テレビのドキュメンタリーで、ある企業人の書斎が紹介されていた。書棚には、〇〇ビジネスのスキル、〇〇変革のテクノロジー、〇〇の経営戦略等があった。現在の仕事から必要とされる蔵書であろう。
自分のことを振り返ると、青春時代は文学書を読み漁った。文学全集を書棚に揃え、夏目漱石、武者小路実篤、太宰治など貪り読んだ。人生の取り組み方や人としての在り方などこの時代に学んだものが多い。
How toものはむしろ否定していた。
しかし、いつの間にか文学書から離れるようになり、職業や趣味に関するHow toものを多く読むようになった。
今では、趣味に関係した俳句、パソコン、スマホ、写真などに関係したものだけの読書となった。
これはどうしてだろう。
身近に役に立つものをと短絡的に思うことと、じっくりと活字を追う根気を無くしたことによるものだろうか。