こげの耳に★ねんぶつ★

たわいない日々の思うことと愛犬こげと花が咲いていたら花の写真など

霊巌寺に行く

2018-04-13 05:30:00 | 和歌山県
4月8日 義母と私達夫婦とで古座川町にある霊巌寺というお寺に行ってきました。

一月に那智山に参った時に 春に霊巌寺に行こうと提案したのが義母で うちのおばあちゃんも

合わせて4人で行くと決めていたのですが、おばあちゃんがひと月近く前にひざを痛め、

それというのは 寒い朝ストーブをつけて 火の調節をしようとかがんだ時に頭がフラ~となり

「このまま倒れたらストーブに当たって倒してしまう」ととっさに思い、少し体をひねって

ひざを床にゴン!とぶつけたんだそうです。幸いストーブに当たることはなく というかその

床に響いたゴン!で自動消火したくらいだったようで その後だんだん腫れてきてでも曲げることは

できるのでひざの皿が割れてもないようなので湿布を貼ったり温めたりしてたのですが、それに加えて

腰も痛くなって 二度整形外科専門のお医者さんに行ったけど 腰の痛みを重点に説明したせいか

ひざのほうはレントゲンも撮ってくれなかったようです。で、「歩くのはムリ」と今回の霊巌寺行きは

キャンセルしたのです。

私は 以前からこのお寺の話は従姉妹から聞いていたり たまに地方紙で紹介されていて名前だけは

知っていたので おまけに当日は お釈迦様のお祭り 花まつりにあたるので 義母はその行事にも

参加したいのかと思っていました。が、二週間ほど前に家に行った時に 「花まつりだし 私それを

見たことないから楽しみ」と言った時に「違うで。和尚さんの法話を聞きたいんや。前に行って聞いて

よかったから (うちの)おばあさんにも聞いてもらいたいんや。」と真顔でいうのです。
 
「え?でも花まつりの日じゃ・・・」「花まつり?知らんで」と言い張るので、わたしゃ 素直に

引き下がったのですが・・。



高齢になると 細かい記憶はどうでもよくなるのはわかるので、でもその場に行ってみたら思い出すやろなぁと

思っていました。行く途中の車中は 助手席に義母が座り私は後部席に座っていましたが、前の二人は親子ですから

義母は嬉しそうにお父さんに話しかけています。(私はスルーされているのでたまに言葉を発します)

この日のために 義母はお昼を滝の拝(たきのはい)にある≪里山カフェ 花子≫にランチの予約を入れてくれたそうで、

それは前にご近所の人に連れてきてもらって 食事をしたら美味しかったから・・ということで。パンとかもある、と

聞いた時点で私は「はは~ん、古座川の奥地にやってきた胡散臭い(これは私個人の意見です)移住の人がやっている

きったない古民家風カフェじゃないかと、そんなとこで出された食べ物は大丈夫なのかと、おまけにヤギまで飼っていると

言います。数年前 うちの田んぼを作りに来た移住者も ヤギを飼って なぜか死なせたという話を聞いたこともあるし

とにかく 移住者はすぐパン屋を始めるのだ。最近も大島にパン屋ができたと 地方紙に載っていたそうだ。

万が一 得体のしれない食事だったらどないしょう~と不安がいっぱいの凹さん。

車は 古座川町高池の霊巌寺に着きました。駐車場には数台の車があり 年配の女性たちがお寺にも入らず井戸端会議中。

       

本日はお釈迦様の花まつりであるから それに来た人かと思ったけど、和尚さんの奥さんが庫裏で寺宝開帳とパッチワーク作品展を

開催しているのでたぶんそちらの観覧者か?私は義母がパッチワーク展や寺宝をみるなんて言っていなかったので、なんせ早く

昔、小学校のころ担任から聞いた地元のお寺の花まつりという儀式に触れたくてしかたなかった。その後 各地の花まつりの様子を

テレビなどで見ることがあって だいたいの様相はわかったものの、花御堂に安置された釈迦の誕生仏に甘茶をかけるということを

体験したことはないのです。お寺にはそうそう行くこともないし 今も地元のお寺でやっているのかはしらないけど檀家寺でもない

ところのお寺で参加するのはいかがなものかとチョット思ったけど、縁もゆかりもない有名な神社仏閣に観光に行って浄財を寄進すること

と なんら変わりがないやん・・と思うことにした。第一お釈迦さんともあろう人が 来る人を選んだりしないでしょ(笑)

