歌を聴いて涙腺決壊したのは
とても久しぶりな気がする。
予感はしてたんだ。
マスターが読書の秋とか
バンプとか言い始めたから。
情景が鮮やかに浮かぶ。
感情がこれでもかと攻めてくる。
そんな歌はできればひとりで
ひそかに聴きたい。
人前でべーべー泣いてるのはカッコ悪い。
アコギ友達といつものサイゼ。
歌うってことは、という話になった。
泣かせるまでは難しくても
はじめて聴くひとにも
ああ、いい歌だな
いいもの聴いたな
って思ってもらえるくらいには
努力したいわたし。
そのために、まずは
正しい音程で歌うこと。
歌詞をきちんと発音すること。
表現だの感情だの魂だのは
その次。
友達がもう何度もライブでやってる歌を
本番直前にチューナーで音を確認する
と聞いて驚いた。
確かにずれてれば一目瞭然。
坂本さんはカラオケの採点システムで
情け容赦ない判定を受けるという。
私は前回のライブの録画を見ながら
弱点を確認。
上ずる理由は様々あるけど、まずは
腹筋鍛えるだな。
そして恩師がもしお空の上で聴いてたらたぶん、あんたはまたそんなひらべったい声出して、としかられるんだろうな。
そんなのを棚にあげて、発声に悩む友達に、自分が子供の頃に教わったやつを今度教えてあげるねなんて言っちゃったりして。
豊かな声量、ソリッドなハイトーン、
そういうのに憧れても
わたしにあるのはわたしの声で
取り替えようもない。
持ってる声で最良のパフォーマンスを
叶えるにはどうしたらいいのか。
試行錯誤はつづく。
そしていつも、これでもかと楽曲の背景や自らの信念を語るマスターに驚かされているんだけど、
良いものを良いと伝える努力は必要だよね、とあらためて考える。
みんなが知ってる人気曲はもちろん、なんにも言わなくても喜んで受け入れてもらえるはずだけど
知る人ぞ知る名曲でも隠れた傑作でも、
リコメンドを添えれば聴いてくれるひとも楽しんでくれるとおもう。
実際に、文明ライブから帰るとオリジナル動画祭りになる我が家。そのなかで、大好きになった曲は数えきれない。
演者のサイドに立つと見えるものが違う、というのは本当のことで、わたしの場合、先輩方の偉大さにあらためて気づくことと、聴いてくれるひとへの感謝と、どんどんふくらむ欲求と。。。
あとは、好きなことさせてもらえる環境もありがたいなとおもう。