とのことだった。
会陰切開は赤ちゃんの頭が見えた辺りでちょきん☆と入れるのだそうで、まだまだ厚みのある段階で切るのだという。
私の場合はなぜその段階で入れなかったのかはわからないけど、切開ナシで産んだサキタの実績と、助産師さんの「イケる」という勘か?
実際には途中で「赤ちゃん、これは大きいかも」と聞こえたように、イクのサイズが助産師さんの想像を超えてしまったのだろう。
伸びるのが間に合わなかったか、伸びたにしてもイクの頭を通すほどは無理だったか、結局裂けてしまったけれど、娩出直前の限界まで薄くなったところでピッと切れたのだから、痛みはマシだったのではナイかということだ。
何にせよ、変な風に切れて大惨事、というわけではナイようだから、過ぎたことはもうイイ。(大雑把)

今回イクを取り上げてくださったメイン担当の助産師さんは、あまり覚えがナイ人だったのだけど、かなり好きな雰囲気の人だ。(いかにも明るくて優しそう♪みたいなタイプ)
そして、サブに付いてくれたのは、サキタを取り上げてくださった助産師さんだったよ。(この人も優しそうな柔らかい雰囲気)
この人、テパの時にも担当でもナイのにわざわざ個室に足を運んでくれたりしていたのだけど、今回もわざわざサブに入ってくれたような印象だった。
メイン担当は足元の方で赤ちゃんに注目し、お産の流れを取り仕切ってリードしたり何か処置したりという感じで、サブは頭側で呼吸やいきみを指示したり励ましたりと妊婦のメンタルケアを中心に、という感じ。
だからこそ、見知った助産師さんがサブに付くのは有効ということなのだろうか。
最初は他の助産師さん(キリッとした女教師タイプ)がサブに付いてくれていたのだけど、途中でわざわざ代わったのかな…?
ハルトくんの印象では、「あの助産師さん、ちやがいると知って、わざわざ代わってまで入ったって感じだったよ」とのことだけど。
病院で「以前担当した妊婦には極力同じ助産師を付ける」というルールでもあったのか、それとも助産師さんが「高瀬さん? 知ってる知ってる、じゃあ私入るよ!」みたいに来てくれたのか、理由はわからないけれど、何となく知ってる顔の助産師さんの方が言うことを素直に聞けた気がするな。
いや、私はプロの言うことは素直に聞くけども、「目を開けて、こちらを見てー! 私の顔を見て、そうそう上手い上手い♪」みたいな声掛けは、やっぱり初対面の人より見知った顔の方がしっくり来るというか。
ともあれ、苦手なタイプの助産師さんでなくて良かったということは間違いナイ。
ハルトくんも、「前回喧嘩を売ってしまった助産師さんでなくて良かった…。あの人だったら超気マズイ。絶対向こうも俺を覚えてる」と言っていたよっ。
(因みにハルトくんの苦手な助産師さんは、今朝の内診で卵膜剥離をしてくれたあの人だ)

イクは生まれてすぐにお腹に載せて貰った。
厳密にいうカンガルーケアとは少し違うけれど、イイ経験だと思う。
(カンガルーケアは、ママも赤ちゃんも裸で、結構長い時間を過ごすのだそう。時期的にもイクが冷えると困るので、タオルに包んでほんの僅かな時間だけ載せる)
率直な感想としては、「重っ!!」だった。
イクの全体像を見たのはキレイにして貰った後だけど、やはりサキタよりもずっとビッグサイズで、新生児の500gの差は大きいと実感した。
ママのお腹の中の1日は保育器の1週間に相当すると聞いたことがあるけど、予定日より6日超過のサキタよりも9日超過のイクは3日分、いや3週間分大きいというのは納得だ。
サキタは確か、1ヶ月健診で3600gくらいだったからな…。
イクは髪がふさふさと多く、眉はサキタよりも薄い。
そして何より大きな違いは、長時間狭い産道に挟まっていたサキタとは異なり、分娩時間3時間半と短かったせいか、サキタよりもずっと丸い顔をしていた。
つーかな、真ん丸だよ、真ん丸!!
サキタはびっくりするくらいスリムな顔で少々ナナメに歪んでいたし、頭も細く、頑張って頭の形を変えて通ってきたのだねぇという感じだったもんな…。

お腹の戻りや出血の様子を見て貰いつつ、前回同様2時間ほど分娩室で休む。
ハルトくんはあちこちへ連絡するべくちょいちょい廊下に出ていたのだけど、どうやらハルトパパ&ハルトママは「イイ知らせが聞けるかも知れないから」と帰宅予定の時間をズラしてまで、こちらに残っていたようだ。
「10時間とか掛かると思っていたし、残られても多分間に合わナイから帰って貰った方がイイと思ったんだけど、帰れとも言えナイしさ。まぁ結果的には残って貰って良かったかもね」とハルトくんは笑っていた。
2人がまだこちらにいることを私に言うわけにはいかず(プレッシャーになるしな)、1人で「あ~、もう…」と思っていたそうだ。ありがとな。(^-^;

