紋やのつぶやき

職人?たる上絵師のグチリ・知られざる失敗談・紋のウンチクを気の赴くまま語ろうと思いますが、どうなりますやら?

火の歴史2

2004年10月08日 17時09分43秒 | 
先日フラスコを紹介しましたが、これは比較的新しい物で、20年前までは写真右の物を使っていました。
これは銅で出来ていて、湯のし釜と言います。これの10倍以上の大きさの釜もあり(これは口の所が40センチ位あり細長くなっています)、それは染色整理関係の業者が「湯のし」の為に使っています。撮影のため物置から引っ張り出してきました。

湯のし釜は、フラスコと同様中に水を入れ沸騰させて、生地を伸ばしたり、染料を浸透させるのに使います。この釜の欠点は、中が透明なフラスコの様に見えず、沸騰している時水が無くなっているのに気づかず、空焚きしてしまい、底を抜かしてしまう事がある、という事です。予備はあるんですが、慌てて板金屋さんに溶接してもらう為に駆け込む事がよくありました。

で、今は中身がよく見えるフラスコを使ってる次第です。

又台風22号が近づいて来てます。今度はもろに来そうです。気をつけなくっちゃ!

家紋の広場

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4 コメント

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年代物ですね ()
2004-10-08 22:37:35
湯のし釜と言うのがちゃんとあるのですね。花を生けるにも使えそう。確かに中は見えないから、作業に夢中になっていると空焚きの危険はありますね。

この仕事も家業だからと言っても、素質がないと出来ないでしょう。紋ちゃんは子供の頃から紋やさんの修行していましたか。跡取りだからと言って簡単には出来ないですよね。
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蛙の子はカエル ()
2004-10-09 20:08:01
東京で3年くらい勤めてて、色々事情があって帰って仕事を始めました。

小さい時から親の仕事を見てたので、見よう見真似で何とかすんなり紋の仕事に入ることが出来ました。本当はやりたくなかったんですが・・・・
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やはり ()
2004-10-10 17:19:50
才能があったと言うことですよね、蛙の子が必ず出来るという物でもなさそうな仕事ですものね。

本当はやりたくなかったなどと言いながら、結構今まで続いていると言うことは、好きだと言うことですよ。まだまだ20年は頑張って下さいな。

台風被害たいしたことなくて良かったですね。紋ちゃんが万全の体勢で望んだのが良かった?
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20年ですかー ()
2004-10-10 19:06:02
手の動く限り出来ると思います。

しかし、それまで仕事があるかどうか分かりません。現在の減少率からみると、3、4年先にはやるべき仕事が無いかも知れません。
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