後ろから来た婦人二人が本堂に入ろうとするので 「部外者は入れないのかな」と呟いた私に一人が「いえいえ どうぞお参りに来た

のなら 入っていいんですよ」と進めてきたので入ろうとするけど義母が、そうじゃないというような顔をする。

あとでわかったのだけどどうやら義母は 本当に和尚さんの法話だけを聴きたかったんだと。いやでも前日の電話では「お参りするところが

いっぱいあるから 小銭をたんと持って行かなあかんで」と言ってきた。だから 十円玉と一円玉をたくさん持って出かけてきたのだ。

本堂に入ると 檀家さんらしい人々が右手に座って誕生仏が置かれた前から左手には椅子が用意されていた。とりあえず ここに来たことの

お礼をと鐘をならし浄財を入れて 甘茶を注ぐことにした。って、メチャクチャその像は小さい!



やってもうた!またボケてます。でもきれいな花で飾られて(前出の婦人は友人に「きれいに飾れたね」と言われ「そうやろ、大根の花で」と

言っていた)義母は「菜の花できれいやった」と言ったので「いや、大根の花って言っていた」と言ったらご機嫌を損ねてしまった(笑)



どうやら この日の花まつりは午前10時から法要が始まるようで まだ時間があるらしく 私たちは本堂の鴨居に貼られた西国33番札所

礼状のお砂踏みをすることにしました。霊場の名前が書かれた紙の下の床に白い布が敷かれ、よく見るとその布の下にはお砂が入った袋が置かれ

その上に立って足元に浄財を乗せていくというようです。が最初の那智山だったか 浄財の中には500円玉や100円玉が乗っていて

一円などありません。おとうさんと小声で「どうしよう、一円なんて載ってないで。」私はともかくおとうさんは 肝心の浄財となるべき

小銭を持ってくるのを忘れてしまい、義母が余分に持ってきてくれていた1円玉の袋から出すつもりでいたのが結局 私の袋から10円玉を

乗せていくことに。しかし 10か所も過ぎていくと だんだん500円や100円が少なくなり 10円1円と額が下がってきていたので

そうだよなぁ・・人は最初はカッコつけて(そうではないだろうが)高額のお供えをしても いつまでも持ち合わせていないだろう・・と

思ったのでした。そうか、さすがに33か所分も小銭を使うとなるとたくさん持ってこなくちゃならないのもわかったのでした。

一通りお参りして最後に 関係者の人から「それをお持ち帰りください」とビニール袋に入ったボールペンと絵葉書のようなモノをいただいたの

でした。しかし、本堂に入った時に浄財を入れたときにも ボールペンが山積みされていて おとうさんと記念にもらっていたのですが。

和尚さんが入って来ていよいよ法要開始のようです。このあと法話があるのかなぁと思っていたのですが、なにやらお念仏を唱え始め

それが終わると「般若心経を三回申しますので」と唱和することを促します。私はこの二年ほぼ毎朝毎晩父親と義父のために般若心経を

唱えているので よしっ!と意気込んだところおとうさんが義母からの伝言を小声で言います「声が変わったら出るで」・・・

「え?出るって法話は?声が変わったところって?」と疑問符だらけな私は般若心経で声が変わるところなんてないし、そういや

お葬式では和尚さんが「か~つ!(喝)」というところがあった、そこのところかと思いつつも まぁきっと三回唱えたところで

退室することか・・と。たぶん そこから法要がクライマックスなんだろうけど 義母は法話は聞けないと見切ったんでしょう。

後で知ったんだけど 法話は聞きたい人がちゃんと申し込むようだ。いついっても聞けるものではないようだ。義母は前に

連れてもらって行った時に 事前に誰かが申し込んでいたことを知らなかったのかもしれません。

でも私は 念願の花まつりを体験できよかったけど 義母は檀家寺でもないので花まつりはしたくなかったのかもしれません。


   お参りの記念品   葉っぱの押し葉は印度菩提



コメント (4)
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