出産から1時間も経たぬ14時頃、ハルトパパ&ハルトママ、千矢父&千矢母、そしてサキタが病院へやってきた。
生まれて1時間足らずで勢揃いの対面ってすごくね?
この時は入院病棟のフロアロビーでの対面だったため、イクはコット(新生児用の移動式ベッド)に寝かせたままで抱っこはできず、皆で携帯やらカメラやらでの撮影会になったらしい。
サキタはハルトくんに連れられて分娩室まで来てくれたのだけど、早速イクを抱っこしたくて堪らない様子。
分娩室に椅子はなかったため、廊下に出てサキタを椅子に座らせ、イクをサキタの膝に載せる格好でお兄ちゃんによる初抱っこ!
ハルトくんは2人を支えるのに手一杯だし、他の人は分娩室・陣痛室・新生児室のエリアには入れナイし、私は身動きが取れないしで、残念ながら初抱っこ写真はナシだ。

その後、ようやく個室へ移動。
出血量は普通、分娩時間も前回に比べて格段に短く済んだため、オマタの痛み以外は結構平気だったのだけど、荷物もあるしと車椅子で運んでいただいた。
皆が勢揃いの和やかムードの中、イクもコットで連れてきて貰い、イクを囲んでしばし談笑。
この時イクはよく寝ていたので、皆遠慮して抱っこはできなかったものの、生まれたてほやほやのイクに会えて楽しそうだ。
ここしばらくの私のピリピリした様子を目の当たりにしていた千矢父&千矢母はほっとした様子だったし、ハルトパパ&ハルトママは「来た甲斐があった」というように満足そうな顔をしていたよ。(この2人、チャンスに強いよね)
15時くらいに個室に来た後、1時間くらいそうして過ごした16時頃、遅くなるからとハルトパパ&ハルトママは笑顔で帰っていった。
帰りは雪の中6時間以上掛かるし、明日からまた普通に仕事だものね…。
せっかく遠いところはるばる来てくれたのに、最初やさぐれた嫌な気持ちを抱いてしまって申し訳ナイ…。
手のひらを返すようだけど、生まれたてのイクに会ってくれて、ありがとうー!

サキタに狙われていたためやはり写真は撮り損ねたおやつ。

・バナナケーキ
・紅茶


千矢父と千矢母はサキタを連れて一旦帰宅し、しばらくハルトくんとイクと3人で過ごした。
私は食事やトイレ(最初は助産師さんの付き添いが必須)をしたり、助産師さんのチェック(体温とか血圧とか)もアレコレ受けながらだったけど。
トイレは上手いこと行けるし、前回よりも歩くのもスムーズだし、産褥パッド装着時のコツも心得たものだ。
産後早いうちからの夜間母子同室で母乳の出が良くなるかも、と後期保健相談でアドバイスを貰っていたものの、さすがに出産当日は無謀ということで、今日はゆっくり休むことに。
つーか今日休んで回復しておかないと、明日も同室許可下りないしな!

ようやく人心地ついた夕食。

・ご飯
・味噌汁
・鯵のロールフライ
・レバーフライ
・かぶのあんかけ
・モロヘイヤのしらす和え
・フルーツ
・ほうじ茶

夜食:蒸しパン&牛乳


19時頃にはイクを新生児室へ預け、ハルトくんも帰宅した。
ここのところ、いつ出産になってもイイようにとビールを我慢していたハルトくん。
今夜は心置きなく、祝杯を挙げるがイイよ! 私も休む…。

こうして、長かった妊婦生活は幕を閉じた。
これからは、2児のママ生活が始まる!

産みました。

2011-01-23 22:58:56 | Weblog
本日2011年1月23日午後1時11分、3334g、49.5cmで、第2子出産しました。
切迫早産で4ヶ月も自宅安静だったくせに、2週間超の前駆・微弱陣痛に出産予定日9日超過。
最後は陣痛促進剤で一気に3時間半という展開でした。(T▽T)
無事に生まれたのでもうどうでもイイ。

健診での予想通り、イクは男の子でした♪
サキタは早くも弟を抱っこしたくてたまらない様子ですが、2歳7ヶ月児には新生児の扱い方をよく教え込まなければ怖過ぎ。(爆)
ハルトくんのサポート付きで、お兄ちゃんによる初抱っこは無事に出来ましたよー。(^-^)
イイお兄ちゃんになってくれそうです。

取り急ぎ、ご報告まで。