何だか、いろいろ疲れた。
「疲れた」ばっかり言ってる女は鬱陶しいなぁと思いつつ、実際そうなのだからもう仕方がナイと開き直る。
サキタにゴハンを食べさせなきゃ、とか。
いつも通りにアレをやらなきゃ、コレをやらなきゃ、とか。
家事を全部ちゃんとやってから、自分の時間を確保しよう、とか。
そのためにはアレをやってコレをやって…とか。
もう、考えることに疲れたのだ。
段取りとか、スムーズな手順とか、下準備とか。
ただ体を動かせば済むようなことならイイのだけど、楽しくもナイことに頭を使うことに疲れたのだ。
もうイイや…。
体が疲れているから、頭も疲れているんだよ…。
気持ちだって、疲れているんだよ…。
そんなわけで、今日はとことん頑張らナイことにした。
幸い今日は金曜日、明日は休日だし何も予定はナイ。
サキタにゴハンは用意したけれど、途中で食べが悪くなってきたら無理に食べさせようとはしなかったし、イチゴを要求されたらすんなりと出してやった。
私は私でソファで寛いでみたりしながら、サキタが遊ぶのを眺めていたし、録画の子供向け番組を見たいと言い出せば点けてやった。
サキタが絵本を持って膝に登ってくれば一緒に読んだし、カスタネットを持ってきたら一緒に叩いた。
普段ならお風呂に入れる時間はとうに過ぎていたけれど、お風呂に入れなきゃ、と思うこともしなかった。
入りたくナイというのなら、入らずに寝ればイイじゃナイ～。
そんなことをしているうちに、ハルトくんが帰宅した。
帰宅には早い時間だけど、通常ならもうサキタはお風呂上がりか、寝に行っている時間だったので、ハルトくんは少々驚いたようだ。
けれど、私が「もう疲れちゃったから、頑張らナイ～。あはははは～」と死んだ魚のような目をしてヤヴァイ笑いを垂れ流していたので、何も言わなかったよ！
ハルトくんは「でもそろそろ、サキタをお風呂に入れなくちゃね。サキタ、パパとお風呂に入ろうか（＾-＾）」とサキタに声を掛けたけれど、遊んでいたいサキタは当然、「いや！」。
「じゃあ、ママと入ってくる？（＾-＾；」
「いや！」
「よぉしサキタ！ じゃあ皆で入ろうか！（≧▽≦）」
「！？ Σ（゜д゜；」 ×2
そんなわけで、少々時間差にしたものの、皆でわいわいとお風呂に入り、どこまでもいつもと違う夜になった。
サキタを寝かしつけた後は、もう食事の支度をする気にもならず、ハルトくんにお弁当を買いに行って貰った～♪
イイよね！ たまにはイイよね！
普段頑張ろうとするくせに、頑張らない時はとことん頑張らナイという、極端な私なのだった。